食物アレルギー
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乳幼児

13%
「食物アレルギー対策検討会(委員長-飯倉洋治・昭和大学教授)が実施した、[0〜6歳]の保育園児1336人を対象にした調査の結果。特定の食品を食べて後に
『唇がはれる』
『ジンマ シンが出る』
といった症状を起こしていることが分かった
13%
168人



血圧が下がって意識を失うショック状態や呼吸困難な ど、命にかかわりかねない重い症状を経験していた。 1%
16人
★原因となった食物は:
・・・・・55%
牛乳・・・24%
その他、(チョコレート、ピーナッツ、大豆、チーズ、小麦、そば、カニ、えびの順
過敏症 アレルギーの語源はailos(変わった)とergo(働き)というギリシャ語だ。昔の人は抗原と抗体の反応である免疫と過敏症の両方を変わった働きをする現象とみなしていた。
しかし、最近ではアレルギーは抗原抗体反応のうち、過敏症のことだけを指すようになっている。
抗原となる物質が体内に取り込まれると、これに対して我々の体は抗体(免疫グロブリン)を作る。この抗体に過敏な人は[IgE]という抗体を作り、このIgEがある種の細胞に作用するとヒスタミンなどの化学物質を放出して、様々な症状を示すようになる。これが過敏症である。
過敏症のうち、最近特に注目されているのが気管支喘息アトピー性皮膚炎花粉症である。食物を摂ることにより発生する過敏症を食物アレルギーを呼び、大部分はIgEを介して起こる。
食物中の高分子物質は消化管の中で消化される。腸管は高分子を吸収しないことでアレルギーを防いでいるが、このような防御をくぐり抜けて高分子物質(抗原)が体内に取り込まれると食物アレルギーが起こる。
これまで分かっている食物中の抗原はすべて分子量がそれほど大きくないタンパク質である。食品として卵・大豆・牛乳・小麦・米などの頻度が高い。生後4ヶ月胃内の幼児では腸の発育が未熟であるから抗原を通しやすく、早期に離乳するとアレルギーに罹りやすい。
対策としては原因となる食品を避けることや薬物投与が挙げられる。ただ、食物だけでなくダニや家の塵なども原因になるから環境を清潔に保つことも重要である。
「食物アレルギーとは食物によって引き起こされる生体にとって望ましくない反応だ。食物の中にはジンマシンなどを起こす物質が含まれているものがある。これらは『仮性アレルゲン』と呼ばれ、食物アレルギーとは区別される。
『食物アレルギー』は直ちに症状が出る即時型反応と数時間あるいは1〜2日して症状が出る遅延型反応に分かれる。症状も全身の強い反応からアトピー性皮膚炎のように症状が限定されるものまで様々である。原因になる食物は鶏・卵・牛乳・大豆の順に多い。米や小麦・魚介類・肉類・野菜・果物などもアレルゲンになる

ソバアレルギーは日本特有で、欧米ではピーナッツアレルギーの頻度が高い。症状の中で最も怖いのはアナフィラキシーショックである。通常食物を摂取してから30分以内に発症し、皮膚や気道などに複数の症状が現れ、血圧低下などショック症状を起こす。
このように重症なアレルギー反応が出る食物については、厳格に摂取制限しなければばらない。局所的に反応が出る場合は薬物療法などを組み合わせれば、ある程度は摂取出来ることが多い。また血液などのアレルギー検査で陽性反応が出ても、症状が出るとは限らないので、これだけで食物制限してはいけない。
現在最も正確な診断法は実際に食物を摂取して症状が現れるか否かを調べる食物経口負荷試験である。アトピー性皮膚炎と食物アレルギーを短絡的に結びつけ、医師の判断なしに制限しているケースを見かけるが、食物制限は正確な診断のもとに十分な栄養の管理を受けながら行うのが原則である。
負荷試験 血液検査では『IgE抗体』を測るが、陽性だからと言って必ずアレルギーになるわけではない。また陰性でも、皮膚にアレルゲンがたまれば症状は出てくる。
“食物アレルギーの最終診断は食物負荷試験でやる。成長するにつれ、食べても問題のない食べ物があることも確認できる”(国立病院機構相模原病院の海老澤元宏アレルギー性疾患研究部長)
2006年4月から9歳未満に健康保険が使えるようになった。以下の病院で検査できる
■国立病院機構
・相模原病院(神奈川県)
・三重病院(津市)
・福岡病院(福岡市)
・高知病院(高知市)
・神奈川病院(中川県泰野市)
■大学病院
・千葉大学
・富山大学
・藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)
・横浜市立大学
・昭和大学(東京都品川区)
・高知大学
・岐阜大学
・獨協医科大学(栃木県壬生市)
・久留米大学
・山口大学
・福井大学
・日本大学(東京都練馬区)
・東邦大学(東京都大田区)
・宮崎大学
■国公立病院
・国立成育医療センター(東京都世田谷区)
・神奈川県立こども医療センター
・千葉県こども病院
・大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター(大阪府羽曳野市)
・宮城県立こども病院
■その他
・JR仙台病院
・守山市民病院
・KKR札幌医療センター
・津軽保健生活協同組合健生病院(青森県弘前市)






イオタキシンと好酸球
米シンシナティ小児病院の研究グループは、食物アレルギーによる炎症反応にイオタキシンというタンパク質が重要な役割を果たしていることをマウスを使った実験で突き止めた。アレルギー発症の原因となるタンパク質(アレルゲン)を摂取しても、イオタキシンの働きを阻害する物質を投与すると、炎症を防ぐことが出来るという。
イオタキシンはケモカイン類という一群の生体分子の仲間で、炎症を起こした部分に白血球の一種である好酸球を誘導する。腸でアレルギーを起こすマウスにアレルゲンを与えると好酸球が小腸に集積するが、遺伝子操作でイオタキシンを無くしたタイプでは好酸球は小腸に集中しなかった」
加工食品 に表示義務
食品衛生調査会(厚相の諮問機関)の表示特別部会は13日、食物アレルギーを引き起こす恐れのある物質を含む加工食品に成分表示を義務づける方針を決めた。また原材料に遺伝子組み替え作物を使った食品に安全表示を義務づけることを最終決定した。ともに2001年4月から実施する予定。
同部会は食物アレルギーのショック症状を引き起こす可能性がある食物として卵・小麦・ソバ・エビなど24種類の食物を選び、これらの食物を微量でも含む加工食品には、容器に原材料名の表示を義務づけることを決めた。
一方、遺伝子組み替え作物を原材料に使用した加工食品は組み替え食品であることを表示する。組み替え大豆から作った豆腐やキナコ、組み替えトウモロコシを原料とするスナック菓子などが対象。
生産過程で組み替え食品が混じった場合にも表示が必要になる
。」
レトルト
米飯
全国農業協同組合連合会(全農)はアレルギーの原因となるアレルゲンを低減したレトルト米飯『AFTライス』を全額出資の東京パールライスから発売する。コメアレルギー患者の約9割に有効。
コメはAFT研究所と農水省の生物資源研究所が共同で育成した品種「家族だんらん」を使用した。主要なアレルゲンでタンパク質の一種、グルテリンが少ない品種で、加工家庭でさらにアルブミンなど他のアレルゲンタンパク質も抽出して除去した。
1パック200g入りで\250。製造は米飯加工を手がけ丸善食品工業が請け負う。
コメアレルギー患者43人が試験で食べた結果、88%の患者に効果があったという。内訳は「アレルギー症状が改善された(58%)」「皮膚炎が悪化しなかった(30%)
」。









食べ物が原因で1時間以内にジンマシンなどの症状を起こす『即時型食物アレルギー』で医療機関に受診する患者の8割近くが6歳以下の乳幼児で。大人も含めた患者の10人に1人が命に関わるショック症状に陥ることが2003年6/28、厚生労働省研究班の全国調査でわかった。
大規模な臨床調査は初めて。
乳幼児の原因食品のトップは卵・果物・魚が上位を占め、年代ごとの違いが顕著に現れた。厚労省は、今回の調査結果を基に食品衛生法に基づく表示対象品目を再検討する。
調査の中心となった今井孝成昭和大講師(小児科)は「専門医でないと食べ物と気づかない場合があり、診断、治療体制の整備が必要」と語る。
調査は2001〜2002年にかけ、専門医ら約2000人を通じて全都道府県から集めた3840人分の症例を分析した。
年代別ではゼロ歳児が最も多い1259人(32.8%)で、6歳以下が全体の77.7%を占めた。年齢が上がるにつれて患者数は減るが、これまでごく少ないとみられていた20以上の発症者も364人(9.5%)いた。
原因食品の上位は
卵(38.3%)
乳製品(15.9%)
小麦(8.0%)の順。
これらの割合は年齢が上がると減少し、20以上では小麦・果物・魚・エビ・ソバが上位に並んだ。果物ではキウイフルーツ・バナナ、魚はサバ・サケなどが多かった。
症状はジンマシンなどの皮膚症状が88.7%と最も多く、ぜんそく・唇のはれ・下痢などが続く。死者はいなかったが、意識障害などを伴うショック症状が出た人が418人(10.9%)いた
自己注射 “あれ?首にジンマシンが出ている”。2005年10月、新潟市の小学校で放課後、ドッジボールをしていたA君(10歳)は体に異変を感じた。1年前に呼吸困難を伴うアナフィラキシーショックを起こし、1週間入院した時も、初めはジンマシンが出ただけ。
すぐに肌身離さずつけているウエストポーチから自己注射薬を取りだし、太ももに注射。10数分後、救急車で病院に搬送されたときには蕁麻疹は全身に広がっていた。が、症状は軽く、点滴を受けただけで帰宅できた。
使った注射薬はエピネフリン(アドレナリン)が入ったペン型注射器。
ペン先を太ももに押しつけると、長さ約1.5cmのハリが飛び出し、簡単に注射できる。2005年3月に食物アレルギーの治療薬として承認された。保険適用外。
小児アレルギー学会は2005年9月、診療ガイドラインで「アナフィラキシー反応に対しては早期のエピネフリン投与が不可欠」と規定した。
だが、自己注射薬の使用は医療行為に当たるため、基本的には医師以外では本人と家族だけ。2006年4月から救急救命士も医師の指示があれば使えるようになったが、患者が心停止状態に場合のみ。
学校で子供がアナフィラキシー発作を起こしているときに、教職員のエピネフリンの使用は認められていないため、混乱が起きている。2006.4/23《日経》
ワクチン 「ピーナッツや牛乳などの食物アレルギー症状をワクチンで大幅に軽減できる事を、米スタンフォード大などの研究チームがイヌを使った実験で2004年11/26日までに確認した。
同大小児科のデール・ウメツ教授らが開発したのは、ピーナッツなどに含まれるアレルギーの原因成分に、加熱して無害化したリステリアという細菌を加えたワクチン。
ピーナッツ1粒で皮膚に強いアレルギー反応が出たイヌ4匹に注射すると、3匹は40粒近く食べても症状が出なくなり、効果は2ヵ月以上続いた。牛乳への反応をみた別の3匹でも下痢や嘔吐が大幅に軽減した。人間に近い症状が再現できるイヌで食物アレルギーが抑えられたのは初めて。
アレルギーの増加については、環境が衛生的になり、細菌感染などが減って免疫状態が変わった為とする仮説がある。今回のワクチンはこの仮説に基づき、10年ほど前まで食中毒の主な原因の1つだったリステリア菌を使った。」
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