| 植物 |
| 大きさ | 大きさを制御する遺伝子→「エンド型キシログルカン転移酵素」 ○○が1998.324日、植物細胞内にある酵素が葉や茎、実などの大きさをコントロールする働きを持つことを実証した。 |
| 抵抗 | 病原菌迎え撃つ 「森の植物は様々な病原菌に侵される。緑の葉に斑点が生じたり、褐変が生じたり、しぼみかけたり、その症状も様々である。植物に病気を起こす病原菌は約10000種存在するといわれている。しかし植物を種類別に見たときに1種の植物に病気をもたらす病原菌は以外に少なく、多くてもせいぜい50種以下だと言われている。 これは植物が、襲いくる病原菌をただ黙ってみているだけでなく、病原菌から身を守る術を持っていることを意味している。 l硬い葉や樹皮・葉面のワックスは物理的に病原菌の侵入を抑えるし、植物によってはその成分が病原菌に対する栄養源にならないことも病原菌の繁殖を抑えるのに役立つ。 m植物にもともと含まれる抗菌性成分も病原菌の襲撃を抑え撃つ強力な武器である。病害に強い植物には抗菌性成分を含むものが多い。 <1>ドウダンツツジ: ツツジやサツキの葉が樹病菌に侵され変色したり、変形したりしているのをよく見かけるが、同じツツジ科のドウダンツツジは葉に抗菌成分を含むので樹病菌には侵されれにくい。 <2>ヒバ・スギ・タイワンヒモキ: 木材腐朽菌やカビに侵されにくいのも、強い抗菌性成分を持つためである。 これらの成分は、植物病原菌以外の病原菌にも抗菌作用を示す。 例えば・・・・・ ヒバに含まれるヒノキチオールは、院内感染の原因となるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や食中毒を引き起こした大腸菌O-157の繁殖を抑制する。胃炎・胃ガンの原因となる病原菌ヘリコバクター・ピロリにも効果がある。 これらの抗菌成分は病原菌が現れるか否かにかかわらず植物に本来含まれるものである。 <3>ニレノキ・クワ・ジャガイモ・ダイズ・エンドウ: 病原菌の侵入をを受けてから、抗菌成分を作る植物もある。この物質は健康な植物には存在せず、感染後に初めて作り出される。 ・・・作る植物には・・・・オウシュウアカマツ(フェノール類) <4>抗菌成分は次のように作られる: 植物が病原菌の襲撃を受けると、糖が150個ほどつながる植物の細胞壁成分が分解され、数個〜10数個の糖からなる『オリゴ糖』と呼ばれる低分子化合物が出来る。そのなかには『オリゴサッカリン』という物質があり、これが抗菌性物質の合成を指示するのである。 オリゴサッカリンには抗菌作用のほかにも花や実をつけたり、茎を伸長させたりする働きがある。 (谷田貝光克・東京大学大学院農学生命科学研究科教授) |
| 受容体 | 成長ホルモンの受容体 「大阪大学理学研究科の柿本辰男助手らは、植物の細胞が増殖し成長するときに働くホルモンの受け手となる分子(受容体)を突き止めた。植物の基本メカニズムの解明に役立つだけでなく、この受容体を改変することで、成長が早く収量の多い穀物や老化しにくい品種の開発につながるという。 発見したのは『CRE1』と呼ぶ受容体。植物には6種類のホルモンの存在が確認されているが、このうち細胞の分裂や増殖に不可欠な「サイトカイン」というホルモンと結合する受容体だ。CRE1は細胞の表面にあり、サイトカインが結合すると信号が細胞内部に伝わり増殖が促される。 |
| 水 | 水が無くても2週間 「東京大学の篠崎和子教授らのグループは、遺伝子操作で乾燥に強い植物を作る新たな手法を開発した。成果は2006年2/13米科学アカデミー紀要に発表。 理化学研究所・国際農林水産業研究センターとの共同研究で、シロイヌナズナを使い、「AREB」という遺伝子を変化させた。 AREBが働いて出来る「AREBタンパク質」が、植物に乾燥耐性を持たせる20以上の遺伝子の働きを高めることが分かっている。タンパク質は乾燥しないと機能しないため、最初から活性化したAREBタンパク質を作るようにAREBを変化させた。 種を育てたところ、2週間、水をやらなくても枯れなかった。遺伝子操作をしなかったシロイヌナズナは枯れてしまった |
| 根毛 | 根毛が伸びる仕組み 「奈良先端科学技術大学院大学と東京理科大学、英ジョンイネス研究所の研究チームは、植物の根に生える「根毛」が伸びる仕組みを解明した。 植物が体内で作る特殊な酵素が根毛の先端部で働き、根毛細胞の成長を促す活性酸素を合成する。この酵素を大量に作れるように植物を改変すれば、根毛が長くなり乾燥地帯でも成育の良い植物が作れる。 成果は2008年2/29付けのサイエンスに掲載 根毛は植物の根に無数に生える細い毛で、土中の水分や栄養素を取り入れる役割を果たしている。研究チームはシロイヌナズナが体内で作る『RHD2』という酵素に注目。この酵素が根毛の先端部だけに集まり、活性酸素を作ることを突き止めた。 活性酸素は植物の細胞壁を柔らかくし、細胞が成長しやすくなる。根毛の先端部に集まった活性酸素が一定方向の細胞壁にだけ作用するため。根毛が伸びやすくなる。 |