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| (MS) |
多発性硬化症 ⇒中枢神経の髄鞘の一次的な破壊を主とする疾患。 病巣が中枢神経全般に多発し、経過も増悪と緩解を繰り返すのが特徴。 日本では約1万〜1万5000人の患者数。 20〜30代の女性に多い。 |
| ●臨床症状 @眼症状・・・・・・視力低下、復視。視力障害 A運動障害・・・・麻痺、失調 B感覚障害・・・・感覚低下、異常感覚。
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| ●次の場合は多発性硬化症を考える
@視神経炎のほかに、しびれ・麻痺・反射異常・運動失調などの神経症状があるとき。 A脊髄症状に、眼筋麻痺や眼振などを伴うとき B小脳症状と脊髄症状、脳症状が次々に起こるとき。 小脳症状・・・・運動失調、眼振 脊髄症状・・・・下半身麻痺 脳症状・・・・・・片麻痺 C脊髄炎を繰り返すとき D視神経炎を繰り返すとき |
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| 病態 | 中枢神経系の多発性の脱随を繰り返す疾患 |
| 検査 | 髄液細胞数・・・・・・・・基準値〜上昇(軽度) 髄液蛋白・・・・・・・・・基準値〜上昇(軽度) 髄液IgG指数・・・・・・0.7以上 髄液オリゴクローナルバンド・・・・陽性 |
| 抑制する細胞 | 国立精神・神経センターと三菱化学生命科学研究所のグループは、免疫の障害で起きる自己免疫疾患を抑える働きがある細胞を発見した。腸に見られる細胞で、動物実験ではこの細胞が多いと症状が軽くなった。2006年7/31付けのネイチャー・イミュノロジーに掲載。 この細胞は免疫のリンパ球の一種で、『インバリアントVα19T細胞』と呼ばれる細胞。普通よりこの細胞が多いマウスに実験で多発性硬化症のような症状を起こしたところ、通常のマウスに比べ症状が軽かった。逆にこの細胞を持たないマウスでは軽くなった。逆にこの細胞を持たないマウスでは症状が重くなった。 通常、この細胞は腸に多く存在するが、多発性硬化症の患者では炎症を起こした脳に多い。症状を抑えるために脳に集まったとも考えられ、この細胞を増やすことで治療医につながる可能性がある。 この細胞が生きるには腸内細菌が作る糖脂質が必要とする説もある。 |
| 診断 基準 |
<1>発病年齢:15〜50歳。 <2>中枢神経に多発性病巣に基づく症状がある。 <3>症状に寛解や再発がある。(時間的多発性) <4>他の疾患を除外出来ること。 腫瘍 梅毒 脳血管障害 頸椎症 血管腫 SMON ニューロベーチェット病 小脳変性症 |
| 治療 | 視力が下がり、手足がしびれて力が入らない。こんな症状を数ヶ月ごとに繰り返す多発性硬化症が国内で増加の兆しを見せている。 「左肩のあたりがシビレ、そのうち両足に力が入らなくなった」。A子さん(32)が体の不調に気づいたのが10年前。症状が現れては消え、最初は病名が分からなかった。6〜7カ所の病院を転々として、ようやく多発性硬化症と診断された。 多発性硬化症は神経の周囲を覆う髄鞘という部分が破壊され、信号がうまく伝わらなくなって起きる。発病の原因はよく分かっていない。脳や脊髄の中枢神経が侵され、運動障害で車いすが必要になることや、目が痛んだりすることがあります。 インターフェロンβと呼ぶ治療薬が2000年に日本でも承認されました。しかし、1日おきに患者自身が注射する必要があります。再発して症状が急に悪化した場合はステロイド剤を3〜5日間、高単位に投与することが必要なことがあります。 ●新物質 国立精神・神経センターの山村隆免疫研究部長らは、自己免疫疾患の一種で失明や手足のシビレなどが起きる原因不明の難病「多発性硬化症」の治療に効果がある新しい物質の合成に成功した。リウマチなどほかの自己免疫疾患にも有効とみている。研究成果は10/4発行の英科学誌ネイチャーに掲載される。この物質は糖脂質という高分子の一種で、発症を抑えるタンパク質の分泌を促す働きがある。 ●ミエリンが有効? 「米スタンフォード大学などは、脳や脊髄など中枢神経の一部が線維状の組織に侵される『多発性硬化症』の進行を止めるのに、特定のペプチド『ミエリン』の投与が効果的なことを動物実験で確認した。 多発性硬化症のモデルマウスに投与したところ体内の免疫系に働きかけ、病状の進行を食い止めることが出来た。研究グループはこのペプチドを利用した新薬作りを目指す。多発性硬化症は米国では1000人に1人の割合で患者がいるが、現在のところ効果的な治療法はない。 「2000年、米メイヨークリニックの研究グループは、再生が難しいと考えられていた中枢神経系の損傷を修復する技術を開発した。神経細胞が情報を電気パルスの形で高速化する際に重要な役割を果たすミエリンと呼ばれる組織が失われても、ヒトの抗体を投与すれば再生できるという。ミエリンが失われる原因不明の難病である多発性硬化症の治療の手がかりになる。 ミエリンは神経細胞の軸策という部分を取り囲む組織で、これが失われると、正常な情報伝達が出来なくなる。」 「2003年6月、慶應義塾大学医学部と東京都老人総合研究所は、神経の難病である多発性硬化症で破壊されてしまう脳の組織「ミエリン」が、脳内で形成される仕組みを解明した。多発性硬化症は脳神経組織を覆うミエリンが突然壊れ、手足の麻痺や失明、知覚・言語障害など様々な症状が出る。日本国内の推定患者数は約1万人。 慶大の相磯貞和教授と中原仁医師、老人研の阿相晧晃グループリーダーらは、ミエリンを作り出すのに深く関与しているタンパク質を発見した。神経細胞の元になる幹細胞からミエリンを作る細胞に成長するように作用しているという。 |
| 大麻から | 英国のバイオ企業、GWファーマスティーカルズは大麻の成分を使って世界初の鎮痛薬を開発し、カナダで処方箋薬として商品化した。 多発性硬化症に伴う神経性の痛みを和らげる『サティベクス』。 提携先のバイエルが販売を受け持つ。 大麻に含まれる成分「THC」と「CBD」を化学的に調合してサティベクスを開発した。大麻に鎮痛作用があることは知られているが、医薬品の開発は今回が初めて。 モルヒネに比べて安全性が高く、副作用が少ない。 副作用としては吐き気や疲れ、めまいが報告されている。 投与方法は、舌下やほおの内側へのスプレー式で、1日5回が基本。 10日分で125カナダj。 |
| 原因 | 大阪大学微生物病研究所は、自己免疫疾患である多発性硬化症で神経麻痺を引き起こす原因と見られるタンパク質を突き止めた。このタンパク質は、免疫細胞が炎症を起こす物質を出すように指令する役割を担っていた。 2007年3/23のネイチャーに掲載。 多発性硬化症は若い人や女性が発症しやすく、脳などに炎症が起きて手足がしびれるなどの症状が出る。重症化すると歩けなくなることもある。 菊谷仁・大阪大学教授らは金属や化学物質が体内に侵入、リンパ球の一種であるT細胞が活性化すると、細胞表面にセマフォリンAというタンパク質が出現することを発見した |
| 原因遺伝子を発見 2008年、国立精神・神経センターは、神経の難病である多発性硬化症(MS)の原因遺伝子を発見した。成果は6/9のアカデミー紀要(電子版)に発表。 山村隆・免疫研究部長らはMSの患者と健常者から血液の提供を受け、血中にある免疫細胞の一種「T細胞」を比べ、患者のT細胞で働く遺伝子『NR4A2』を見つけた。 マウスで調べたところ、この遺伝子から作られたタンパク質が神経細胞の働きを妨げていた。この遺伝子の働きを抑えたマウスを使った実験では、マウスのMS症状が7割程度緩和した。 |
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| 主な病院 | 北海道大学病院(札幌市) 北佑会神経内科病院(札幌市) 東北大学病院(仙台市) 東京女子医科大学病院(東京新宿区) 国立精神・神経センター武蔵病院(東京都小平市) 国立療養所宇多野病院(京都市) 九州大学病院(福岡市) |
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真武湯 |
| 関連情報 |
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