汗かき

ワキガ

フェニルケトン尿症






体臭の犯人
  • 「汗臭さなどの体臭が気になる暑い季節がやってきた。古今東西、体臭は敬遠される許りではなかったが、現代ではすっかり嫌われ者。特に男性は一般的に女性より汗をかきやすいため、体臭を気にしている人は多いだろう。

汗は無臭だが

  • 汗の成分は
    ほとんどが水にずぎず、本来は無臭
  • 臭うようになるのは、皮膚に繁殖している常在菌 が、約0.8%含まれている高級脂肪酸(油脂の代謝物)を食べ、嫌なニオイを発する『イソ吉草酸』などの低級脂肪酸に分解するためだ。

  • 常在菌とは、大腸菌・黄色ブドウ球菌など常に人間の皮膚上にいる細菌。ちょっと洗ったぐらいでは除けないし、そもそもカビなど有害微生物から皮膚を守っている重要な存在だ。
  • 極端に消毒すると、皮膚を傷めることにもなるので、仲良くするのが得策だ。
    今年2月にグンゼが発売した紳士用肌着「デオグリーン」は汗のニオイ成分を打ち消す弱アルカリ性のポリマー(高分子)を使った繊維で出来ている。ニオイ物質は弱酸性なので肌着を通過する間に中和され、着ているだけでニオイが取れるという。
    資生堂は高砂香料工業と共同研究で、中高年特有のニオイ成分[ノネナール]を世界で初めて突き止めた。この成果を生かした消臭効果のある化粧品を9月に発売する予定だ。


皮脂酸化で発生する
  • ノネナールは人間の皮膚から出てきた物質が変化した化合物。
  • 化学的に表現すると、『炭素数9の不飽和アルデヒド』となる。
  • 青臭さと脂臭さを併せ持っており、ほんの少量でもニオイがする。
  • 男女とも40歳を過ぎると年齢とともに増加していくが、男性の方が分泌量が多い。

  • 人間の皮膚がニオイの元を分泌する小さな穴には汗腺と皮脂腺がある。
  • 全身に分布しているのが[エクリン腺]で、足のニオイなどもこれ。
  • 腋の下のニオイは、腋の下や局部なそ毛根のそばにある[アポクリン腺]からだ。
  • 一方、背中や額など体の中心線上に多い皮脂腺は皮膚の表面を覆う脂の膜になる皮脂を毛穴から分泌しており、これがノネナールの元。
    皮脂は高級脂肪酸や中性脂肪、コレステロールなどの集まり。
  • 紫外線や酸素などの影響で過酸化脂質に変わる。
  • 皮脂がこの脂質を出会うことにより、皮脂中の『9-ヘキサデセン酸』と呼ばれる脂肪酸が連鎖的に酸化分解されノネナールになる。
  • 常在菌の働きで酸化分解する経路もあると考えられている。


抗菌剤など効果
  • 分解反応を抑えるには、まず抗酸化剤や抗菌剤を使ってみる。また、ニオイがあってもそれを感じにくくする方法がある。「複数の香料素材を組み合わせることで、一方のニオイを強めたり逆に抑え込んだり出来る。
  • ノネナールは柑橘系や風呂上がりの清涼感のある香りで目立たなくなる。」(資生堂の中村洋二チーフパヒューマー)という。

  • 人間の体臭成分は数百種類あると言われる
  • 体臭そのものを消したいと考える人もいるかもしれないが、中には気持ちの良いニオイ成分もあり、「全部なくすというのは行き過ぎでは」。
  • 中世、近世の欧州では女性が体臭を強調するのに香水を使っていたをいう例もある。
    このほか、異性の関心を引くフェロモンの有力候補物質には女性の不規則な月経周期を正常にする効果があり、赤ちゃんは母親のニオイを識別して安心するという。体臭を敬遠するだけでなく、上手につき合う工夫も大切と言えそうだ





(加齢臭)・・・・・主成分「ノネナール」
  • 50歳以降に増える
  • 発生部位は・・・耳の裏

(ミドル脂臭)・・・主成分「ジアセチル」
  • 30〜40歳代。
  • 汗に含まれる乳酸を皮膚上の細菌が分解して発生するのがジアセチル。
  • 揮発性が高い
  • 発生部位は・・・後頭部、首、背中



異常な臭気 疾患名
カビくさいにおい、
ネズミの尿の臭い
[フェニルケトン尿症]
楓シロップのような
甘いにおい
[メープルシロップ尿症]
乾いた麦芽or
ホップのにおい
[メチオニン吸収不全]
茹でたキャベツor
悪臭のあるバター
[高メチオニン血症]
汗くさい足のにおい (1)[イソ吉草酸血症]
(2)[butyric/hexanoic acidemia]
ネコの尿のにおい [β-メチルクルトニールグリシン尿症]
古くなった魚のにおい [トリメチルアミン尿症]



ガンのニオイが気になる
  • 2009年、東京大学の東原和成准教授は国立がんセンター被害病院と共同で、[乳ガン ]と[頭頚部ガン]の患者から発生するニオイの原因物質を突き止めた。
    成果は、日本農芸化学会発行の英文雑誌に掲載。
    東原準教授らは、患者が患部に当てていたガーゼからニオイ成分を吸着剤を使って採取。物質の質量分析と同時にニオイも嗅ぐことができるニオイ嗅ぎガスクロマトグラフ質量分析計にかけて調べた。
    その結果、たくあん(沢庵)のニオイのような『ジメチルトリスルフィド』という物質が原因であることが分かった。皮膚に浸潤して潰瘍を形成する進行ガンの局所は独特のニオイを出して患者のQOLが低下することがある。

病気によるにおい
  • 2013年、静岡県立静岡がんセンターとトライ・カンパニーは病気が原因で生じる不快なニオイ(病臭)を和らげる消臭シートを開発した。
  • 病臭はガンや皮膚傷害が原因となり、血液や尿が混じって細菌感染を引き起こし、体内や皮膚からニオイが発生する。



世界最大の花が放つ異臭の成分特定
  • 2010年、東京大学の東原和成教授らのグループは、7月に東大の小石川植物園で咲いた世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」が放つ独特な異臭の成分を特定した。
  • 腐った野菜やガン組織が放つニオイ成分と同じだった。
  • このニオイを放つ植物は知られていないという。
  • 成果は日本農芸化学会英文誌(電子版)に掲載。
  • 研究チームは、会端に中心部(花序付属体)付近から出るニオイを収集。匂いを嗅ぎガスクロマトグラフ質量分析計という分析装置で調べた。
  • 人が感じるニオイを直接特定できるという。
  • 人が腐った肉のようなニオイと感じる成分は「ジメチルトリスルフィド」というイオウを含んだ化合物だった。







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