手足のチクチクするようなしびれ感
- 大学生の頃から[手足のチクチクするようなしびれ感]に気づいていたが、特に病院にかかったことは無かった。
- ところが、先日、[全身のケイレン]と[意識消失発作]があった。
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発作直前にテンカンによく見られる前兆はなく、脳血管障害のような後遺症も全くなかった。
- 発作時には、手関節や肘関節が曲がったまま全身が強直。
- さらに筋肉を叩くと瞬間にケイレンが起きたという。
- この症状は[低カルシウム血症]による「テタニー」に特徴的である。
- (テタニー)
- 手足に起きる痺れのこと。
- 症候の1つ。
- 血圧を測るように腕に帯を巻いて圧迫すると、手指の伸展性のケイレンが誘発されるので確認出来る。
たとえカルシウムの取り方が少なくとも血中濃度が減ることはない。
- というのはカルシウムが足りなくなると副甲状腺ホルモンが分泌され、このホルモンの働きにより骨からカルシウムが供給されるからだ。
このホルモンを分泌する副甲状腺は甲状腺の背面に左右上下に4個あるが、1個のサイズはたった数10mgという小さな組織である。病気の原因はこの組織が萎縮してホルモンを出せなくなり、血中のホルモンが同5〜7mgまで減っていたのである。以前からの手足のシビレもカルシウム減少のせいだった。
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このような病気を『特発性副甲状腺機能低下症』といい、比較的まれな遺伝性疾患とされている。10以下の小児に多いが、成人に発症することもあり、この場合は後天的な自己免疫疾患の可能性が指摘されている。
- 甲状腺ガンの手術後に同様の症状が起こることも知られている。
副甲状腺ホルモンは最近、人工合成されるようになったが、幸いなことにこの病気の治療には血中カルシウムを上昇させる活性型ビタミンD剤が有効で、ケイレンを防ぐことが出来る
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