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| 停留精巣 | ⇒睾丸が腹腔内に溜まって、陰嚢内に達していないこと。 ◎男性不妊症の原因になる。 ◎悪性腫瘍発症の素地となる。 |
| ホルモン注射し、 3歳まで待つ |
「7ヶ月の男児。出生時の体重は4800g。保健所の健診で、睾丸がおなかの中にある『停留精巣』と診断され、1歳までに陰嚢に下りてこなければ手術を、と言われました。いつ手術をすればいいか?、子供でも大丈夫なのか心配です。 ●停留精巣とは、どんな状態なのですか? 精巣は胎児の時に、腹腔内の腎臓のそばで作られます。陰嚢と精巣は精巣導滞というヒモのような組織でつながっており、成長するにつれてこのヒモが縮むので、精巣は脚の付け根の鼠径部を通り、陰嚢に向かって下降します。普通は、出産が近づいた妊娠35週前に陰嚢内に入りますが、出生時に入っていないことがあります。これを停留精巣といいます。生まれた時点でこのような状態は男児の1割弱で見られます。未熟児では3割、という報告もあります。なぜ下りてこないかは、はっきり分かっていません。 ●待っていれば下りてきますか? 多くの場合、生後3、4ヶ月で自然に下りて来ますが、個人差があり、1歳ぐらいになって下りてくる子も結構います。1歳を過ぎても下りてこなければ治療が必要ですが、手術はもう少し待ちます。私たちは3歳頃になってからすることにしています。 ●なぜ待つのですか? 体が小さいと麻酔が難しく、手術自体もやりにくいからです。一刻を争う病気ではないので、手術によるリスクが一番少ない時期を選びます。昔は小学校に入学するまで待っていましたが、3歳を過ぎても精巣が上がったままでは、精子のもとになる細胞が減るなどの異常が起きることが分かってきましたから、この年齢で手術をすることが多くなりました。 ●手術は必要なのでしょうか? 陰嚢内と比べ、腹腔や鼠径部は体温が高いので、精子を作れません。長期間停留していると、精巣の正常な発達が妨げられますし、悪性腫瘍が出来る確率も高くなると言われています。 ●手術以外に治療法は? 精巣や精巣導滞に働く性腺刺激ホルモンを使う治療法があります。これは1歳頃から始められます。 |