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認知症の予防と治療






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痴呆(認知症)の予防
7ヶ条
  1. 血圧のコントロール。
    • 「血管の老化を防ぎ脳血管性痴呆を予防する。」
      脳血管性痴呆は・・・・・
    • 最初→高血圧から
      • →動脈硬化
      • →高脂血症
      • →糖尿病
      • →脳卒中
      →痴呆へと進むことが多い。
  2. 食事のとり方
  3. 適度な運動・・・・・背筋をのばし、歩幅を1倍半にする
  4. 明るい気持で生き生きすごす
  5. 体のコンディションを良好に。特に、転倒→骨折しないように
  6. 頭を使う習慣。書くこと、特に、短歌や和歌が最高
  7. 興味と好奇心を持つライフスタイル
    • (NHK主催の健康講座より)




人との会話・交流
  • 脳には、痴呆になり始めると3つの衰える働きがある。
    1. 物事を実行する順番を考える(計画力)
    2. 出来事を覚える(エピソード記憶)
    3. 同時に複数のことに気を配る(注意分割力)
  • 痴呆予防にはこれらの働きを保つことが大切。そのためには、人との会話や交流が大切。
  • ネズミは1つの箱に集団で飼った方が脳の細胞同士のつながりが増える。外出も有効です




塩分と脂肪減らし予防
  • 高齢化社会の進行につれて痴呆の増加が心配されている。20年後には日本では痴呆老人が200万人になると厚生省が推定した。老年期痴呆の約60%は脳血管障害であり、脳血管が詰まる脳梗塞や血管が破れる脳出血で脳が破壊される。このほか、脳細胞が死んでゆくアルツハイマー病が約25%を占める。
    脳血管性の痴呆を防ぐには、その原因となる高血圧と動脈硬化にならないよいうに食事の面で普段から心がけるのが一番である。
    • 高血圧には減塩が最も効果的。外食や調理済み食品に頼る普通のサラリーマンは、塩分摂取量が厚生省が定める1日10gを超えやすい。麺類の汁などはなるべく飲まないようにしたい。調理済み食品も塩分含有量の表示を見て、食塩の少ないものを選ぶことが肝心だ。

    動脈硬化の引き金となるのは脂肪の摂りすぎ。しかし、大豆や胚芽、魚油に多い多価不飽和脂肪酸は動脈硬化を防ぐ働きがある。また、オリーブ油、豚脂などに含まれる一価の不飽和脂肪酸も良い。
    • コレステロールを減らす為には卵は減らした方が望ましいが、体によいレシチンという成分やビタミンが豊富なので、1日1個程度なら構わない。

    アルツハイマー病の方は遺伝的要因もあるが、食生活の改善である程度予防できる。
    • 脳を傷つける活性酸素を防ぐビタミンEとCは必ず必要量を摂ること。
    • ビタミンEは胚芽米や精白度の低いパンに多い。
    • ビタミンCの多い野菜と果物は毎日欠かかさないようにする。

    単身赴任にサラリーマンが陥りがちな不規則な食事や栄養のバランスに低下は脳には良くない。脳は他の臓器と違って低血糖に弱いのである。孤独な老人の欠食や抗糖尿病薬の誤用で起こる低血糖も痴呆の進行を促進する




自前の歯
  • 例えば、オリンピック陸上男子100mで金メダリストのカール・ルイス、100mの前世界記録保持者のリロイ・バレル両選手は、ともに器具を使い歯並びを整えていた。歯の微妙な噛み合わせの修正が大きな力を出させ、好記録に結びつくからだという。また、上下の歯の間に挟まった髪の毛1本を誰もが異物と感じることが出来るのは、歯と顎の骨の間にある歯根膜という感覚センサーのおかげだ。その理由を上田実・名古屋大医学部教授(口腔外科)は「モグラやネズミでいえばヒゲに相当する感覚器。歯が抜けると鋭敏な神経からの信号が脳に入らなくなり、ボケてくるのでは」と説明する。
    「上田教授の共同研究者である愛知県厚生連海南老年科の河野和彦部長は、残っている自分の歯の本数と脳の萎縮度の関係に注目した。同病院と名古屋大口腔外科が共同で、アルツハイマー型痴呆(AD)患者36人、脳血管性痴呆患者39人、健康な高齢者78人(いずれも平均年齢70才後半)を調べた結果、残存歯数は、ADが平均3本、脳血管痴呆が6本、健康老人が9本と、AD患者は健康唐人に比べて明らかに少なかった。
    「さらに、合計153人全員の頭部をCT(コンピューター断層撮影)画像で比べると、残存歯数が少ないほど、脳側室という脳内のすき間が広く脳の萎縮が進んでおり、AD患者は健康老人より平均約15%ほど脳が縮んでいることも分かった




サークル活動で
  • 旅行や園芸・料理など余暇活動を楽しみながら痴呆を予防できないか?・・・・
    そんな実験が都内で動き出している。自主的なサークル活動を楽しみながら、「記憶を呼び起こす」「計画を立てる」など、痴呆の初期段階で低下すると言われる能力を意識的使うのがポイントだ。
    老人総合研究所の矢富真実研究員は、「これまでの研究で、痴呆の初期段階では主に3つの能力が低下することがだんだん分かってきた。この能力を鍛えようというプログラム」がポイント。具体的には
    1. 「いつ」「どこで」「何があったか」といった過去の体験を説明できる『エピソード記憶
    2. テレビのニュースを見ながら料理をするなど、複数のことに注意を配りながら同時に物事をすすめる『注意分割
    3. 今後の行動の予定を立てる『計画立案』だ
  • 手先を使う作業をするとボケ無い」といったことがよく言われる。それも一定の効果があるとみられるものの、「体で覚えている作業の記憶は、実は痴呆の初期の段階ではあまり低下しない」と矢富研究員。「陶芸などを例に取ると、うまくなればある程度、手で覚えた感覚で作れるようになる」。だからサークル活動では初期に低下しがちな能力に的を絞った。
    たとえば、旅行グループでは、旅程が決められたツアーに参加するのではなく、参加者が情報を持ち寄って計画をたてることを重視している。集団で話し合う過程で旅行の体験談を話したり、複数の人と会話をすすめたりし、注意分割やエピソード記憶の能力も鍛えていく。老人総合研究所が活動開始から1年後に実施した記憶力のテストでは、活動に参加している人の方が参加していない人より能力改善の傾向がみられた




進行を防止
  • 米アルバート・シュタイン医科大学の研究グループは1980年から75歳以上の470人を追跡調査した結果、痴呆の進行を低下させるのは、以下のものだった。
    • ▽チェス・将棋・・・74%
      ▽楽器を演奏・・・69%
      ▽ダンス・・・76%
  • スポーツなど主に体を動かす余暇活動は痴呆の進行を食い止めることができなかった。例外はダンスのみ。





言語性知能は70歳で頂点
  • 「運動や感覚機能・生理機能は年齢とともに確実に衰えて行くが、年齢とともに上昇していく機能もある。例えば知的な統合能力は年齢とともに上昇する。結晶性知能(経験を生かして課題を解決する知能)もそうだ。言語性知能も年齢とともに上昇し、70歳前後でピークに達する。20歳の若者と80歳の老人が言語知能ではほぼ同じレベルにあると言われている。
    「円熟した人格」という表現があるが、「円熟度」も年齢と共に増す。円熟度は人間関係の調整能力や怒りを抑えられるか、忍耐強く事の成り行きを見守ることが出来るかなどによって測れる。





脳の神経細胞成人でも再生
  • 人間の脳神経細胞は大人になるとともに減少し再生しないという、これまでの常識を覆す研究成果が相次いでいる。
    米国とスウェーデンの研究チームは成人の脳でも神経細胞が新たに作られていることを初めて確認した。大阪大学では一人前の神経細胞に成長する前の細胞が成人の脳にあることを発見、試験管内で神経細胞に育てるのに成功した。







「高齢者の昔の記憶を呼び起こす『回想(レミニッセンス)』に結びつけて、感情の活性化や心理的安定、痴呆・ウツ症状の改善などを目指す療法で、1960年代から欧米で行われている。
<1>[回想に用いるもの]:
 1.愛読書
 2.好きな映画
 3.思いでの品(スクラップ・アルバム・ビデオなど)
 4.楽器の演奏
<2>「過去をもう一度生きる体験」
 キャンプなどで、昔の不便なくらしを思い出す。



○読み書きそろばんを取り入れたもの。
・文章を音読させ、その内容を尋ねる。
・足し算引き算の算数
・数字の駒を順番に並べる。

2010年、東京大学の久垣博准教授らのチームは、若いときと同じように運動していると、年を取っても脳の神経細胞が新しくできて認知能力を保てることをマウス実験で確認。
研究チームは、ヒトなら65才以上に相当する生後2年以上の高齢マウスの飼育箱に回し車を設置。3日間自発的に運動させて、学習や記憶を担う脳の海馬の様子を詳しく調べた。その結果、若いマウスと同じように1日に約2km走った高齢マウスは、脳で情報伝達を担う物質「アセチルコリン」が脳の神経細胞に働きかけ、神経細胞の元になる細胞が運動をしない高齢マウスの約2.4倍に増えた。
認知症治療薬「アリセプト」を飲ませた高齢マウスでも、海馬の神経細胞の元になる細胞が増えていた。
アリセプトは脳でアセチルコリンを増やす働きが知られている。




家族が困るのは、認知症の中核症状である「もの忘れ」ではなく、暴言や暴力、徘徊など人に迷惑をかける周辺症状です。
東京都大田区の京浜病院の熊谷院長は周辺症状の改善に取り組んできた。
そして、顔の表情や言動から3つのパターンに分類する手法を編み出した。
  1. 暴言を吐いて人を困らせる・・・・「混乱期」
    • (対策)・・・不必要な介入をしない。
  2. 人を頼ろうとする・・・・・・・・・・・・「依存期」
    • (対策)・・・話し相手として、積極的に関わる。





認知症の薬を規定通りに投与すると
患者が怒りっぽくなる
  • 2015年、副作用の頻発に対し、医師らが適量処方を推進する団体「抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立した。
  • 代表は長尾和宏医師。
  • 症状を抑える抗認知症薬には4種類
    • 4種類・・・コリンエステラーゼ阻害剤
      • アリセプト
      • レミニール
      • イクセロン(パッチ)
      • リバスタッチ(パッチ)
    が承認されており、
  • いずれも少量から飲み始め、約1.7〜4倍に増量できる。
  • 同会によると、規定量通りに投与すると
    • 興奮
    • 暴力
    • 歩行障害
    • 飲み込み障害
    などが起き、介護の負担が増えることが多いという。
  • 規定より少ない分量で処方するとレセプトの審査で認められないことがあるという。





認知症・・・・治療への新しいアプローチ
○シロスタゾール
  • 2014年2月、発症してから進行しない患者が淡路島でみつかった。
  • 痴呆症患者たちが飲んでいたのがシロスタゾール(プレタール
  • 血管の筋肉を動かし、アミロイドベータを減少させた。


○インスリン
  • 痴呆症は、脳の糖尿病。
  • 血中の糖を取り込めないのが、糖尿病と同じ。ワシントン大学。
  • 細胞がエネルギー不足になることが原因と解釈。
  • インスリンを脳に直接噴霧する(実際は鼻からスプレーする)ことで脳にインスリンを届ける


○ユマニチュード
  • フランス生まれの認知症患者のケア
  • イヴ・ジネスト氏が考案
  • 基本は、患者の目線に合わせて、言葉をかけながら、人間としての尊厳を大切にするケア手法。
  • 患者も人間である、ということから出発。
  • 患者とのきずなを築くことが中心。
  • 患者を拘束することは、(治療側の無知による)最悪の手法。




認知症に用いる漢方薬
  1. 黄連解毒湯
  2. 加味温胆湯
  3. 桂枝茯苓丸
  4. 牛車腎気丸
  5. 十全大補湯
  6. 釣藤散
  7. 桃核承気湯
  8. 当帰芍薬散
  9. 当帰芍薬散陳久散
  10. 補中益気湯
  11. 八味地黄丸
  12. 八味地黄丸亜鉛DHA
  13. 抑肝散
    1. 怒りっぽい
    2. 突然、感情が大きく変動する
    3. 腹直筋の緊張が亢進
    4. 認知症の心理的行動異常
    5. レビー小体型認知症の幻視
  14. 抑肝散加陳皮半夏
    1. 腹壁弛緩して、腹部大動脈の拍動を触れる
  15. 六味丸



[イソフラボン][亜鉛][胎盤エキス][紅参]



バラ
  • 芳香療法で認知機能障害が治療できることを実証したのが認知症研究の第一人者、鳥取大学医学部の浦上克哉教授。
    その内容は、脳の海馬の神経に異常が生じて物忘れがひどくなる前に、嗅覚機能が低下することに着目したものだった。ラベンダーなどの植物の芳香成分を蒸留してつくったアロマオイルの香りを認知症患者に嗅がせた(毎日)ところ、症状が改善したというもの。
(レモングラス)
  • 被験者にレモングラスの香りを嗅いでもらい脳の血流量の変化を調べると、思考や意欲などの働きを司る「前頭葉」の血流が増える。


「脳血管性の痴呆症患者13人、アルツハイマー病の患者5人に、6ヶ月間脳の循環改善薬とDHAを経口投与。
DHAは1日に、700mg〜1400mg。 
その結果、
  1. 脳血管性痴呆の13人中10人は、生活意欲が高まったり、妄想が減少。
  2. アルツハイマー病の5人は意欲・対人関係・落ち着きがやや改善した。
  3. 知的機能の簡易検査結果では、DHAを与えなかった患者が徐々に低下したのに対し、投与した患者は計算力や判断力に改善傾向があった。
1人が脂肪の過剰摂取で腹痛を起こした以外に、副作用はなかった。
「脳の循環改善薬だけを 24人に6ヶ月飲んでもらった場合、症状が良くなっ たのは2人だけだった。


レビー小体型認知症」「ピック病
正常圧水頭症による痴呆(iNPH)」「老人性痴呆症
アルツハイマー








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