蓄膿症 |
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| 蓄膿症 と は ? |
=上顎洞炎 「目の上にある前頭洞、内側にある篩骨蜂巣(シコツホウソウ)、その下にある上顎洞という3つの空洞は「副鼻腔」と呼ばれています。鼻から出る粘膜は、副鼻腔から鼻の穴につながる細い管を通って分泌されます。この粘液が副鼻腔に溜まって膿んだ状態を、副鼻腔炎と言います。これが蓄膿症のことです。 ●粘膜が溜まる原因は何なのですか? 「鼻の粘膜は1日約1リットルも出て、、のどに流れ込んでいます。普段は全く気になりませんが、細菌やウイルス性の風邪などに罹ると、鼻の中が炎症を起こして腫れ、ときには粘膜にキノコ状のポリープが出来、粘膜の流れが妨げられ、溜まりやすくなるのです。」 |
| ヤミック法 | 「最近、少し変わった蓄膿症の治療法が研究されている。2つのゴム風船で鼻腔の入り口とノドへ抜ける出口をふさぎ、鼻腔につながっている副鼻腔に溜まったうみを押し出す。その後で炎症のある部分に管から薬を送り込むというものだ。ロシアの医師らが開発した方法で「ヤミック法」という。 この治療に使う風船と細い管を組み合わせた器具は、もともとはコンピューター断層撮影(CT)など十分な医療機器のないロシアの地方の大学病院で、副鼻腔の容積を量る為に考え出されたものだ。この治療法は日本ではまだ試験中の段階だが、実際に使っている関西医科大の大久保伸夫講師は「最近増えている軽症の蓄膿症には非常によく効く」と評価している。 「蓄膿症を予防するには、風邪を引くなどして鼻炎が起きたときに、完全に治すことが重要だ。しかしアレルギー性の鼻炎から蓄膿症になる人が最近は増えている。阪大医学部の川嵜良明講師は「アレルギー性の鼻炎から起きる蓄膿症は治りが悪く、治っても再発することがある。今後も患者が増え続けるとすれば、何とかしなければならない」と話す。 |
| 【民間療法】 | ○オオジシバリ・オオバコ・オナモミ・コブシ・タニシ・タムシバ・ドクダミ・ネギ。 ○[オオバコ+ヨモギ] ○[オオバコ+ドクダミ+コブシ] |
| 「“腎臓と脾臓を治せば蓄膿症なども治って了います。鼻は脾に属し、脾臓は鼻のもとです。又肌肉にも属しているので、肥厚性鼻炎なども脾の不調和から起こるのです。脾が悪いと治りません。[足の三里]も鼻に効く要穴です。 「もし三里で効かぬ時は[上巨虚]をすえれば、きっと鼻が良くなります。” 治療しつつ先生はこんなに云われる。鼻は肺に属するというのは素霊の説であるが、そういう場合の鼻は鼻加答児とか風邪の場合の鼻汁の出るのを指すので、蓄膿症とか肥厚性鼻炎などになると肌肉の病気であるから脾の属す るのだというのが先生の説である。ついでながら、先生は鼻のつまるという患者に足の三里や上巨虚へ鍼していられた。鍼をして後、鼻の穴がスーッと通って気持ちよくなったと云って驚く患者を多数見かけた。」《沢田流聞書鍼灸眞髄》 ●[大杼][天柱][風府][身柱][心兪][脾兪][肩井][百会][会][中][巨闕][曲池][手三里][少海][足三里][上巨虚] |
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| 針灸いろは歌 | “ぐずぐずと鼻づまりする蓄膿は 、合谷、天柱、肩井” |
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温経湯 黄蓍建中湯 葛根加朮附湯 葛根湯 ![]() +桔梗石膏桂枝加黄蓍湯 桂枝加朮附湯 桂枝茯苓丸 荊芥連翹湯 荊防敗毒散加減 桂姜棗草黄辛附湯 柴胡桂枝乾姜湯 四逆散 十全大補湯 小柴胡湯 小柴胡湯+ ![]() 小柴胡湯+桔梗石膏 小柴胡湯+苓桂朮甘湯+桔梗石膏 消風散 辛夷散 大柴胡湯+桔梗石膏 大柴胡湯+苓桂朮甘湯+桔梗石膏 当帰芍薬散 桃核承気湯 排膿散料 排膿散及湯 排膿湯 伯州散 麦門冬湯+桔梗石膏 半夏瀉心湯 半夏白朮天麻湯 鼻渕丸(精華鼻渕丸)【中成薬】 白朮附子湯 防風通聖散 補中益気湯(加減) 麻黄加朮湯 麻黄附子細辛湯 麻黄湯 苓桂朮甘湯 苓桂朮甘湯+桔梗石膏 麗沢通気湯 |
| 治験 | ||
| 葛根湯 | ||
| 27歳男性。1年ほど前から、頭が重く、鼻が詰まり、ノドの方へ鼻汁が流れるようになったので、某大学病院で診てもらったところ、前額洞蓄膿症だから、手術をしなけれな治らないと云われた。その上、10ヶ月ほど前からジンマシンも出るようになった。 脈をみると浮大で、腹診上、臍上の皮下に鉛筆の芯のように硬いものを触れ、しかもそれを指頭で圧すと痛む。これは葛根湯を用いる目標である。そこで、葛根湯辛夷・撲各3.0を加えて与えた。撲を加えたのは、《腹証奇覧翼》に桂枝加土骨皮という処方があり、土骨皮は撲のことである。これにヒントを得て、毒を消し、排膿を促し、かねてジンマシンを治するという狙いでやった小細工である。 さた、これを服用してから、1ヶ月目に、次のような来信があった。“過日(10/16)は御診察をいただき、大変ありがとうございました。おかげを持ちまして、日毎に快方に向かい、昨今はすこぶる爽快で、仕事の能率が上り、感謝いたしております。もうしばらく服用を続ければ、全快することと存じますので、お手数ながらお薬をお送りいただきたくお願い申しあげます。 10/20、服用開始。1日3回。10/21、少し下痢する。10/25、足首と腹部(ベルトが当たる部分)のカユミがなくなる。10/27、口の中へ下りる膿が減ってくる。10/30、鼻汁がちょっと多く出る。11/2、酒を飲んだが従前のように頭が痛くならない。11/4夕方、背中からおしりにかけて一面にジンマシンが、今までに無いくらいひどく出る。翌朝は引いていた。11/5、前日よりは軽いが、同じようにジンマシンが出て、翌朝は引いていた。11/18、鼻の外観が変わっているのに気づく。服用前の写真と比べてみると、鼻の付け根から少し下がった部分の腫れが引いているのがよく分かる。11/14、現状、頭の重いという感じが無くなった。口の中へ下りる膿が非常に少ない。鼻汁が服用前より多く出るようになった。従前はかんで出るより咽へどんどん下りていました。咽喉は若干楽になったようである。まだタンがひっかかっているような感じで、声の出にくい時がある。以上のような次第でありすので、前回同様格別の御配慮を賜りたく存じます” そこで1ヶ月分の薬を送ったところ、12/18、次のような連絡があった。“2回目のお薬をいただいてからの経過は次の通りであります。だんだん咽頭が楽になってきました。風邪気味でありますせいか、頭が痛いのですが、服用前のようにドンと重く、時々しびれるというのではありません。睡眠不足の朝の様な感じであります。従来は甘い物 にはほとんど食気がなく、まれに食べても、胃に異常感を起こすことさえありましたが、最近は甘い物が美味しいと感じるようになりました。それかと云って、たくさん食べるようなことは致しません。疲労しなくなりました。従来は毎日何か栄養剤を飲んでおりましても、帰宅すると、ぐったりして元気がありませんでしたが、最近は全然栄養剤を服用しなくても疲労感がありません。ジンマシンはその後、全く出なくなりました” この患者は、その後1ヶ月ほど服用すると、自覚的に全快したよう に思われるので、手術をしなければいけないと云われた大学病院に行って診察を受けたところ、レントゲン写真で調べても、すっかり全治していたので、その医師は驚いていたとのことである《大塚敬節》 |
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| 慢性の上顎洞蓄膿症のある38歳の女性が、数日前より右顔面がひどく痛んで、食事をすることもできない。夜も眠れないという。 診察してみると、右上顎の中央が、拇指頭大に腫れ、少し発赤し、この部を撫でても強く痛む。右鼻腔は閉塞し、右肩が特に凝る。時々悪寒があり、37、8℃の体温。脈は浮でやや数である。 そこで葛根湯に苡仁10.0を入れて与えたところ、その夜の明け方から急に顔が軽くなって、ぐっすり眠り、起床と同時に、多量の膿がノドの方へ出た。続いて、5日間これを飲むと、患部の新しい炎症は消失して、全く疼痛を忘れた。苡仁は鎮痛と排膿の作用があるので、これを加えた《大塚敬節》 |
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| 半夏瀉心湯 | ||
| 1学生が、胃が良くないというので、診察して、半夏瀉心湯を指示したところ、これを呑んで胃も良くなり、蓄膿症も良くなった、と喜ばれた。《大塚敬節》 | ||
| 半夏白朮天麻湯 | ||
| 半夏白朮天麻湯は、平素から胃腸が虚弱で、胃部に振水音を証明するもので、脈が弱く、足が冷え易く、頭痛、頭冒、眩暈があり、時に吐を催し、食後には眠気が起こり、手足がだるい者に用いる。ところが、慢性副鼻腔炎の患者で、頭痛、頭重を訴える者には、心下部に振水音を証明する者が多く、これらの患者は、近代医学の鼻の治療では、自覚症状が軽快しない者が多く、また麻黄剤や柴胡剤を用いても、著効を得る場合が少ない。 そこで副鼻腔炎の患者で心下部に振水音を証明し、頭痛、頭冒感の等のある者に、半夏白朮天麻湯を試用したが、大部分の例において、10日内外の服用で、頭痛が軽くなり、1ヶ月~2ヶ月で鼻閉も軽く、また嗅覚も微かながら回復するのを認めた。なおこれらの患者のほとんどが、甘い下肢を好み、肉食を好む者が多いので、これを著しく制限して、野菜ことに生野菜・海藻を摂るように指導した。なお鼻茸の有る者、又は鼻茸の手術をした者には[苡仁]として著効した。《大塚敬節》 |
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| この患者は数年前から肺結核があり、滋陰至宝湯を用い、最近は咳嗽もなくなり、体力もつき、疲れも少なくなって、元気になっていたが、数日前、風邪を引いたところ、鼻が詰まり、上顎部が発赤腫脹して疼痛を覚えた。医師に診てもらったところ、急性の副鼻腔炎を起こしているので、この際思い切って手術をした方が良いとのことであった。 しかし虚弱な体質で、胃腸も弱いので、なるべく手術をしないで治したいという。脈は大きいが弱く、腹力がなく、胃部では振水音を証明する。この日体温は37、3℃。そこで半夏白朮天麻湯苡仁として与えたところ、3日間の服用で、腫脹、発赤、疼痛もともに消失した。そこで引き続き3ヶ月ほ連用して、頭重、鼻閉はなくなった。 脾胃論巻3に“脾胃虚するときは則ち九竅通ぜざるを論ず”という 一文がある。九竅というのは眼・耳・鼻が各々2つ孔があり、口と肛門、尿道で九竅である。そこで副鼻腔炎の患者で、振水音を証明出来なかった者でも、脾胃の虚と診断したものには半夏白朮天麻湯を用いてみたのである。《大塚敬節》 |
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| 四逆散 | ||
| 28歳男性。 半年ほど前から、副鼻洞炎の治療を続けているが良くならないので、1ヶ月ほど前に、鼻中隔彎曲症の手術を受けた。 主訴は、7、8年前よりの後頭痛で、鼻汁が多くて、ノドの方へも流れる。その鼻汁に時々血が混じっている。不眠がある。大便は1日1行。腹診すると、左右の季肋下より臍傍にかけて腹直筋が棒のように硬い。私はこれに四逆散茯苓辛夷薏苡仁を与えた。 これを呑むと、頭が軽くなり、睡眠がとれるようになった。引き続き3ヶ月ほど服用し、風邪でも引かなければ、鼻もつまらず、鼻汁も流れるようなことがなくなり、服薬を中止した。《大塚敬節》 |
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| 桂姜草棗黄辛附湯 | ||
| 余の同村の医師、故岡村直枝氏はかって余に、つぎのような話をした。 岡村氏は前に脳漏を病み、数種の方剤を呑んだが効無く、近隣及び京都の諸大家にも治を乞うたが、治らなかった。こんな風で3年間も苦しんだ末、ある日、《金匱要略》水気篇の桂姜草棗黄辛附湯の条を読んで、大いに発明するところがあり、脳漏という病気は、太陽経の病気を治する方剤であるから、効くかも知れないと考え、1服これを呑んだところ、 鼻梁と額の上のこわばった感じが急にとれ気持がよくなった。2日飲んだところ、臭い膿の出るのが減じ、3、4日の服用で奇効を奏した。このようにして、4、5日の連服で病の大半は治し、16、7日で数年の痼疾が洗うように治ってしまった。そこでますます古書の精実さを信じ、このような妙方が自分の机の上にあるのを知らずして、却って遠くの名医の門を叩くのははずかしいことではないかと悟り、その後は、脳漏には必ずこの方を用い、数剤も飲まないうちにいつも効があった。脳漏の一病は緩急軽重ともに、この一方で足ると。(前田文良・和漢医林新誌第21号) |
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