情報TOP
naoru.com/なおるコム/ナオルコム/


トキソプラズマ症




ナオルコムTOP ブログ 食物から検索 病名・検索 漢方薬・検索 医薬品(50音順) 50音順(すべて)










リンパ節腫脹
脳水腫
先天性トキソプラズマ症
ネコひっかき病
伝染性単核症
心膜炎
流産



生肉やペットから感染する寄生虫がトキソプラズマ。
  世界の人口の約1/3が感染しているとされる。
  1. 妊娠中に初めて感染すると新生児の水頭症を引き起こす場合がある。
  2. ガン患者などの免疫が弱っている人が感染すると、トキソプラズマ症を発症し、脳症などを引き起こす。


トキソプラズマ症
⇒全身のリンパ節腫張を伴う感染症。
  1. 臨床的に先天性と後天性に分けられ、先天性の方は流産・死産・早産・未熟児の原因となり、満期産でも内水頭症を呈するので、妊婦で感染の恐れがあれば検査すべきである。→「先天性トキソプラズマ症
  2. 後天性の方は、時にリンパ節腫脹・滲出性網脈絡膜炎を起こすが、不顕性感染が大部分です。
  3. 最近は、AIDSなどで免疫機能が低下した患者の日和見感染のチェックとしての検査が重要。


トキソプラズマ原虫
  • 分類学上の位置が長い間不明であったが、コクシジウムに属することとなった。ヒトへの伝搬は母胎から胎児への胎盤感染と、食肉を介しての経口感染に分かれる。



増殖するために
  • 大阪大学微生物病研究所の永宗喜三郎助教授と米ワシントン大学などは、妊婦が感染すると流産したり胎児に脳障害が起きる寄生虫のトキソプラズマが、植物ホルモンの濃度を手掛かりに増殖しているのを突き止めた。
    植物ホルモンの濃度が高まると、寄生した動物の細胞を破壊して別の細胞に侵入し増えていた。
    成果は2008年1/10のネイチャーに掲載。
    トキソプラズマは原虫という単細胞生物で、ほ乳類や鳥類の多くに感染する、世界の人口の約1/3が感染者と推定されている。
    永宗助教授らは、原虫が植物ホルモンとして知られる『アブンジン酸』を作っており、寄生した細胞内で原虫の数が増えるとアブンジンの濃度も上がることを突き止めた。原虫が細胞を破壊して外に飛び出す食前には濃度が通常の4倍になっていた。
    フルリドンという薬剤を使ってアブンジン酸の働きを抑えると、濃度が低くなり原虫は増殖できず休眠状態になった。
    トキソプラズマをマウスに感染させる実験では、そのままでは1ヶ月で8割が死亡したが、フルリドンを同時に投与すると8割が生き残った。
    トキソプラズマ感染の主な原因は、ネコとの接触や十分加熱していない食肉の摂取。
    健康なら免疫機能が働いて重症化しないが、妊娠中に感染すると胎児に影響が出るほか、免疫力が弱いエイズ患者などに脳炎などを引き起こす。


トキソプラズマはネコが第一次宿主だが、ネズミにも感染する。
  • 感染したネズミはネコに対する恐怖心がなくなり、ネコに食べられやすくなるので、病原体がネコに広がりやすくなる。









1.伝染性単核様症状→「伝染性単核症
2.全身のリンパ節腫張。
  1.特に頚部リンパ節腫張→「クビの横にシコリ
  2.硬く、癒着せず、軽度の圧痛あり。
3.化膿しない。
4.多彩な症状:
  1.発疹
  2.心筋炎
  3.心膜炎
  4.肝炎
  5.脳炎
  6.肺炎など
5.網脈絡膜炎

1.リンパ節穿刺液をマウス腹腔内接種して原虫を検出する。
2.Sabin-Feldman反応(色素試験)
3.間接血球凝集反応
4.ラテックス凝集反応

脳脊髄液、末梢血液、リンパ節穿刺液などから、トキソプラズマ抗体を用いて病原体を検出する。





免疫力が落ちると発症するメカニズム
  • 2011年、大阪大学の竹田潔教授と山本雅裕教授は、6/13、免疫力が落ちたガン患者らがかかる「トキソプラズマ症」の発症メカニズムを解明したと発表。
  • 原虫の分泌するタンパク質が免疫機能に関わるタンパク質を分解していた。
  • 原虫のトキソプラズマに感染しても、健常者では何の問題もないが、ガン患者は免疫低下によりトキソプラズマ症を発症し、脳症などを引き起こす。
    • 十分加熱していない肉を食べたり
    • ネコと接触したりして感染する
    が、詳しいメカニズムは不明だった。
  • 研究チームは、原虫が宿主の細胞に感染した際に放出するタンパク質「ROP18」に着目。
  • 細胞内にある免疫機能にかかわるタンパク質を分解していることを見つけた。
  • 遺伝子組み換えでROP18の出来ない原虫を作りマウスに感染させたところ、通常ならほとんどのマウスで起こる急性のトキソプラズマ症が起きなかった。

体内タンパク質(GBP)
  • 2012年、大阪大学の竹田潔教授や山本雅裕准教授らは、寄生虫のトキソプラズマによる疾病を防ぐ仕組みを解明した。
  • 研究チームは、体内タンパク質「GBP」のグループに注目。
  • GBPの無いマウスを作った。トキソプラズマを感染させると大幅に増殖し、その影響で20日後の生存率は67%から13%に低下した。
  • トキソプラズマは宿主の免疫による攻撃から身を守るために膜を作って身を覆う。GBPはこの膜を破壊するタンパク質と結合して膜の破壊を促していた。
  • GBPはマラリア原虫や烏居るし、細菌などとの関連が指摘されている。

トキソプラズマ原虫の薬剤耐性に関わる遺伝子
  • 2013年、帯広畜産大学の加藤健太郎特任准教授と東京大学のチームは、生肉やペットから感染する寄生虫「トキソプラズマ原虫」の薬剤耐性にかかわる遺伝子を特定した。
  • 妊娠中にはじめて感染すると新生児の水頭症を引き起こすことがある。
  • 十分に加熱していない肉を食べたり、ネコに接触して感染する。
  • 発症リスクを抑える薬はあるが、感染した原虫を殺す薬は無い。
  • 研究チームは新薬候補を投与する実験中に薬剤耐性を持つ原虫を見つけた。ゲノムを解読すると遺伝子「TgMAPK1」に変異があった。

ワクチン
  • 2014年、帯広畜産大学の西川義文准教授と都会大学の黒田泰弘講師らは、マラリアとトキソプラズマ症向けのワクチンを開発し、マウス実験で効果を確認した。
  • 原因となる原虫に感染した細胞を攻撃する免疫システムを活性化する。
  • 実用化には10年以上必要とみられている。

角度を変えて観察
  • 2014年、東京大学の竹内昌治教授らは1個の細胞をあらゆる角度から観察できる技術を開発した。細菌や微生物の観察は光学顕微鏡を使うが、1つの方向からしか見えなかった。
  • 東京慈恵会医科大学の嘉糠洋陸教授の協力で「トキソプラズマ」の動きを観察した。大きさが20~30µmの細胞と5µm前後の寄生虫を一緒にして観察台に置いた。トキソプラズマが頭をもたげて肝細胞や神経細胞に接触し、細胞内に入っていく様子が顕微鏡越しによく見えた。











TOPなおるナオル病院ランキング血液検査くすり情報針灸よく使う漢方薬