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トリカブト


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ブシ(附子)



トリカブト(Aconitum napellus)
  • =キンポウゲ科トリカブト属の多年草。「鳥兜」
  • ◎ブルガリアではトリカブトを鑑賞植物として自分の畑で栽培している。
    ブルガリアには毒性の強いトリカブトが生えている。
    キルギス共和国やヒマラヤには別種が見られるが、それらには毒性がない。
    トリカブトの葉を噛むとヒリヒリする

    キンポウゲ科に属するトリカブトの分布は、ヨーロッパ、インド、アジアにかけての広い範囲の山地・森林・高原などに生育する。
    ヨーロッパ原産のAconitum napellusも、もちろん強い毒性を持っているが、ヒマラヤ山地〜インド・ビルマにかけて自生するA.feroxは特に毒性が強く、矢毒として盛んに利用された。
  • 我が国に分布するトリカブトはオクトリカブト(ヤマトリカブトA.japonicum)、エゾトリカブト(A.yesoense)をはじめとして70種近くあるとされる。
    明治42年、当時ドイツのマールブルク大学に留学していた馬越孝次郎博士が東京大学の下山順一郎教授が集めて送った北海道産のトリカブトの根を研究した報告に、アイヌの人たちは毒性の強い、そろった品種のトリカブトの採取地をそれぞれに秘密にし、秋、ブドウが実ることになると赤い汁を出す側根(附子)を選んで掘り、白い汁を出す品種や古い根は捨てたと書いてある。
    アイヌの伝承では、個々に生えているトリカブトはダメで、群生しているところのものが良いとされ、採集した根はサヤに入れて炉上に吊し、3〜4週間乾燥させる。毒性を調べるために乾燥根の切片を舌に乗せ、苦みを感じ、舌を麻痺させるものを良しとした。」


トリカブトの中毒事例
  1. 1993年、
    モミジガサと思いこみ、トリカブトをおひたしにして食べた。
    20分後に口周辺にしびれがあり、やがて嘔吐や呼吸困難が現れて病院に駆け込んだ。
    この男性は3日後に完治退院している
  2. ブッヘンワルトの収容所では。硝酸アコニチンを使った人体実験が行われ、中毒の臨床所見には、次のように記載されている。
    • (1)最初の症状は20〜25分後に現れる。
       運動神経の興奮
       軽い唾液分泌過多
      (2)40分後、
       唾液分泌が激しく、中毒者が唾液を飲み込めないほど。
       嘔吐と強い運動神経の興奮が続き、それが次第に収まっていく。
       瞳孔が散大する。
      (3)121〜129分後:死亡。
  3. 昭和58年5月
    「山形県村山市のSさんは、その朝、2人の息子と一緒に、近くの山へニリンソウを摘みにいった。この地方で言う「ヤマソバ」と呼ばれる山菜で、お浸しにしてよく食べる。その晩、3人はお浸しを肴に酒を飲んだところ、急激な腹痛に襲われ、床を転げ回るほどのケイレンを起こした。ニリンソウのなかにトリカブトの若葉が混ざっていたのだ。3人が病院に担ぎ込まれたとき、Sさんと次男はすでにショック状態で、血圧も60と危険なレベルにまで下がっていた。そして、Sさんはまもなく死亡。トリカブト中毒と分かっても、生命を救う決定打はなにひとつ無かった。トリカブトの若葉はゆでると苦みが軽減されて食べやすくなってしまう。(植松黎著「毒草を食べてみた」p24〜)




トリカブト画像
混同しやすい山菜

モミジガサ(別名:シドケ)・・・モミジの葉のように切れ込みが深い形から名付けられた

モミジガサ画像
ニリンソウ画像
ニリンソウは花が咲いてから採取する
ニリンソウ画像













1929年に日本の化学者たちが、日本種のアコニット(トリカブト)も、ヨーロッパ種のものと同じく、3種類のアルカロイドを含んでいることを証明した。
・アコニチン(0.4mg/kg・マウス皮下注射)
・メサコニチン(0.3mg/kg・マウス皮下注射)
・ヒパコニチン
・エサコニチン(0.2mg/kg・マウス皮下注射)・・・「ハチミツ
・ベンゾイルメサコニチン




1833年にドイツの化学者たちによってアコニチンが分離された。
その後、リコクトニン、アチシンなど多くの塩基性成分が分離された。
アコニチンの化学構造は複雑で、いったんはX線解析の結果などから査定されながら、1981年になってその一部が誤っていたことが判明した。
トリカブトの塩基性成分は大きく分けて2種類ある。
炭素数19個
  • 『アコニチン』に代表される炭素数19個(C19H29N)の構造母核をもつ猛毒成分
炭素数20個
  • 『アチシン』を代表とする炭素数20個(C20H33N)の構造母核をもつ成分で、毒性がない。
アコニチン、メサコニチンなどの注射時の毒性はかなり強く、矢毒に用いられて強烈な毒性を発揮し、狩猟に利用されたことがうなずける。たとえばモルモットに対する致死量(皮下注射)は体重1kg当たり0.06mg、ウサギで0.15mg。ヒトが誤って口にした場合の中毒症状としては、まず酩酊状態となり、のぼせを感じ、口唇・腹部・皮膚にシビレ感・灼熱感を覚え、続いて麻痺が起きる。さらに進行すれば舌は硬直し、涎を流し、言語が不明瞭になる。そして胃痛、腹痛、チアノーゼ、瞳孔散大、血圧低下、脈拍微弱、呼吸麻痺を経て死に至る。
一般にアコニチンの毒性は中枢神経を興奮させるような薬物(たとえばカフェイン)によって増強され、中枢神経抑制薬あるいは麻痺薬は毒性を軽減させる方向に働くとされる。



アコニチンの中毒症状
細胞のNaチャンネルを開放し、
初期症状・・・口周囲のシビレ感が出現
特徴的症状・・・難治性で多彩な不整脈
<1>初期:10〜20分以内に口腔の灼熱感、手足のシビレ、めまい、発汗。
<2>中期:嘔吐、腹痛、下痢、嚥下困難、起立不能、不整脈。
<3>末期:血圧低下、ケイレン、呼吸麻痺、死に至る。
摂取後24時間以内に死亡している例が多い


アコニチン3〜6mg(新鮮なトリカブト根:0.2g〜1g)
◎解毒剤はない。


すべてのトリカブトが同じ質と量の毒性を持っているワケではない。産地や生育状況、季節によって、同じ種類でも毒の割合が違ってくる。その上、トリカブトは亜種を含めると約300種と非常に多く、地中海沿岸地方〜ヨーロッパ、ロシア、ヒマラヤ、中国、日本、北米など、北半球の寒帯から温帯にかけて広く分布している。
 そのうち、最も毒性が強いとされているものはヨーロッパ産の『ヨウシュトリカブト』と、ヒマラヤや中国に産する何種である。日本では約30種以上あるうち、北海道の『エゾトリカブト』、東北地方に多い『オクトリカブト』『ヤマトリカブト』などの毒性が強いと言われている。しかし、同じヤマトリカブトでも、東京高尾山のものは毒成分がほとんど無いものがあり、関西〜四国地方に広く分布している『サンヨウブシ』なども毒性が弱いと言われている。(植松黎著「毒草を食べてみた」p24〜)
また、毒性が弱いサンヨウブシを北海道に移植すると毒の含有量は増加する。



トリカブトの毒とフグ毒は拮抗する
  • トリカブトを使った殺人事件で使われたのがトリカブトとふぐの毒。
  • どちらも神経毒で、トリカブト毒はナトリウムチャネルを開き、フグ毒はナトリウムチャネルを閉じる。同時に使うことで死亡に至る時間を延ばした。



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