当帰
ANGELICAE RADIX
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薬能&出典
“咳逆上気を主り、瘟瘧寒熱の洗洗として皮膚に中る、婦人の漏下、絶子、諸悪瘡金瘡に之を煮飲す《神農本草経》
“元素曰く、頭は血を止め、尾は血を破り、身は血を和らげる。時珍曰く、上部を治するには頭を用い、中を治するには身を使い、下を治するには尾を用う”《本草綱目》
“血を補い、燥を潤し、内寒を散じ、諸瘡瘍を主る”《薬性提要》
“湿達せしめ、気血を調和す”《古方薬品考》
“血滞し気逆するを主る”《気血水薬徴》
“滋潤通和を主る”《古方薬議》
帰頭ハ補血シ、帰身ハ養血シ、帰尾ハ破血シ、全用スレバ活血スル
帰頭は頭(頭部・頸部・胸部を含む)を補い、帰身は身を補い、 帰尾は四肢を補う
“血を補い血を和し、経を調え止痛、潤燥滑腸する”
“月経の不調、経閉の腹痛、の結聚、崩漏、血虚の頭痛、眩暈、痿痺、腸燥による難便、赤痢後重、癰疽瘡瘍、跌撲損傷を治す”
《中薬大辞典》

効能効果 民間療法
かぜ 乾燥根5~10g/日煎服するor酒で煎じて飲む。
「当帰川」各等量を作末して飲む。
肩こり
虚労
月経不順
更年期障害
産前産後の諸病に
しもやけ
腎炎
神経衰弱
頭痛
生理痛 「当帰(醋炒)・延胡索・紅花」各等分を作末し、3~5g/日酒で飲む。
せき 乾燥根5~10g/日煎服するor酒で煎じて飲む。
「当帰川」各等量を作末して飲む。
腺病質
血の道
中風
動悸
妊婦の腹痛
冷え症
ヒステリー
貧血
浮腫
腹痛 「当帰(醋炒)・延胡索・紅花」各等分を作末し、3~5g/日酒で飲む。
不妊症 乾燥根5~10g/日煎服するor酒で煎じて飲む。
「当帰川」各等量を作末して飲む。
めまい
腰痛 「当帰(醋炒)・延胡索・紅花」各等分を作末し、3~5g/日酒で飲む。

【処方名】 [当帰][帰身][当帰身][帰尾][当帰尾][全当帰]
帰頭 =根頭部。
帰身 =主根部。
帰尾 =支根=「当帰鬚」
【基原】 山地に自生し、または栽培される多年草、セリ科トウキの根。播種した翌年の11月に掘り起こし、天日で半ば乾燥した時に、温湯で洗って土砂を除き、40~50℃の湯に5分ほど浸けてから乾燥する。     
中国産:セリ科UmbelliferaeのカラトウキAngalica sinensis(Oliv.)Dielsの根をヒゲ根を去ってそのまま、又は湯通しして乾燥。
日本産:トウキA.acutiloba Kitagawa(大深当帰、大和当帰)及びホカイトウキA.acutiloba Kitagawa vae. sugiyama Hikino(北海当帰)の根をそのまま、又は湯通しして乾燥。
ホッカイトウキ:北海道に自生するエゾヨロイグサとトウキとの交配種。
韓国産:オニノダケA.gigas Nakaiの根を乾燥。
【性味】 味は甘辛、性は温、無毒。温補潤升散
【分類】 補血薬。
【薬性歌】 “当帰性温主生血 補心扶虚逐結”
当帰、性温。血を生じ、心を補い、虚を扶け、損を益し、を逐い、新を生ず。
《万病回春》
頭は血を止め上行し、身は血を養い中を守り、尾は血を破り下流し、全きは血を活かし走らず。




(補血・調経・活血・鎮痛)
  <1>一切の風・血・労を治し、
  <2>悪血をなくす
  <3>と
  <4>婦人の崩漏
  <5>子の無い
  <6>悪瘡・金瘡
  <7>客血が内塞したもの
  <8>痢疾・腹痛を治し
  <9>五臓を補い
  <10>肌肉を良くする
◎補血活血、燥を潤し、腸を滑らかにする。
  <1>月経不調・崩漏
  <2>癰疽・虚損
  <3>痺証
  <4>便秘
◎和血・行血・養血に良い。
◎降気:本草に云う、逆上気を主る。
「紫蘇子湯」
《備急千金要方》の当帰は降気に取る。
《先哲医話》
◎崩漏と月経不利に主治薬。「煎じ・末服」
◎血虚頭痛。「短く切って酒で煎服。」
◎虚労の寒・熱を治し、不足を補い、補血する。「散・丸・煎服。」
◎婦人の百病通治薬。
【修治】 ◎酒に漬けたのが最も良い《東垣》
◎酒に浸し洗浄す。体肥え痰盛んならば姜汁に漬し晒し乾燥して用いる。
《万病回春》
【成分】 アルギニン:[3.5%]



<1>子宮を収縮する。:水溶性で不揮発性のアルカリ性物質。
<2>子宮を弛緩する。:精油。
<3>子宮の発育促進。
<4>鎮痛作用:精油。
<5>鎮静作用:精油。
<6>利尿作用:有効成分=蔗糖。
<7>ビタミンE欠乏症に拮抗する。
<8>潤腸作用
<9>通便作用
<10>肝臓組織の酸化型グルタチオンとシステインを強化する。:有効成分=VB12が約0.43μg/100g含まれている
【薬対】 『当帰(醋炒)+延胡索+紅花』
『当帰+黄蓍』=
『当帰+黄』
『当帰+決明子』
『当帰+枸杞子』
『当帰+香附子』
『当帰+熟地黄』
『当帰+赤小豆』
『当帰+川』
『当帰+党参』
『当帰+肉蓯蓉』
『当帰+肉桂』
『当帰+白芍薬』
『当帰+麻子仁』
【配合処方】 烏梅丸
温経湯
帰膠湯
続命湯
当帰建中湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
当帰芍薬散
関連情報
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