糖尿病性網膜症
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眼底検査
Scott分類 T(a) 毛細血管瘤
T(b) 大きい静脈の変化・・・たとえば静脈硬化症、拡張した静脈のコイル状(または結び目状)の変形。
U 点状出血。これに点状滲出斑が伴うこともある
V(a) 大型円状の出血。融合性の滲出斑を伴う。
V(b) 出血斑と滲出斑はより数を増す
W 硝子体出血。
X(a) 増殖性網膜炎
X(b) 増殖性網膜炎の血管型
Y 網膜剥離。著しい変形所見
福田分類 A1 毛細血管瘤または点状出血
A2 しみ状出血。硬性白斑。
A3 陳旧性の新生血管
A4 陳旧性の硝子体出血
A5 陳旧性の増殖性網膜症
B1 網膜内細小血管異常、軟性白斑、網膜浮腫、線状または火焔状出血
B2 乳頭に直接連絡しない新生血管
B3 乳頭に直接連絡する新生血管
B4 硝子体中に立ち上がる新生血管
B5 糖尿病網膜症に起因する網膜剥離
病期 病変

進行する
単純網膜症 自覚症状は全くない 血糖コントロールがうまく出来れば自然に無くなる
前増殖性網膜症 自覚症状はほとんど無い この時期にレーザー光凝固術を行うがベスト。
増殖網膜症 視力低下・失明などの自覚症状 硝子体出血・・・硝子体手術
網膜剥離・・・硝子体手術
◎糖尿病にかかってから15年で糖尿病性網膜症を発症するのは・・・・・4〜5割。

糖尿病性
網膜症
■糖尿病で血管障害が進むと、血中の[プロレニン値]が上昇する。
■糖尿病になると細胞内にある酵素「プロテインキナーゼC」の働きが活発になり、網膜症や腎疾患などの合併症を引き起こす

サリドマイド
が有効
糖尿病から失明
血糖値の上昇によって網膜の毛細血管がもろくなり、大出血や剥離が起こって、突然目が見えなくなる怖い病気だ。日本では毎年3000人がこの病気で失明する。中途失明の原因の第一位、18%を占める。
初めのうちは自覚症状がない。知らず知らずのうちに、進行する。重症になると、壊死した視神経を焼き切るレーザー治療や、硝子体の傷ついた部分を顕微鏡下で摘出する手術が必要になる。
東京女子医大糖尿病センターの堀貞夫教授によると、早期に硝子体手術をした場合は視力が[0.5]以上に回復した人が56人中34人(61%)いたが、かなり進行して手術をした例では、77人中24人(31%)にとどまった

ソルビトール
危険因子 喫煙
傷ついた
タンパク質
糖尿病が進むと、活性酸素によって血管のタンパク質の一部が酸化されて傷つき、動脈硬化や網膜症などの合併症が起きやすくなる。タンパク質が傷ついている程度が分かれば、病気の進行度が測れる。
2005年、北里大学の小寺義男講師らは、酸化してきずついたタンパク質を検出する化学物質を開発した。
組織や血液から抽出したタンパク質と化学物質を反応させた後、磁石の微粒子と混ぜると、傷ついたタンパク質だけを集めることが出来る。
人工的に傷つけたアンジオテンシンというタンパク質を心臓に含まれる様々なタンパク質と混ぜて検出を試みた。その結果、傷ついたアンジオテンシンの量を測定することが出来た。
硝子体
手術
糖尿病性網膜症を悪化させたAさん(35)は、硝子体手術を受けるため東京女子医大病院に入院した。硝子体出血を起こし、目の前の指の本数も分からなくなっていた。
硝子体は網膜の手前にあって眼球の大部分を占めるゼリー状の組織。主従てゃ眼球内に照明や、切除吸引など3つの器具を挿入、出血や血管増殖した部分を切除、吸引し、人工の液体で代替、濁った内部を透明にする。またレーザーで剥離した網膜の裂け目や穴を固める。
硝子体手術は、80年代から行われてきたが、当初は視力が2段階以上あがる「成功」が4割。半数以上は効果がなかったり、光を失う血になった。同大眼科教授の堀貞夫さん(53)は「ダメでもともとの最終手段だった」と振り返る。
次第に技術や手術器具の進歩で、成功率は向上していったが、手術前より視力は上がっても、読み書きができる0.5という視力(矯正後)が出るのは、成功した人の4人に1人に過ぎなかった。
堀さんは「悪化してから手術に踏み切るので、網膜の中でも視力にとって重要な黄斑の神経がすでに傷んでいて、十分な視力が回復しない」と説明する。そこで黄斑の痛みがまだ少無く、視力が残っている早期に手術が行われるようになってきた。
「硝子体のゼリー状組織を取り除くと、新生血管は増殖できなくなる。目が見えるうちの手術には抵抗感もあるでしょうが、これにより失明を回避できる人は少なくない」と言い切る。
Aさんは「手術でダメならあきらめよう」と覚悟。手術台に横たわり、頬骨の間から突き刺される麻酔注射を必死でこらえた。眼球内に入れられた照明器具の光は、画用紙ごしでみる太陽のよう。目に器具が突き立てられるのは嫌な感じだが、痛みはない。手術は片方の目に1時間ほどかかった。
手術から4日目の朝、まだ抜糸もすんでいない目で、病室の外に目をやった。おぼろげながら車らしきものが動いている。
「あっ、見えた
50歳
前後に
多い
中途失明の原因として最も多いのが糖尿病性網膜症。
厚生労働省の統計によると年間2500〜3000人が失明している。糖尿病になって放置していたら、気が付いたときには手遅れの人が多かった。
糖尿病になると患者の血液は血中の糖分で粘り気があるので、網膜の毛細血管にコブを作りやすくなります。毛細血管が破れて小さな出血を起こしたり、血管から血漿成分が外に漏れ出て水ぶくれを作ったりするのが初期状態で、単純型と呼ばれます。痛みもなく視力も落ちないので自覚症状はありません。
単純型を放置すると、毛細血管が詰まって増殖前段階に移行します。さらに放置すると網膜が栄養不足になり、新生血管という本来あってはならない血管が生えてくる増殖型になります。すると新生血管が破れて大出血を起こしたり、網膜が剥離したりして失明へと向かいます。ゆっくり視力が落ちるのは単純型が多く、急に見えなくなるのは増殖型が多い。
糖尿病になって10年経過すると、約半数の人に何らかの変化が出るといわれます。さらに10年経過すると、その30%ぐらいが増殖型になると言われています。
単純型の段階では食事療法や運動療法などの糖尿病のコントロールの方が大切で、うまくいけばそれほど進行しません。
増殖全段階では網膜から新生血管が出てくるので、レーザー光凝固治療で網膜を部分的に間引くと、網膜に送り込む血液量が減らせるので、新生血管を生やす必要が無くなるのです。この治療で増殖型への以降をかなり抑えられます。
さらに悪化して、網膜が剥がれたりすると、硝子体手術を行います。目の中に微小の刃物や吸引機を入れて、網膜が剥がれる原因になった膜などを取り除き、きれいにして、剥がれた網膜を元の位置に押しひろげます
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