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疼痛(痛みがある)



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関連情報 痛みが激しい」「慢性疼痛」「神経因性疼痛」「気象医学」「モルヒネ」「線維筋痛症」「複合性局所疼痛」「疝痛」「気痛」「関節が痛い手足が痛い



疼痛(痛み)に用いる漢方薬
越婢加朮湯
  1. 43歳女性。
    左側膝関節の疼痛を主訴として来院した。患者は、硬く肥満し、1回も妊娠したことがない。月経は異常なく、大便は1日1行。尿はやや頻数、舌には白苔がある。膝の痛みは、歩行時はもちろん、5分間以上坐っていると、痛みに堪えられなくなるという。医師は神経痛といい、按摩師は脂肪塊が神経を圧迫するためだと言ったという。しかしなかなか治らないという。患部を触診するに、拇指頭大の脂肪塊状のものがあって、これを圧すると痛む。私はこれに越婢加朮湯を与えたが、15日分の服用で、塊状物が消失して、疼痛も拭うようになくなった。
    私はこの治験に気をよくして、結核性の膝関節炎にこの方を用い、反って疼痛が増し、食欲も減少して面目を失ったことがある。越婢加朮湯は老人や虚弱者には注意してほしい。《大塚敬節》
  2. 比較的体力がある人で、冷え性でなく、浮腫、発汗傾向、口渇があり、尿量減少する場合に用いる
  3. 四肢関節の腫脹、疼痛、熱感があるもの


黄連解毒湯
  1. 食物が胃に停滞して始終腹が張り、のぼせて顔色が赤く、頭痛を訴える者。
  2. 高血圧症、動脈硬化症の頭痛。
  3. 便秘があれば→「三黄瀉心湯」


葛根加朮附湯
  1. 上肢の神経痛に用いることがある《大塚敬節》


葛根湯
  1. 筋緊張性頭痛
  2. 頭痛・悪寒・発熱・項背強急・無汗・脈浮緊数。


加味逍遥散
  1. 血の道症の片頭痛
  2. 心因性の頭痛
  3. 筋緊張性頭痛
  4. 頭が痛いというより重い感じが強く、同時に肩こり、めまい、月経異常などがある。
  5. 血の道症の患者にみられる、のぼせ、頭痛、肩凝り、めまい、月経不順などの有る者によい。便秘している者に用いて、大便を快通せしめる力がある《大塚敬節》
  6. 28歳女性。
    3回妊娠中絶をしたという。主訴は頭痛で、いつも頭が重く、肩が凝り、欠伸が出て、疲れやすく、仕事をする気力がないと云う。大便は快通せず、下剤を飲むと腹が痛んで、渋り腹で、気持が 悪い。月経不順で、月経時に腹痛を訴える。
    加味逍遥散を与える。これを飲むと、大便が気持ちよく出て、肩凝りも頭痛も良いが、何となくサッパリしない。1ヶ月ほどたってから、加味逍遥散に香附子3.0を加えたところ、1ヶ月ほどで、頭痛を忘れ、からだがしっかりして、仕事がしたくなり、家庭が明るくなった。《大塚敬節》


桂枝加朮附湯
  1. 冷え症で痛み
  2. 四肢のマヒ感、屈伸困難。
  3. やや虚証の人で、冷えや湿気により痛みの増強するものに用いられる(漢方診療医典)
  4. プラスエラスチン
  5. プラススクアレンプラスサメ軟骨
  6. プラス霊芝
  7. プラス マキョウヨッカントウ


桂枝加附子湯
  1. 身痛・疼痛<激甚>・悪寒・脈浮虚


桂枝加竜骨牡蛎湯


桂枝茯苓丸
  1. 血分に属し動かし難きは:「桂枝茯苓丸プラス附子」しばしば験あり。《橘窓書影》
  2. 打撲の後遺症として、手足の神経質要の疼痛に用いる《大塚敬節》


桂芍知母湯
  1. 関節腫痛(疼痛)
  2. 関節に発赤・熱感・疼痛がある《中医処方解説》
  3. 痛風なる者は風熱骨節に入るなり。発汗すべし。麻黄湯に宜し。桂芍知母湯も亦之を主る。表証やめば、当に禹功散を以て之を下すべし。《先哲医話》


五積散
  1. 冷え症、易疲労
  2. 胃腸虚弱
  3. 冷えや湿気の順応性が乏しい
  4. 痛みが足、腰、背などにあって、しかも軽く、慢性の経過で、久しく治らない者に用いる。冷え症で、脈も沈んで弱く、腹に力のないものを目標にする(漢方診療医典)


呉茱萸湯
  1. (発作性)<冷痛>
  2. 片頭痛
  3. 頭痛・乾嘔・冷症・上衝。
  4. 発作性の激しい頭痛で、胃腸部に冷感・水分停滞感を訴える《矢野》
  5. 頭痛がいくらひどいものであっても、頭を冷やすと気分が悪いと訴え患者が2例あった《大塚敬節》
  6. 冷たいものを食べて起こった頭痛
  7. 寒冷頭痛で熱性のものではない。だから頭が燃えるように熱くても、冷やさない方がよい。《大塚敬節》
  8. 発作的に起きる激しい頭痛で、吐き気を伴い、手足が冷え、気分が悪く、ものを言うのも苦しく、脈沈遅の者。
  9. 発作の時に診察すると、心下部が膨満し、患者も胃がつまったようだと訴えることが多い。漢方で、心下逆満と呼ぶかたちになる。もし激しい頭痛があっても、髄膜炎のときのように、腹部が陥没していたなら、呉茱萸湯を用いても効果を期待できない。《大塚敬節》
  10. 発作時には、足がひどく冷え、脈が沈遅の傾向にあり、また一種の煩躁状態を伴うことがある。すなわち、じっと安静にしておれないで、起きたり、寝たりして苦悶する傾向がある。又、発作が強いと、患者は言語を発することが出来ないで、ただうなるだけのことがある。《大塚敬節》
  11. 頭痛して乾嘔を発し、手足寒冷、尿利減少し、脈微にして細なる証《奥田謙蔵》
  12. 吐き気が強くて嘔吐しない頭痛は、「半夏白朮天麻湯」を考える。


五苓散
  1. これも片頭痛に用いられ、呉茱萸湯を用いる場合と、区別のつきにくいことがある。五苓散は口渇と尿利の減少があって、頭痛する者に用いることになっているが、口渇があまり激しくないこともある。
    理論上では、呉茱萸湯は陰証に用いられ、五苓散は陽証にもちいられることになっているので、呉茱萸湯では、脈沈遅、五苓散では脈浮数になるハズであるが、これにも例外がある。そこで呉茱萸証と診断して、呉茱萸湯を用いたが効がないというような時には、五苓散を考えてみるがよい(漢方診療医典)


柴胡疏肝湯
  1. 肋間神経痛に用いる。胸部に炎症、腫瘍などがあって、それに併発するものに用いる機会がある。肺ガンと診断された患者の激しい胸背痛がこれで治ったことがある。腹筋は一体に緊張している。本方は四逆散を原方とするのであるから、服証は四逆散のそれに準ずる(漢方診療医典)


芍薬甘草湯
  1. 腹直筋の攣急がなくて、手足の筋肉だけが攣急していることがある《大塚敬節》
  2. 関節痛や筋肉痛で、筋の緊張を伴う者に用いられる。鎮痛作用増強のために附子を加えて用いると良い(漢方診療医典)


芍薬甘草附子湯


小建中湯


続命湯
  1. 中風後遺症、身体痛、麻痺、頭痛、喘鳴、口渇、言語障害、知覚障害


疎経活血湯
  1. 坐骨神経痛に用いる。本方は万病回春にでていて“遍身走り痛んで刺すが如く左の足痛尤も激しきを治す。左は血に属す。多くは酒色によって損じ傷れ金脈空虚し風寒湿熱を被り内に感じ、熱が寒を包むときは痛んで筋絡をやぶる。是を以て昼は軽く夜は重きに宜しく、経をすかして血を活し湿をめぐらすべし。此れ白虎歴節風に非ざるなり”とあって、左の足の痛みが甚だしいことと、昼よりも夜がひどく痛むこと、酒色の過度が原因であることに注目していたところ、まさに、この処方の正証と思われる冠者に遭遇した、その患者は平素から酒客でよく飲む方であるが、仕事が忙しいための疲労と夜更けまで酒を飲むための睡眠不足がかさなり、左足の坐骨神経痛となった。しかも痛みがひどくて夜間は全く眠れない。それが5日間も続いたという。そこで本方を用いたところ、その夜は少々眠れるほどに痛みが軽くなり、2、3日で安眠できるようになり、10日たつと便所に歩いて行けるようになり、1ヵ月ほどたって仕事ができるようになった。ところで、この処方は右足の坐骨神経痛にも効があり、左足に限るわけではない(漢方診療医典)
  2. 下腹部うっ血、しびれ、四肢疼痛、水毒


大柴胡湯


大防風湯


風湿舒筋丸


桃核承気湯
  1. おけつによるものにぷらす「附子」《浅田宗伯》
  2. 打撲の後遺症として、手足の神経質様の疼痛に用いる《大塚敬節》


当帰建中湯


当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  1. 27歳男性。
    3年前に結核に罹ったが、これは全快している。
    主訴は、からだのあちこちに移動する疼痛で、多発性神経炎とか、筋肉リウマチとか筋肉炎とか、種々の病名がつけられたが、すでに1年あまり治らない。
    現在、痛むところは、右の上腕と右の側腹から腰にかけて、ちょうど洋服のバンドの通る部位で、疼痛は右側だけである。夜も疼痛のためによく眠れず、疼痛のために眼が覚める。腹診すると臍上で振水音を証明し、全体に軟くて膨満感がある。大便は1日1行。
    なお患者はひどく疲れて、元気がなく、気分が悪くてたまらないと云う。しかし一見したところ、病人らしいところはない。
    私はこれに次に上げるような処方を用いてみたが、どれを用いても、良くならず、悪くもならないとう状態で、そのうちに1年がたってしまった。
    次にその処方を列記してみる。
    清湿化痰湯、五積散、疎経活血湯、分心気飲、桂枝加竜骨牡蛎湯+半夏厚朴湯、烏苓通気湯、神効湯、当帰四逆湯《衛生宝鑑》、不換金正気散、柴胡桂枝湯
    そして最後に、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を用いたところ、始めて薬効が現れ、これを飲むようになってから、夜間眠れないような疼痛はなくなり、仕事が忙しい時には、時々前のような症状になるが、病の8分通りは良くなり、目下服薬中である。《大塚敬節》


当帰芍薬散
  1. 29歳主婦。
    今から4〜5年前に盲腸の手術をしてから腰が痛くなり、昨年、骨盤腹膜炎を患って手術した。2〜3年前から、腰痛のせいか、膝の下がだるく、土踏まずの下の外側の筋が痛い。いろいろな薬を飲み、神経痛の注射もしてみたが、いっこうに効かない。時々立ちくらみや頭痛も覚えるという。もともと冷え性で生理不順の傾向もあったので、当帰芍薬散を飲み続けたところ、今ではすっかり元気になり、畑仕事に励んでいる《山田光胤》


人参湯


八味地黄丸


防已黄蓍湯
  1. 急に生じる関節痛・腫痛《中医処方解説》
  2. 膝関節炎、リウマチ
  3. 水太り体質。色白で汗をかきやすい。
  4. 風湿相打ち皮膚に客す。四肢無力、関節煩疼する者を治す:「+g苡仁・独活」《雑病翼方》


防風通聖散


麻黄湯


麻黄附子細辛湯
  1. 神経痛様疼痛ありて顔面蒼白、尿意頻数、大便に異常なく、脈沈なる等の証。《奥田謙蔵》
  2. 「ロイマチス」様疾患にして、熱候無く、脈沈微にして、数、舌苔なく身体疼痛、手足に冷感ある等の証。《奥田謙蔵》


マキョウヨッカントウ
  1. 疼痛<風湿>・神経痛
  2. 患部に熱を持つ。
  3. 関節炎、リウマチ
  4. 冷えると痛む
  5. (夕方になると悪化「日哺所劇者」)
  6. 諸種の神経痛、及びその類似疾患等、《奥田謙蔵》


苓姜朮甘湯


六味丸







痛み
・国際疼痛学会(1985年)の定義
  • 「組織の実質的あるいは潜在的な傷害に結びつくか、このような傷害を表す言葉を使って述べられる不快な感覚、情動体験」

  • 「生体組織の損傷あるいは損傷の可能性のある侵害刺激が個体に起こす感覚」
    「特殊な神経終末への繁樹によって起こる多少とも限局した不快、苦痛、苦悶の感覚」

疼痛の種類
  1. 体性痛(somatic pain)(somatalgia)
  2. 内臓痛(visceral pain)






急性痛と慢性痛
疼痛は
  1. 「急性疼痛」と
  2. 慢性疼痛」とに分類できる
    1. 組織が傷ついた時に感じ、キズが治ると消えるのが「急性痛
    2. 慢性痛とは、慢性頭痛のように痛みの原因が治っても痛みが続く現象。
    3. ガンや関節リウマチの痛みは慢性痛に似ているが、つねに患部で炎症を起こし続けていることから「持続性の急性痛」と呼ばれる。





急性疼痛(急性痛)
  • 体に迫った危険を知らせるもので、自分の体が傷つくのを止めさせるネライがあり、病理学的疼痛とも呼ばれる。組織の損傷などの外的要因がつくり出した痛みシグナルが神経系を通って脳に送られ、痛みとして認識される。

痛覚回路(ニューロン)
  1. 後根神経節(DRG)ニューロン(第1段階)
    • その細胞体は、背骨を構成する椎骨の継ぎ目の部分にブドウの房のように固まっており、背骨に沿って頭蓋骨〜尾骨まで2列に並んでいる。
    • 各DRGニューロンは両手を拡げたような格好で、一方の触手(軸索という神経線維)を体の遠方まで伸ばし、その先の小領域からくる信号を捉えている。もう一方の軸索は脊髄に入り込み、その中のニューロンと接触している。
  2. 髄ニューロン(第2段階)
    • DRGニューロンは第2段階である連なった脊髄ニューロンに痛みの電気信号を伝える。
  3. 脳幹・大脳皮質
    • 脊髄ニューロンはDRGニューロンからきたメッセージを、痛覚回路の最終段階である脳幹、さらに大脳皮質へ伝達する。
    • 左半身が発した疼痛シグナルは、脊髄の中で交差して右脳へ伝えられ、右側からのシグナルは左脳に届く。

急性疼痛は、3つの段階のどこかで情報の流れを遮断すれは緩和できる
  • 抜歯に使うノボカイン(局所麻酔薬)
    • 注射部位に伸びてきているDRGニューロンの軸索の先端の感覚を失わせることでDRGニューロンの電気発火を抑える。
  • 無痛分娩の脊椎麻酔
    • 痛覚回路の2万目の段階、DRGニューロンの軸索が脊髄の中に入り込み、脊髄細胞に触れるところで痛みの電気信号を止める。
  • モルヒネ注射
    • 第2段階に作用し、脊髄ニューロンが痛みシグナルを伝達するのを抑える。ただし、痛み以外の感覚はそのまま知覚される
  • 全身麻酔
    • 大脳皮質での情報処理に影響を与えて、脳の外から来るあらゆる感覚入力をすべて遮断する。

鎮痛物質
  • もともと体に備わっている鎮痛物質も、痛覚回路の3段階のどこかに働く。
    • アドレナリン・・・・戦闘中の兵士
    • エンドルフィン・・・自然分娩の時





原因から疼痛の3タイプ
傷害受容性疼痛 骨折やケガで、体の組織が損傷を受けたときに起こる痛み
痛みを受けとる傷害受容器は、皮膚、次いで内臓に多く分布
体に異常が発生したときに警告信号を発する役割を担っている
神経因性疼痛

(神経性疼痛)
中枢あるいは末梢神経の神経組織そのものに障害が起きたときに生じる痛み。
中枢あるいは末梢神経の神経組織そのものに障害が起きたときに生じる痛み
組織障害の警告ではなく、疼痛自体が障害となる
日常生活ではあまり経験しない痛み方
  • ヒリヒリ、
  • チクチク、
  • 灼けつくような灼熱感
慢性疼痛

(慢性痛)
以前は「心因性疼痛」と呼ばれていた。
痛みの原因になる疾患が見つからないもの
過去に何らかの肉体的な外傷や孵化を受けた経験がある上に、心理社会的ストレス、筋肉の過緊張、撃縮が起こった場合に起こる
神経伝達物質(カテコールアミン、サブスタンスP・・)の異常が契機となり、さらに内分泌系や免疫系も関与して痛みが増強する






異痛症(アロディニア)
幻視痛
  • 仕組みの一端を解明
    2012年、事故などで失った手足の痛みを訴える「幻視痛」が起きるメカニズムの一部について、東京女子医科大学の宮田麻理子教授らが解明した。
    マウス実験で、手や足が切断されてから、体の部位に対応した脳の神経回路の組み換えが、早い時期に起きていることを確認。
    成果はジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに掲載。
    研究チームは、マウスが周囲の知覚の使うヒゲの感覚神経を切断し、脳内の神経細胞が変化する方法で調べた。切断後6日目から神経回路の組み換えが始まることを確かめた。

線維筋痛症




天気痛
  • 気圧の変化から起きる頭痛・関節痛。
  • 耳で気圧の変化を感じる・・・耳が原因。
  • →ストレス
  • →側坐核の活性を抑える
  • 脳内麻薬が出なくなる

  • 気圧が下がるり始めるときに、酔い止め薬を飲むと良くなる。




痛みの種類 治療法
身体的痛み
(侵害因子受容性)

nociceptive
筋の攣縮 理学療法、
ジアゼパム
非アヘン系鎮痛薬
組織のゆがみ 鎮痛薬
神経圧迫 鎮痛薬、
コルチコステロイド、
神経ブロック
痛覚求心路遮断
(神経破壊)
抗うつ薬、
抗ケイレン薬
麻薬、
コルチコステロイド
神経ブロック
コルドトミー(脊髄前側索切除術)・・・・・・
(注)末梢神経病変には時に有効、脊髄病変には無効。




術後の痛み
術後痛
2010年、関西医科大学の伊藤誠二教授らは、外科手術後の傷口の痛みを和らげるゲル状の鎮痛剤を開発した。
ゼラチン質に染み込ませた薬が1週間ほどかけて徐々に放出され、鎮痛効果が持続することをラット実験で確認した。
伊藤教授と權雅憲教授、海堀昌樹講師らの成果。

外科手術で筋肉や腹膜などを切開後、傷口が塞がるまでの1週間前後続く「術後痛」をうまく取り除くのが目的。

研究チームは、一般的な消炎鎮痛剤のケトプロフェンや局所麻酔剤のリドカインをゼラチン質に染み込ませたシート状のゲルを作製。ラットでテストした。

術後痛に対する処置は通常、点滴などによる鎮痛剤の全身投与や局所麻酔を使っている。
こうした方法ではケトプロフェンの作用時間は4〜6時間、リドカインの作用時間は1〜2時間と短いが、ラットの実験ではゲルが薬をすこしづつ放出し、切開から7日後まで鎮痛効果が続いた。







2009年、大阪大学、日本大学、北海道大学、福島県立医科大学、浜松医科大学、近畿大学、産業医科大学など7大学は、脳卒中や神経損傷などの後遺症である慢性の激しい痛みを軽減する新しい治療法の臨床研究を始める。
頭の外から脳を磁気で毎日刺激して、薬では抑えられない激痛を和らげる。

脳卒中や脊髄損傷、帯状疱疹、手や足の切断後に感じる激しい痛みやシビレは、投薬や神経ブロックなどの通常の治療法では効果が出ないことが多い。

阪大の斎藤洋一准教授らは、大脳で運動を司る領域の特定個所を磁気発生装置で刺激すると痛みが軽くなることを確認。10分刺激すると痛みは3時間軽減でき、重い副作用も無いという。
臨床研究は、患者70人に対して2週間、毎日刺激を与えて効果が持続するかどうかなどを調べる。
PG 痛み強める物質解明
「体の中で痛みを感じるとき、生理活性物質の一種、『プロスタグランジンT』が痛みを増強させる役割を果たしていることが京都大医学部の成宮周教授(薬理学)らの動物実験で分かった。14日付けの英科学誌ネイチャーに発表された。
 
プロスタグランジン(PG)が痛みの増強や、炎症、発熱などに関係していることはこれまで分かっていた

しかし、PGは化学構造の違いによって
D・E・F・Iなどに区別され、それぞれ違った機能を果たしていると考えられている。
成宮教授らは、遺伝子を操作してPGの中でもPGTと結びつく受容体がないネズミを作った。
実験ではネズミの腹部に酢酸を注射して痛みを起こさせた。普通のネズミは30分間に約40回、身をよじるという痛みへの反応を見せたが、PGT受容体がないネズミでは身をよじる回数が約10回に減った。鎮痛薬を与えても同様に約10回だった。
成宮教授は、PGT受容体が無くなったことで痛みはゼロにはならなかったが、PGTによる痛みの増強効果は抑えられたとみている。
成宮教授は「PGTの働きだけを抑える薬が出来れば副作用が少ない鎮痛薬になる可能性がある」と話している。



で鎮痛・・・モルヒネに似た物質
2010年、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美研究副部長、渡辺信博研究員らとドイツピュルツブルグ大学の研究チームは、病気やケガによる痛みを軽減できる新しい仕組みを発見した。

皮膚に軽く触れるとモルヒネに似た物質が体内に分泌され、痛みを抑えていた。

腹痛や頭痛、けがなどで痛みを感じた場合に患部に近い部分の皮膚を手で触れたり押さえたりすると痛みが和らぐことは経験的に知られていたが、生理的なメカニズムは不明だった。
研究チームは、麻酔したラットの後ろ脚の神経に電気刺激を与え、心臓を制御する交感神経が痛みを感じるようにした。この状態で脚のももの皮膚上にゴム製の重さ12gのおもりをのせて10分間刺激した。
おもりを取り除いてから20分後の交感神経の電位を調べたところ、おもりをのせる前より60%まで減少した。皮膚の刺激で痛みを軽減できることを確認した。
痛みを和らげる物質の正体を探るため、神経細胞が分泌するモルヒネに似たオピオイドという物質に注目。オピオイドの働きを防ぐ物質を体内に入れて、同様の実験をしたところ、おもりを外した後の電位の減少幅が小さくなっていた。
皮膚に触れることでオピオイドが分泌され、痛みを和らげている可能性が高いという。
オピオイドはヒトでも鎮痛作用を起こす物質として、脳や脊髄で分泌される事が知られているが、皮膚に触れるだけで働くのが確認されたのは初めて。




痛みを脳に伝える・・・・脂質
  • 2015年、理化学研究所の上口裕之チームリーダーらは、痛みなどを脳に伝える仕組みで重要な働きをする脂質を発見した。
  • 手の皮膚などで痛みを感じると、神経細胞から脊髄を経由して脳に情報が伝わる。脊髄には神経細胞から伸びた突起が束のように入り乱れているが、混線することも無い。
  • この仕組みに「リゾホスファチジルグルコシド」という脂質が関わっていることを突き止めた。
  • 脊髄にあるグリア細胞が分泌していた。








消炎鎮痛剤・・・・・・・胃腸障害を抑制
「日本ベーリンガーインゲルハイム(川西市)と第一製薬は、新しい非ステロイド系の消炎鎮痛剤「モービックカプセル」を15日に発売。
モービックは体内で炎症反応に関係するシクロオキシゲナーゼ2(COX2)と呼ばれる酵素の働きを強く抑えるのが特徴。これまでの非ステロイド系消炎鎮痛剤は、COX2と同時に他の酵素の活性も抑えていたため、副作用が出ることがあった。


リウマチなどに
慢性関節リウマチや変形性関節症などの治療に使う。
リウマチなどの疼痛にはCOX2が関係している。
細胞にはシクロオキシゲナーゼ(COX1)と呼ぶ酵素が存在し、胃や腎臓の粘膜を強化する生理活性物質であるプロスタグランジンを日夜作っている。ところが筋肉が断裂したときなど生体に異変が起きると、通常は休眠状態にあるCOX2が働き、COX2由来のプロスタグランジンが痛みの元凶となる。

1991年まで、COXに2種類あることは科学的に解明されていなかった。それ以前の消炎鎮痛剤はCOX2ばかりか、善玉のCOX1まで止めてしまい、胃腸障害の重い副作用を誘発した。
消炎鎮痛剤は紀元前からヤナギの樹皮に含まれるサリチル酸塩類を使う療法があったが、近代に入って消炎鎮痛剤の幕を開けたのは1892年に開発された「アスピリン」。

その後、約60種類にのぼるアスピリン系鎮痛剤が登場した。だが、アスピリンは持続時間が2〜3時間と短い。さらにCOX2と同時にCOX1の働きを阻害することで胃腸障害や皮膚のかゆみを引き起こす。

そこで86年に剤形などに工夫を凝らした三共の「
ロキソニン」が登場。

消炎鎮痛剤は第2世代に入る。
第2世代は患部にだけ薬効が届くようにする薬物送達システム(DDS)技術を使い、胃粘膜をあまり傷めずに発生源で痛みを止める仕組みだ。ロキソニンは消炎鎮痛剤の売り上げトップに立った。

日本ベーリンガー・インゲルハイムのモービックは、いわば第3世代。94年に英国の学者が痛みをもたらすCOX2だけを阻害する「夢の薬剤」を理論的に提唱したことで欧米メーカーによる開発競争が始まった。
96年に独ベーリンガー・インゲルハイムが開発に成功し、米メルク、米ファルマシアが追随した。
モービックと第1世代の代表格であるノバルティスファーマの「ボルタレン」を比べると、従来弱点だった消化不良・嘔吐・腹痛などの副作用が「モービックでは統計的に有意に少ない結果が出ている」(壺山泰幸マネジャー)という。国内臨床試験での副作用発現率は16.2%で、6割前後出ていた第1世代に比べ低い値がでた。
一方、効き目ではモービックは、慢性関節リウマチ・変形性関節症など、すべての効能でボルタレンと同等の改善効果があった。ボルタレンは効き目でいえば、第2世代に比べて「切れ味が鋭い」という定評がある。第2世代のロキソニンとの比較ではリウマチ・変形性関節症でモービックの改善効果が高かったという。





(pain)
ズキズキ (throbbing)
刺すように (piercing)
軽い (slight)
激しい (severe)
一時的 (passing)
断続的 (intermittent)
ずっと(永続的に)痛い (constant)
うずく (ache)
継続的な鈍い痛み ache
刺すような痛み twinge
発作的な激痛 pang
走っているときや大笑いしているときなどに感じる脇腹の痛み stitch



関連情報 痛みの漢方薬痛みが激しい」「慢性疼痛」「神経因性疼痛」「気象医学」「モルヒネ」「線維筋痛症」「複合性局所疼痛」「疝痛」「気痛」「関節が痛い手足が痛い」「慢性関節リウマチ」「関節リウマチ」「歯痛」「シェーグレン症候群」「多発性動脈炎」「全身性エリテマトーデス」「自己免疫性疾患






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