(とうちゅうかそう)
冬虫夏草
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肺ガン

冬虫夏草 キノコの一種でキノコの菌が昆虫などに寄生する。
漢方薬として使われるのは、オオコウモリ蛾の幼虫に寄生するコルディセプス・シネンシス(Cordyceps sinensis)。
チベット・ヒマラヤ・四川省・雲南省・青海省などの標高3000〜4000mの草原地帯に生息するコウモリガの幼虫に寄生したキノコだけを、中国では冬虫夏草と定義しています。
中国では、不老長寿、滋養強壮の秘薬として、また、肺結核の治療に使われてきました。さらに近年では喘息・肺気腫・腎炎・ネフローゼ・肝炎・糖尿・不眠・痴呆症・インポテンツなどに用いられています。
基原 バッカクキン科(Clavicipitaceae)冬虫夏草菌Cordyceps sinensisi(Berk.)Sacc.(フユムシナツクサタケ)の子実体(子座)と寄生主の幼虫を乾燥させたもの
主成分 cordycepic acid
cordycepin
性味 甘・温
帰経 肺・腎経
分類 寄生、子実体(特に結実部との関係)、胞子果のつき方などを決め手に1941年、小林義雄博士によって確立された。
◎世界中で300種類。そのうち名前がつけられているのが226種。
効能・効果 結核
黄疸
滋養強壮
疲労回復
止血
糖尿病
有効成分 エルゴステロール・パーオキサイド:
サナギタケから東北大学薬学部近藤嘉和助教授が分離。
血糖降下作用 1997年、明治乳業は、冬虫夏草の血糖降下作用を動物実験で確認した。血糖値を単純に下げるインスリンの分泌を促す薬と違って、血糖値が正常値より高い場合に限って作用する特徴があると言う。
冬虫夏草は中国で古くから漢方として使われてきた生薬。
滋養強壮や疲労回復、止血などの薬効があるとされる。血糖降下作用も報告されていたが、冬虫夏草は細胞のインスリン分泌を促すのではなく、エネルギー効率の良い糖代謝を経て血糖値を下げることが新たに分かった。
糖尿病のネズミと健康なネズミを使った実験では、インスリンの分泌を促す抗糖尿病薬を投与すると両方のネズミの血糖値が低下した。一方、冬虫草を投与した場合は健康なネズミには血糖値に変化は無く、糖尿病のネズミだけ血糖値が下がった。
肝疾患 培養肝細胞のDNAおよびタンパク質合成能を促進
菌糸体エキスは肝細胞におけるDNA・タンパク質合成能に有意の効果は認められません。しかし、インスリンとウシ上皮細胞由来因子(HMV)が培養肝細胞もDNAおよびタタンパク質合成能を高めることが知られており、菌糸体エキスのこの作用への影響を次に調べました。
インスリンとHMV存在下で培養された肝細胞に対して菌糸体エキスは0.3mg/ml以上で濃度依存的にDNAとタンパク質の合成を促進させました。
強心作用 ゆっくりとした力強い拍動を示し、ジギタリスと同様の効果ですが、ジギタリスのような副作用がありません。
集中力 集中力アップ
2000年、冬虫夏草の菌糸体に、生物のエネルギー源であるATP(アデノシン)を増加させる効果があることを明治乳業が確認。
使用した冬虫夏草は、オオコウモリガの幼虫に菌類の一種が感染し、死んだ虫の頭部からキノコが伸びたもので、中国四川省などの海抜3000〜4000mで採取される。
識別 工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県筑波市)は漢方薬に使われキノコの一種『冬虫夏草』の種類を簡単に見分ける方法を開発した。動植物の分類にも使われる手法を応用し、遺伝子の並びから種類を正確に識別する。新技術を用いて薬効のある種類を特定できれば、医薬品の開発にも応用出来るという。
 分類法はタンパク質の合成にかかわるリボソームをつくる遺伝子を調べる。リボソームは遺伝子であるDNA(デオキシリボ核酸)から出来たアミノ酸をタンパク質にする重要な役割を持つ。そのため、世代間でも突然変異による配列の変化が少ないと考えられ、進化の過程で分かれた種類を見分けるのに適し、鯨など動植物の分類んも使われている。
 生命研の伊藤裕子研究員らは、冬虫夏草と同種の菌類の遺伝子を調べて配列が類似するDNAの塩基配列を特定し、その遺伝子を人工的に再現した。この遺伝子を用いて、冬虫夏草の細胞内から遺伝子を抽出。配列が似ていれば同種と見分け、違いが大きければ遠い種類と判断した。
 茨城県御前山村で採取した冬虫夏草を調べたところ、漢方薬に使われる中国産のものとは配列が大きく異なり、種類が明らかに違うことがわかった。中国の研究所とも共同研究を始め、分類を進めると共に薬理効果についても調べる。
 冬虫夏草はトンボや蛾に寄生するキノコの一種で、全世界で400種類以上が見つかっており、色や形だけの分類が難しくなっていた。
免疫抑制剤 2001年、○○は、同社が開発中の新しい免疫抑制剤「FTY720で拒絶反応を抑える高い効果を示す臨床試験データーをまとめたと発表した。同製品は○○が開発したもので、米国でフェーズ2を実施している。
18〜65歳の死体及び生体からの腎移植患者208人を対象に臨床試験を実施した。免疫抑制剤のネオーラル、コルチコステロイドに加え、FTY720と有力な免疫抑制剤であるミコフェノール酸モフェチル(MMF)を併用して比較した。
その結果、MMFを使用した患者郡では17.1%に急性拒絶反応が現れたのに対し、FTY720を使用した患者では9.8%となった。一方、副作用や、免疫力低下による感染症が発生した頻度は両患者群で差がなかった。
FTY720は○○がキノコの一種である冬虫夏草の成分を元に開発。リンパ球を移植細胞から遠ざけることによって、免疫反応を抑える効果を発揮すると見られている。

チベット医学 《甘露宝庫》15世紀・チベットの薬物書
体の力と失われた生気を回復させる。
すべての身体機能を整え、体力や熱の偏重による病気にならない。
副作用がなく、効能の宝庫である。

・肺の機能が低下して、咳が多く、タンが出る人に。
・頭がふらついて、めまいする人に。
・記憶力が低下する人。
眼に星のようなものが飛ぶ
・風邪を引きやすい
・食欲不振
・夜間に汗が出る
・顔色が青い人
・唇の色が白っぽい子ども
・耳なり
・歯痛
・歯が動く
・不眠で口が渇いたり、手足が冷えたり、ほてる人
・腰やヒザの痛み
・神経衰弱
・夜間尿がある
・インポテンツ
・貧血


相互作用 以下の薬物との併用を避ける
◇シクロスポリン(免疫抑制剤)
◇アミノグルコシド系抗生物質:
・硫酸ゲンタマイシン・硫酸ジベカシン
・硫酸ミクロノマイシン・硫酸ネチルマイシン
・硫酸シソマイシン・硫酸アストロマイシン
・硫酸イセパマイシン
◇シクロホスファミド(抗ガン剤)
◇プレドニゾロン(ステロイド剤)