- つめの水虫
- ツメも水虫になるのですか?
- 水虫はカビの仲間の白癬菌などが皮膚に住み着いて起こります。菌が増える条件は、
- (1)菌がいること、
- (2)湿気があること、
- (3)靴や手袋で圧迫があること。
条件さえ整えば足の裏以外にも発生します。水虫にかかったツメは変色し、厚くなるのが特徴です。白癬菌などと同じ真菌の一種のカンジダが住み着いた場合は、ツメの下の皮膚から剥がれてくる症状が見られます。
- 白癬菌
- 糸状菌の一種。皮膚表面の角質層にあるケラチンというタンパク質を栄養にして増える。
- 足の裏、指の間、手のひら、ツメなどにつくと「水虫」と呼ばれる。
- 他の場所だと呼び名が違い。股では「いんきんたむし」、顔や胴体だと「ぜにたむし」、頭皮なら「しらくも」。
- 痛みがあるのですか?
- ツメの表面から菌が感染した場合は白く変色する程度ですが、指先から入り込むとツメが黄色〜茶褐色になり、厚くなって内側が痛みます。厚みが増すことでツメが変形し、丸まってツメの端が指に食い込む『陥入づめ』を起こすこともあります。足の裏など皮膚に出来る場合と違い、カユミはありません
- どんな薬を使うのですか?
- 白癬菌などを殺す抗真菌剤を使います。最初は塗り薬で様子を見ることがありますが、ツメは硬くて薬がしみ込みにくいため、効果があるのは1〜2割です。菌がツメの内部に及んでいる場合、普通、飲み薬を使います。ツメの根元に効いて新しく生えてくるツメに菌が広がらないようにします。最近は毎日でなく、週1回や、月のうち1週間だけ続けて飲めばいいものもあります。ただし、白癬菌と違う菌が原因だと、薬が効きにくいこともあります。
- (西洋薬)
- 「テルビナフィン」
- 「イトラコナゾール」
- なかなか治らないようですが?
- ツメの伸びる速さを考えて見て下さい。
- 早い人で1日0.09mm、遅い人で0.02mmです。すでに感染してしまった部分が生え終わるのを待たなければならないので、順調にいっても治るまで1年〜1年半かかります。治療の効果があると、感染した古いツメと根元のきれいなツメの違いが分かるようになります。はっきりするのは治療開始から約2ヶ月後です。不安になって病院を転々とされるのもわかりますが、他の水虫に比べて治りにくいので、「効果がない」とあきらめないで根気よく続けることが必要です。
- 薬以外の治療法は?
- 近赤外線レーザーを使った治療を勧めます。薬と併用し、週2回ほど、ツメの付け根部分の6カ所にレーザー光を15秒ずつ当てます。菌を直接殺すのではないのですが、指先の血行が良くなるために効果があるようで、採用する病院も増えています。これも生え替わるまでの1年間、病院に通うことになり、根気のいる治療に変わりはありません
- 他の病気の疑いはないのですか?
- 他の病気で似た症状が現れることもありますが、医師なら区別はつきます。ツメの一部を採って顕微鏡で調べれば、水虫かどうか確定出来ます。ツメ水虫はあちこち同時に出ることもあります。他に症状がなければ別の病気を心配する必要はありません。
- 実際にツメの変形で来院する人の多くは水虫です
- 注意することはありますか?
- どこに出来る水虫にしても菌が増える条件を作らないことが大切で、足の水虫の人と足ふきマットを共有しないなどの配慮が必要です。ツメの場合は長時間ふやける状態を作らないようにすること。一度治っても再発することがあるので、普段からツメをきれいにしておくよう心掛けてください。」
- (庄司昭信・大阪回生病院皮膚科部長)
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