脳はホログラムの一遍
大脳基底核
脳細胞

神経細胞
中枢神経
脳軟化
海馬
グルコース
血液脳関門
脳血管障害
脳出血
脳動脈瘤
一過性脳虚血性発作
パターニング



直感
プロ棋士
  • 2011年、将棋のプロ棋士が瞬時に盤面を見極め、次の一手を直感で決める際の脳の働きを、理化学研究所や富士通などのチームが明らかにした
  • 成果は1/21のサイエンス(電子版)に掲載。
  • 日本将棋連盟の協力で、羽生善治名人らプロ棋士とアマチュア棋士の脳を比較。
  • プロ11人とアマチュア17人に「序盤」「終盤」などの意味のある盤面を見せると、視覚に関連する大脳皮質の「楔前部(けつぜんぶ)」と呼ばれる部分の活動の強さがプロではアマチュアに比べ3倍に達した。
    1. 盤面を見た瞬間に状況を把握する能力を反映したと考えられる
    2. ランダムな盤面だと、どの棋士も活動がほとんど変化しなかった。
    プロ、アマ17人ずつを対象にした詰め将棋の実験で次の一手を考えてもらうと、プロは習慣的な行動に関わるとされる「大脳基底核」の一部の働きが活発化していた。
    1. 活動が強いほど正答率は高かった。
    2. アマチュアはこの部分がほとんど活動していなかった。



左右の脳の神経回路がいずれも「右脳」の性質を持つ
  • 九州大学と自然科学絵研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の共同研究グループは2008年4/16、左右の脳の神経回路がいずれも「右脳」の性質を持つマウスを発見したと発表。
    ヒトの左脳は論理的思考、右脳は直感的思考を司るとされるが、左右差ができるメカニズムは分かっていない。
    九大大学院の伊藤功准教授(分子神経生理学)は「このマウスの脳を詳しく調べ、どのような遺伝子が脳の左右差形成に重要な役割を果たすかを解明できれば、将来のヒトの脳再生医療に役立つ可能性がある」と話す。
    “右脳マウス”には子育てを放棄するそぶりがあるが、脳内メカニズムと関連があるかどうかは分かっていない)



目の前の物が見えない・・・脳の不思議
事例1
  • 1520年、世界一周を目指すマゼラン一行が、南米最南端のフェゴ島に到着し島の湾内に大型帆船4ミを停泊させて上陸した。ところが、フェゴ島の住民たちの目には、湾内に停泊している4ミの大型帆船が映らなかった。そのため、マゼランたちがどのようにしてフェゴ島にやってきたのか分からなかった。
    フェゴ島の住民たちはカヌーしか知らなかった。彼らの意識には大型帆船が存在しない。存在しないものは見えないのです。この事実は、その後何度目かのフェゴ島の再訪の時、島民がマゼラン一行に語ったことから分かった。

事例2
  • 今まで登山経験がないA氏が、旅行社から送られてきたパンフレットに心を動かされヒマラヤに出かけた。ネパールに入ってからは悪天候で、山々は雲に隠れていた。やがてコースの中でも一番標高の高い村に着いた。そこからはヒマラヤの峰々がすぐ目の前に迫ってみえるとパンフレットには書かれていた。
    その日の朝のことを思い出すたびに、A氏は不思議な気分になる。それは、ツアーの仲間10数人と一緒に小高い丘に登った時のことだった。すぐに大きな歓声がわき上がり「すごいな」とか「高いなあ」と感嘆の声があがっていた。
    しかし、A氏には何も見えなかった。目に映るのはわき上がるような霧と、その上に広がる雲だけだった。みんながため息混じりに見つめる方角を、彼も必死になって目を凝らすのだが、やはり何も見えなかった。視力には自信があるのに、A氏の目に映るのはぼんやりとした雲だけだった。
    A氏は不安になり、不愉快な気分でいると、ツアーの同行していた現地ガイドが「どうしました?」と声をかけた。
    A氏は正直に答えた。
    「みんながあんなに感動しているのに、私には何も見えないんです」
    ガイドはにっこり笑ってうなづいた。
    「あなたのような方が、神を見るのです」
    そしてA氏の肩に手を置き、雲の中を指さしてこういった。
    「もっと高く、もっと大きな山があそこにあると想ってください。」
    ガイドが指さした方角を彼は仰ぎ見た。愕然とした。まったく突然に、途方もなく大きく、高い山が現れたからだ。それは、ほとんどA氏の視界一杯に広がる山だった。A氏が雲だと思って眺めていたのは、雪に覆われた山肌だったのだ。





クオリア
(覚醒感覚)
  • 音楽を聴いて、すごく美しいと思ったり、悲しい気分になったり、リンゴを食べて美味しいとか、そういう生々しい感覚のことを「クオリア」と言うんだ。たぶんラテン語で「質」という意味だと思うんだけれど、英吾ではクリティ(quality)の語源になっている。
    っこでいう質とは、物質の,<質>という意味ではなくて、ものの本質に存在するような質感の<質>。実体ではない<質>。美しいとか悲しいとか、美味しいとかまずいとか、そういうものをひっくるめて「クオリア」といおう。つまり、僕らが世界を体験しているという実感、その感覚がクオリアだ。(池谷裕二著「進化しすぎた脳」p149)


色ない場所に色つくり出す
  • 私たちの心の中には、様々な質感を伴った感覚があふれている。
    例えば、リンゴやトマトのように赤いものを見たとき、私たちの心の中には「赤い色の質感」が感じられる。テナーサックスの音は、甘い艶やかな質感として感じられる。このように私たちの感覚を特徴づけるユニークな質感を『クオリア』という。
    近年、心と脳の関係を考える上で、クオリアは最大の難関であると認識されるようになった。
  • クオリアを生み出しているのは、私たちの脳の中の神経細胞(ニューロン)の活動という、物理的現象に過ぎない。一方、私たちの心の中の「赤い色」や「テナーサックスの音」のクオリアは脳を構成する物質の属性の「質量」や「電荷」などとは似ても似つかない、ユニークで鮮明なものである。
    私たちのこころの中のクオリアと、脳の中のニューロンの活動などの物理的プロセスの間には、どのような関係があるのだろうか。これは、哲学上の大問題でもあると共に、意識を問題にし始めた脳科学にとっても重大な問題である。

  • クオリアは、脳の情報処理メカニズムの本質とも深く関わっていると考えられる。
    世界初の電子式コンピューターの開発から半世紀間に爆発的に発達したコンピューターの中の情報は、1つ1つ個性を持たない「ビット」から成り立っている。それに対して、私たちの心の中に感じられるクオリアは、1つ1つが他と間違いようのない「個性」を持っている。
    このような個性の背後には、クオリアを生み出す脳の情報処理過程が圧縮されている。クオリアは情報処理の結果をユニークな個性に圧縮して提示する。私たちの脳に埋め込まれた自然のテクノロジーの表れである。脳の中でどのように情報が処理されているかを本当に理解しようと思ったら、クオリアを避けて通ることは出来ない。

  • クオリアは外界からの入力だけによって生じるわけではない。
  • 私たち自身がクオリアをつくり出すこともできる。
  • 実際、様々な心理実験の結果から、私たちは外界からの情報を単に受け取ってクオリアを感じているのではなくて、むしろ、能動的にクオリアをつくり出しているということが分かってきている。例えば、均一な色の中に徐々に白くなる小さな丸い領域があると、白い領域まで色が付いて見える「書き込み」という現象が知られている。私たちの脳が、「均一な色が周囲にある以上、色のついていないところにも色がある方が最もらしい」と判断して、色の無いところにも色のクオリアを「つくり出して」しまうからである。
    私たちの脳の「能動的」なプロセスと感覚器からの入力を処理する「受動的」なプロセスが出会うたびに心はクオリアを感じるようなのである



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