中毒 poisoning, intoxication
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関連情報
覚醒剤中毒」「一酸化炭素中毒」「薬物中毒」「食中毒」「ニコチン中毒症」「タバコ中毒症」「呼吸が異常

中毒の原因  (2003年全国都道府県警察報告)
一酸化炭素中毒 78.0%
農薬(全般) 12.5%
医薬品(全般)
             うち(催眠薬
7.0%
(6.0%)
農薬(パラコート・ジクワット) 4.8%
シアン(その他の揮発性毒物) 1.3%
中毒死か否かは、薬毒物検査による血中・臓器中の測定値をもとに判断するが、慢性中毒では、測定値が低くても死と関係していることがある。
一方、致死量以下の薬物使用後の急死では、素因、既往症、逆耐性に配慮すべき。

毒の強さ ダイオキシン
中毒の
応急処置
(1)洗濯用洗剤を誤って飲んだ時:
「生卵or活性炭を入れた牛乳を飲ませる。」
(2)毒性植物の中毒:
1.胃の中の毒性物質を排出するために、自分で嘔吐を起こし、そして液体をたくさん飲んで胃の中を洗浄する。
2.胃洗浄に使うもの:
  1.0.05〜1%の過マンガン酸カリウム溶液or
  2.0.5%のチオ硫酸ナトリウム溶液or
  3.1%のタンニン溶液
3.洗浄後、解毒剤を飲む。
「500ccの水に、大さじ1〜3杯の活性炭と2杯の酸化マグネシウムを溶かして飲む。」
4.30分後に胃の洗浄を繰り返す。必要に応じ、浣腸or下剤を使う


毒物 特異的解毒薬
アセトアミノフェン アセチルシステイン
一酸化炭素 100%酸素が必要。高圧酸素療法。
イソニアジド ピリドキシン(B6)
オピオイド ナロキソン
ナルメフェン
抗コリン作用薬
  • ex・アトロピン
フィゾスチグミン
抗コリンエステラーゼ
  • ex・有機リン系殺虫剤
アトロピンおよびプラリドキシム(2-PAM)
シアン化物 亜硫酸ナトリウム
チオ硫酸ナトリウム
ジギタリス配糖体 ジゴキシン特異抗体Fab
ヘビ毒 特異的抗毒素
ベンゾジアゼピン フルマゼニル
メタノール
エチレングリコール
エタノール(エチルアルコール)
フォメピゾール(4-メチルピラゾール)
重金属(鉛/水銀/鉄)とヒ素 特異的キレート剤


サリン中毒 サリン中毒に「アトロピン」と「パム」
サリンなどの有機リン剤の中毒は、リンがアセチルコリンエステラーゼにくっつくことによって、アセチルコリンエステラーゼがリン酸化され、その活性を失う中毒のこと。
「アセチルコリンが運動神経の末端に蓄積すると、筋肉のケイレンが:
「交感神経末端に蓄積すると汗が出る:
「副交感神経の末端に蓄積すると、体内の全ての管が収縮して中身を出そうとする。だから、下痢・尿失禁も起きるし、唾液・涙も出る。」
<1>《アトロピン》
  • を注射すると、汗が止まり、縮んだ瞳孔は元に戻る。
  • つまり交感神経・副交感神経の作用に対しては効果がある。
  • しかし、運動神経には効きません。だから、ケイレン・呼吸困難はアトロピンで止まらないのです。(内藤教授)
<2>《パム》
  • は、運動神経の麻痺に有効。
  • パムは、リン酸化アセチルコリンエステラーゼのリン酸基に近づき、パム自らがリン酸化されてリン酸化パムになる。そうすると、アセチルコリンエステラーゼからはリン酸基が離れて、その活性を回復する。ただし、サリンで5時間・ソマンで2分・タブンで数秒の余裕しかない。
<3>中和剤は、水酸化ナトリウム溶液(サリン)、
  さらし粉=次亜塩素酸カルシウム(イペリット)」
(Quark 6 JUN '95 NO.156)」

分解酵素
2011年、医師ら得るのワイツマン化学研究所などは、サリン系神経毒「シクロサリン」をすばやく分解できる酵素を作製した。
天然にある分解酵素の遺伝子にランダムな変異を入れ、分解速度を最大10万倍に高めた。
成果は米科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに掲載。
シクロサリンを分解できる酵素「パラオキソナーゼ」は天然にも存在するが、分解速度が非常に遅く、そのままでは生物を守れない。
家庭内 で起こりうる中毒
  1. アルカリ
    • 水酸化ナトリウムによる中毒。
    • 家庭用洗剤に含まれる水酸化ナトリウムで起きる。酸と同様の作用を示すが、酸より深達性が強い。
  2. 次亜塩素酸
    • 細胞膜を透過しやすく細胞構造を破壊するため、塩酸より強い腐食作用を示す。
    • 低濃度で肺胞に入りやすく、遅れて肺水腫を起こす。
    • 塩素ガスは水に溶けると塩酸と次亜塩素酸ができる。
  3. 炭酸ガス  (二酸化炭素)
    • 炭酸ガスの消化器でCO2・低酸素による事故が起きる。
    • 最低中毒濃度・・・2%
    • 許容濃度・・・・・・・5000ppm
    • 吸入後、アシドーシスとなり、血管拡張と呼吸中枢刺激により呼吸が深大化し、10%以上で意識障害・呼吸停止を惹起し、死が近づく。
  4. ニコチン
    • タバコの主成分。乳幼児の誤飲が多い。
    • タバコ1本に含まれるニコチン量は乳幼児の致死量に相当するが、胃からの吸収が遅いことと、ニコチンに催吐作用があるので、致死的中毒はまれ。
  5. 無機酸 Inorganic Acid
    1. 住宅用洗剤にも無機酸が含まれる。
    2. 無機酸は、
      • 消化管と気道の凝固性腐食、潰瘍、壊死、穿孔
      • 声門浮腫
      • 呼吸障害
      • ショック
      • アシドーシス(酸血症)
      • 溶血
      を引き起こす
    3. クレゾール(消毒薬、フェノール)・・・細胞毒。
      • 消化管粘膜腐食
      • 神経末梢刺激、壊死
      • 毛細血管破壊


【民間療法】 <1>ナスのへた
<2>ギンナン(酒の中毒)
<3>クチナシ(キノコ・魚)
<4>ツワブキ(フグ・かつお)
<5>ヒマシ油
<6>ナンテンの生葉(吐剤)
<7>クロマメ+甘草
【宝石療法】 [ルビー]
【漢方療法】 <1>100物の毒を消す:[甘豆湯]
               [万病解毒丹]
<2>水毒を消す・・・・・・・[消水毒飲子]
黄連解毒湯
甘草湯
甘草粉蜜湯
呉茱萸湯
至宝丹
大黄黄連瀉心湯
如意丹
麻黄加朮湯


【芳香療法】 ◎非常に危険な精油:ビターアーモンド(シアン化合物を含有)
◎長期間使うと危険な精油:アニス(常習癖を生じる)
◎精油を経口投与すること:大部分の精油が当てはまる。
◎中毒の危険性がある精油:
   カンファー
   マグワート
   ペニロイヤル
   サッサフロス
   ツーヤ
   ウインターグリーン
   ワームウッド
◎注意が必要な精油:
   セージ
   タイム