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トップへ戻る病名・症状中耳炎Otitis media

中耳炎 中耳に細菌などが侵入して炎症を起こしたもので、急性と慢性とがあります。
種類 <1>[急性中耳炎]
<2>[慢性中耳炎]
[急性中耳炎] かぜがその主な原因ですが、ほとんどが咽喉炎や鼻炎に伴って起こります。
・中耳炎を原因はバクテリアに感染することだとされていたが、2006年、フィンランドのトゥルク大学のグループは、急性中耳炎などの耳の感染症の多くが、バクテリアと同時にウイルスにも感染していることを突き止めた。抗生物質はウイルスには効果がない。
【症状】
初期症状には耳の痛み・発熱があります。子供の場合には高熱が出ます。急性期に完治しておかないと、慢性中耳炎になったり、脳膜炎などを起こすことがあります
[慢性中耳炎] 悪臭のする膿が絶えず出て治りにくくなり、耳が聞こえにくくなったり、難聴になったりすることがあります
[滲出性中耳炎] 聞き取りにくい・・・
正常では白色透明の鼓膜が暗赤色に混濁していた。聴力検査をすると軽い難聴で、鼓膜の動きを検査するティンパノグラムの波は平坦だった。これは痛くない中耳炎、すなわち『滲出性中耳炎』である。鼓膜の後の中耳腔に液が溜まり、鼓膜が振動しないため聞こえなくなる。
滲出性中耳炎は子供に非常に多く、3歳で2〜3割が罹っている。大人も罹るが、耳がふさがって自分の声がこもり、聞こえが悪くなるため、気分が大変悪くなる。子供はこれらに症状を訴えないので、周囲の人が気づかないと、精神的にも影響が出て、内向的になったりする。
急性中耳炎に引き続いて起こることが多く、痛みが無くなったからと通院を勝手にやめてしまうと、滲出性になりやすい。原因はこのほか、風邪・鼻炎・副鼻腔炎・アデノイド扁桃肥大である。原因の病気が薬で治らなければ、浸出液を取り除くために鼓膜を麻酔して切開する。
治りにくい場合には鼓膜に小さな換気チューブを入れ、中気腔に液が溜まらないようにする。小さな子供では全身麻酔をして、顕微鏡を使用して入れる。アデノイド扁桃も併せて摘出することがある。
ごく少数だが、癒着性中耳炎、耳の奥に真珠のような塊が出来る真珠腫性中耳炎になることがあるので、きちんと治るまで治療を続ける必要がある









抗生物質が効きにくく、一旦治っても何度も再発する子供の急性中耳炎が増えている。風邪を引いたことがきっかけになって熱を出し、中耳炎になるケースがほとんどだが、薬を効かないため、重症化して入院する例も目立っている。肺炎を併発したり、まれには髄膜炎を起こしたりするケースもある。
この春、2歳になる仙台市在住のA子ちゃんは昨年9月、球に熱が出て、急性中耳炎になっていたことが分かった。近くの耳鼻咽喉科医院で鼓膜を切って膿を出してもらい、その後は落ち着いていたが、12月になって風邪をひき、発熱すると、中耳炎が再発している事が分かった。
鼓膜の切開を受け、抗生物質も飲んだが、今度は熱が下がらず、耳を痛がり、症状は悪くなる一方だった。耳鼻科医院から「ここでの治療には限界がある」と東北労災病院(仙台市)の耳鼻咽喉科を紹介され、10日間入院して抗生物質の点滴治療を受けた。
「中耳炎がこんなに治療に時間がかかり、入院までしなければならない病気とは思ってもいませんでした」とお母さんは振り返る。
東北労災病院の末武光子・第2耳鼻咽喉科部長によると、中耳炎単独か中耳炎と肺炎、」気管支炎などを合併して入院した子供の数が1994年は58人だったのが、95年は81人、96年135人、97年95人98年は6月までで97人と増加傾向が続いている。年齢的には2歳以下の乳幼児が約7割を占め、1歳以下と小さい子ほど重症の子が多く、合併症も出やすかった。
末武さんは「中耳炎はこれまで抗生物質が良く効いて治っていたため、外来で簡単に治る病気と認識されていた。それが通用しない例が目立ってきた」と話す。
砂川慶介・北里大学医学部教授(感染症学)も昨年まで勤務していた国立病院東京医療センター小児科で、1995年以前は中耳炎だけの入院例はほとんど無かったのが、その後、次第に入院する例が増えてきたという。96年は同科の入院で中耳炎は1.5%だったが、97年は6.0%に。退院してもまた入院を余儀なくされる例も目立つ。
こうしたケースの原因と見られるのが、中耳炎を起こす原因菌のなかに抗生物質が効きにくい耐性菌が増えてきていることだ。多くの種類の細菌に効くセフェム系などの抗生物質の開発が進み、細菌検査もせずに抗生物質を多用する医師が多いことなどが原因だと指摘されている。
急性中耳炎の原因菌としては[肺炎球菌]と[インフルエンザ菌]が代表的だ。94〜97年の東北労災病院で急性中耳炎の治療を受けた6歳以下の患者の耳から検出された菌の分析によると、最も多く検出された肺炎球菌のなかで、耐性菌はゼロで、抗生物質が効く感受性菌が81%、残りがやや効きにくい中間型だった。しかし、95年に耐性菌が初めて検出されると。96年は耐性菌が29%、97年は25%になった。逆に感受性菌は96年以降。30%以下に減り、耐性菌や中間型が大半を占めるようになった。
88年に日本で初めて耐性菌による中耳炎の患者の例を報告した杉田麟也・杉田耳鼻咽喉科院長が周辺診療所の7歳以下の中耳炎患者624人から91年〜97年の間に検出した菌を分析した結果でも、この6年で耐性菌が約2倍に上昇していた。
杉田さんによると、耐性菌による難治性の中耳炎の子供の両親や、祖父母が治りにくい蓄膿症になるケースも目立つようになっていると言う。大人に子供に比べて中耳炎にはなりにくいが、同じ耐性菌が大人の鼻腔に感染し、悪さをしているらしい。
「子供ばかりに目がいって、データは少ないが、大人でも耐性菌による肺炎も含めて、治りにくい中耳炎が増えてくる可能性がある」と話している







「帝京大学の紺野昌俊・名誉教授が代表を務める「肺炎球菌等による市中感染症研究会」は、各地の患者から検出された中耳炎の原因菌を調べたり、病院などにアンケートしたりして、適切な治療法の検討を続けている。1997年に出来たこの研究会には、全国48施設の医師や検査技師らが参加している。これまでの調査で、慎重な使用が求められる抗生物質を長期間処方し続けている耳鼻科医、子供の鼓膜の見方を良く知らない小児科医をいることが分かった。紺野さんは「医師が抗生物質を過信し、患者の微妙な変化を見なくなっているようだ」と話す。
こうした状況を改善するための医師への助言は3つ。
1.抗生物質が効く場合は3日以内に効果が出る。出なければ、もう一度検討する。
2.状態がおかしければ、翌日も治療に来るよう患者にきちんと説明する。
3.小児科医と耳鼻科医の連携を強化する。
患者側にも問題はある。医師の処方を守らず、症状が良くなると薬を飲むのを止めてしまったり、服用回数を減らしたりする。「この約はいつまで飲んだらよいのか。もう一度診察を受けるべきか。患者から医師に問いかけることも必要だ」と紺野さん。
中耳炎の予防策として多くの医師の勧めるものに、鼻の洗浄治療がある。中耳炎など呼吸器感染症の原因菌は鼻腔に集中する。とくに、中耳炎になりやすい2歳以下の子供は1人で鼻がかめず、鼻汁がたまりがちなので、洗浄の効果は大きい。抗生物質の濫用による耐性菌の増加を防ぐことにもなる。
東北労災病院(仙台市)小児科の高柳玲子医長は昨年から耳鼻咽喉科の協力を得、市販の鼻汁吸引器を使い自宅で幼児の鼻汁を吸引し、洗浄する方法を親たちに教えている。
まず食塩20gと重曹5gを1リットルの水に溶かして小さなスプレー容器に入れ、鼻の中に噴霧して鼻汁の粘り気を弱める。そのあとすぐ鼻の穴に鼻汁吸引器を密着させて吸引する。これを1日3回する
昨年1〜8月、長引く咳や膿状の鼻汁が出ていた0歳〜5歳の子供40人に対し、親に吸引してもらった。23人が2週間続け、いずれも抗生物質なしで症状が明らかに改善した。吸引前には耐性の肺炎球菌が検出された子供も、治療を始めて1週間で菌の検出量が減った。結果が出てから抗生物質を使う。2人の子供に実践している高柳さんは「入浴中や入浴後にやるのが効果的」と話す。
ただ、途中で吸引をやめてしまった子供には、抗生物質を使っても中耳炎になった例もある。「この方法は万能ではないが、抗生物質を減らせる可能性が示された」と高柳さん。
また、片方の鼻の穴を押しつぶして遠くへ鼻水を飛ばす、いわゆる手鼻をかむ遊びなどで、正しい鼻のかみ方を教えれば、中耳炎の予防になる
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