(うつ病を疑うサイン)

自分が気づく変化 周囲が気づく変化
悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分 以前と比べて表情が暗く、元気がない
何事にも興味がわかず、楽しくない 趣味やスポーツ、外出をしなくなる
疲れやすく、元気がない
(だるい)
おっくう、何もする気がしない 家事の能率が低下、仕事のミスが増える
気力、意欲、集中力の低下を自覚する
寝つきが悪くて、朝早く目がさめる 体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感)が多くなる
食欲がなくなる
人に会いたくなくなる 周囲との交流を避けるようになる
夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
失敗や悲しみ、失望から立ち直れない 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
自分を責め、自分は価値がないと感じる
心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする 飲酒量が増える








睡眠 夜中に何度も目が覚める
朝早く目が覚めることが続いていないかどうか?”
もちろん年齢による変化もあるが、これらは眠りが浅くなったためであり、長く続いて日常生活に支障を来すことなどがあったら気を付けなければならない
食事 食べ物の味が分からなくなった
食欲が湧かない
“きちんと朝食をとっていたのに、最近は抜くことが多くなったかどうか?”も大切なチェック項目。
ウツが進むと1日中食欲も元気もなくなるが、初期には午前中の気力が低くなることが多くなる
仕事
や家事
気が乗らない
ミスが増えた
食事の後片付けや掃除がおっくうになった
これらはウツの初期にしばしば見られる、日常のことに集中できないという症状が現れたものと見て良い
酒・
タバコ
量が増えた
“今まではしなかったのに最近は寝酒を始めた”
酒やたばこをたしなむことよりも、それらの変化をみることが大切だ
趣味・
スポーツ
“これまで趣味にしてきたことに関心が薄れた”とか、
運動したあとでも疲れがとれにくい
よく「気分転換にスポーツをしたら」というが、ウツの人には逆効果。かえって“負担”になることが多い





うつ病  Depression
鬱病」「抑うつ症」「メランコリーmelancholy」
  • 憂鬱な気分、どんよりした気分が半月~1ヶ月以上続く。
  • 気力がわかず、自分がダメ人間になったような気分がどんどん強まる
気分の障害

周期性がある

病相(憂鬱になっている期間)が過ぎれば完全に元に戻る

うつ気分があるからといって、
  • 患者が悲しみを体験しているとは限らない
  • 悲しみの余り“さめざめ泣く”ということも無い。
  • おっくうイライラがあり気分が重く沈んではいるが、患者は
  • “感情が湧いてこない”
    “悲しいという気持ちすらなくなった”



身体症状が必ず伴う・・・
  • <正常な悲哀反応>との違い
  1. 食欲不振
  2. 体重減少
  3. 便秘
  4. その他の自律神経症状








うつ病とは
  • うつ病というのは、気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったり、おっくうだったり、なんとなくだるかったりして強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態です。
  • こうしたうつの状態は、日常的な軽度の落ち込みから重篤なものまで連続線上にあるスペクトラムとしてとらえられていて、原因についてはまだはっきりとわかっていません。

  • うつ病のときのつらい気持ちを言葉で表現するのはとても難しいのですが、うつ病にかかっているある女性は、悲しくて苦しくて涙がこぼれ落ちそうになる直前に胸が強く締めつけられるようになる、そうした状態がずっと何日も、場合によっては何ヶ月も続いているようなものだと語ったことがあります。
     うつ病は、以前は内因が関与している内因性うつ病と、心因が強く関与している心因性うつ病ないしは神経症性うつ病とに分けて考えられていましたが、現在はそうした原因がはっきりしないことや、内因性うつ病でも発症のきっかけとなる心因があることが多いことから、
    症状の形で分類されるようになりました。

そこで・・・3パターン
  • 精神的に活発になりすぎていろいろな問題が出てくる躁の状態を体験したことがある双極性障害(以前の躁うつ病)

  • 抑うつ症状だけを体験する大うつ病性障害
    • major depressive disorder
    • (中核的なうつ病)

  • 比較的軽い症状が長期間続いている気分変調性障害 dysthymic disorderなどがあり、全体を気分障害と呼びます






(うつ病の一般的症状)
  • うつ病は、気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったりして強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態である。こうした状態は、日常的な軽度の落ち込みから重篤なものまで連続線上にあるものとしてとらえられていて、原因についてはまだはっきりとわかっていない
     

うつ病の基本的な症状は
    • ・強い抑うつ気分、
    • ・興味や喜びの喪失、
    • ・食欲の障害、
    • ・睡眠の障害、
    • ・精神運動の障害(制止または焦燥)、
    • ・疲れやすさ、
    • ・気力の減退、
    • ・強い罪責感、
    • ・思考力や集中力の低下
    • ・死への思い
    であり、他に、身体の不定愁訴を訴える人も多く、被害妄想などの精神病症状が認められることもある









(うつ病の危険因子)
性別、年齢
  • 女性は男性の2倍程度、うつ病になりやすい。うつ病が女性に多いことは、世界的な傾向である。男女差の原因としては、思春期における女性ホルモンの増加、妊娠・出産など女性に特有の危険因子や男女の社会的役割の格差などが考えられている。また、うつ病は一般には若年層に高頻度にみられるが、うつ病の経験者は若年層と中高年層の2つの年齢層に多く、中高年層にも心理的な負担がかかっている可能性がある


つらい被養育体験
  • つらい被養育体験、最近のライフイベンツ(離婚、死別、その他の喪失体験というようなストレスとなった出来事)、心の傷(トラウマ)になるような出来事(虐待、暴力など)がうつ病の危険因子として、また社会的支援がうつ病の防御因子として報告されている。うつ病の特別な遺伝子はみつかっていないが、遺伝を脳内の神経伝達物質の代謝や受容体の遺伝子多型によって説明しようとする研究が急速に進んでいる→LOH症候群


最近のライフイベンツ(ストレスとなった出来事)


の傷(トラウマ)
になるような出来事 など








うつ病の症状
主症状

1>感情の憂鬱
2>意欲の抑制
でさらに

3>思考抑制
  1. 思考力の低下
  2. 興味や関心が無くなる
4>不安 になる

5>悲観的観念
  1. 自分はダメな人間だと考える
  2. 消えてしまいたい

6>不眠       (河村哲・風メンタルクリニック池袋院長)
  • 朝起きたときの気分が最悪
    中途覚醒の場合、
    寝入りばなは良いのですが、2~3時間でパッと目が覚め、その後は努力しても眠れず、気になっていた資料やメールをチェックし始めます。明け方に2度寝し、ボーとした状態で出勤。そして遅刻を繰り返します
    早朝覚醒の場合は、
    いつも起きる時間の1時間前ぐらいに目覚めてしまいます。起きるには早いので、布団の中でうつらうつらと過ごします。
    職場では仕事に集中できず、昼食後は猛烈な眠気と戦うというパターンです

7>頭重

8>食欲不振などがみられ
  • 胃の当たりの不快感や胃痛を感じて、市販の風邪薬や胃腸薬を常用していませんか?

9>全身倦怠感
  • いくら寝ても疲れがとれない
  • からだがだるい

10>体調不良・・・何となく体調が悪い
  • イライラする
    やる気が起きない
    物事に集中できない
    急に動悸がして内科で診てもらったが異常なかった
    通勤中にお腹の調子が悪くなるから電車が不安だ
    耳鳴りめまいが続くのに、検査では異常が無かったことはありませんか?
    いままでカラーで総天然色の中で生きてきたのが、急に白黒写真の中にいるように感じられる
  • 40歳後半になると、体の不調は年齢のせいと考えがちです。
    ところが、こうした人に、「仕事の判断力や集中力が低下したり、優先順位が決められないことはありますか?」と聞くと、たいていの人はうなづくのです
    もちろん、年齢とともに体力や気力は落ちていきます。
  • 反面で職場では管理職として、社会的責任が増していきます。
  • 家庭では親の介護や子育てに直面します。
  • 気を使う場面ばかりで、ストレスシャワーを浴び続けるのです

11>自殺することもある

随伴症状・・・・・・
  • うつ病患者の6割近くが体の痛みを経験するという。
  1. 頭痛
  2. 背部痛
  3. クビの痛み
  4. 胃痛
  5. 関節が痛い
  6. 肩こりがひどく、時にバンドで締めつけられるような頭痛を感じる

痴呆との区別が難しいことがある







うつ病の診断基準
  1. 「DSM」
    • =米国精神医学会が作った精神疾患の診断・統計指針。1952年に[Ⅰ]が出た。2012年に大幅に改訂された[Ⅴ]が出る予定。DSM-Ⅳからうつの概念が広がった。
  2. 「ICD-10」
    • =WHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類のなかの精神疾患の部分
  3. うつ病の評価






うつ病の臨床分類
  1. 内因性うつ病
    1. 双極型(躁病相があるもの)
      • 双極性感情(気分)障害
    2. 単極型(躁病相がないもの)
      • 反復性うつ病性障害
  2. 外因性うつ病
    • 心因性(抑うつ反応)
    • 薬原性
  3. 続発性うつ病
    • 神経症
    • 統合失調症
    • てんかん
    • その他の精神身体疾患の経過中に出現するうつ状態






つ病と診断された100名に
身体症状(つらいと感じた)を聞いた結果
    • 不眠(55%)
      食欲不振
      23%)
      腹痛
      (23%)
      腹部膨満感
      (23%)
      動悸
      (20%)
      全身倦怠感
      (19%)
      めまい
      (16%)
      ふらつき
      (16%)
    以上(複数回答あり)が多かった







ガンバリ屋で几帳面、人付き合いが良いひとがウツになる
  • 義理堅い性格のひとに3つのパターン
  • 几帳面でまじめ メランコリー
    気質
    ルールに従う
    昇進などがストレス
    心身不調のキッカケには
    1. 役割が無くなった
    2. 失敗したことで、一貫性が崩れる
    他人に依存しすぎる 自己愛
    気質
    自分の才能や外見。理想に執着する
    心身不調のキッカケ
    1. 職場環境や人間関係の適応に失敗すること
    過度にがんばる 執着
    気質
    最後までやり通す
    好戦的でせっかち
    心身不調のキッカケ
    1. 疲労
    2. がんばっているのに、認められない





うつ病とはどんな病気ですか?
  • 永山素男・日本赤十字社医療センター精神科部長に聞く
    「21歳の女子学生。ここ数週間、何もやる気が起こらず、人に会うのもおっくうになり、憂鬱な気分が続いています。病院では、うつ病との診断を受けました。薬を飲みながら通院を続けていますが、なかなか良くなりません。将来を考えると不安になります
    1. 気分が落ち込んで悲しく寂しい気分になり、何に対してもおっくうで疲れやすくなります。
    2. 考えも集中出来ません。
      自分がつまらないものに思えて、なかには死を考える人もいます。

      こうした症状が時間によって変化し、朝に重くて夕方から軽くなるのが特徴です。
    3. 20歳代で初めてかかる人が多く、40歳代から60歳代の人にも多い。
    4. 女性がかかりやすい病気です

  • “ゴルフをしたら肩が痛くなり、夜も寝られない”
  • と訴える患者が、実は憂うつで食欲が無く、うつ病の可能性があった


日常的に気分が落ち込んで憂鬱(ゆううつ)だと思うのとはどう区別しますか?
  1. 症状の強さ・長く続く点が違う。
    • うつ病の方が重い
  2. 食欲が落ちて、体重が減少
  3. よく眠れない
  4. 便秘
  5. 無月経
  6. 性欲低下
  7. 痛み
    • うつ病患者の約6割が頭痛、肩が痛い、胃痛、首が痛い、手足が痛い・しびれるなどの経験がある


どうして起こるのですか?
  • 身体的、性格的な素因と、きっかけとなる出来事の組み合わせで起こると考えられています。
    • きまじめで責任感の強い人に起こりやすい。
    • 遺伝的素因は・・・少ない
    • キッカケは様々で、悲しいことやつらいことの経験が多く、なかには昇進や子供の結婚がきっかけになることもあります
    • うつ病にかかる確率(一生のうちに一度以上)は・・・・5%~10%と推定され、比較的多い病気です
    • 脳内の神経伝達物質の一部の機能が低下している


周囲が気を付けることは?
  • 叱咤・激励は禁物


医薬品の副作用でうつ病に・・薬剤惹起性うつ病
  • アルダクトンA」「エビリファイ」「タガメット」「タキソール」「テノーミン」「プレドニン」「ロヒプノール」

以下の薬剤は、薬物誘発性うつ状態を生じさせる場合がある。
  • [インターフェロンα]
    [メチルフェニデート]
    [ラウオルフィアアルカロイドとその合剤]=(レセルピンなど)

18歳以下の自殺リスクが増大する・・・医薬品
  • [パロキセン]






正常な悲哀反応 うつ病
愛する人と死別したときなどの、誰でも悲しくなって無理のない状況で生じる 生活の仕方やリズムが、変化するときにうつ病が発症する
仕事や家庭は順調で心配事の無いときの転勤などで発症している
悲しみの理由がその当人にはよく分かっている (秩序の変化)に対応出来なくなると鬱病に陥る
当人に理由が分からない
自分の性格や発症状況について自覚している 自分の性格や発症状況について自覚していない
身体症状がない 身体症状必ず伴う
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 便秘





育児放棄を体験し・・・うつ病を発症
  • 2010年、幼児期に育児放棄などを受けた子どもは脳の障害を受け大人になってからうつ病などを発症しやすくなる仕組みを、内田周作・山口大学助教らが動物実験で突き止めた。
  • 親から育てられなかったラットは遺伝子に異常が起き、成長してからストレスがかかるとうつ状態になった。
  • 成果は米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載。
  • ラットの赤ちゃんを、生後直後から2週間まで毎日3時間、母親から強制的に離して育てた。その後、生後8週間まで成長したラットを、2週間にわたり毎日2時間拘束してストレスを与えたところ、
    1. 意欲がなくなったり
    2. 嗜好性が変わったり
  • してうつ状態になった。

  • 通常通り母親が常に育児をしたラットではストレスをかけてもうつ状態にならなかった。

  • ラットの脳を分析したところ、脳の内側前頭前皮質と呼ぶ部位で神経細胞の活動を調節する遺伝子「REST4」の活動が増えていた。そこでREST4を多く作るマウスを遺伝子操作で作製、大人になってから拘束してストレスをかけると、ラットと同様にうつ状態になった。

  • 幼児期に育児放棄や虐待を受けた子どもは大人になってからうつ病などの精神疾患になりやすい
  • ことが知られているが、詳しいメカニズムは不明だった。





糖尿病患者はうつ病を発症しやすい
  • 2013年、東京理科大学の古市貞一教授と群馬大学の定方哲史助教らは、糖尿病と関係が深いタンパク質が、うつ病と関連がある物質の輸送などに重要な役割を果たしていることを突き止めた。
  • タンパク質の「CAPS1」が少ないマウスは糖尿病の症状を示す。
  • このタンパク質はインスリンなどの分泌を促す働きがあると考えられているが、CAPS1の遺伝子が全身で欠損したマウスは生後すぐに死んでしまう。





女性に多いホルモンと関係
  • バリバリ仕事に励んできた人が突然、元気をなくし、重苦しい気分になり、人にも会いたがらない。
  • 自分をつまらない人間と思いこみ、会社にも家族にも申し訳ないと言い出す。

  • このような状態が2週間以上続くのが、うつ病(大うつ病または単層性うつ病)だ。

うつ病は世界で患者がとても多い、心の病である。
  • わが国でも人口の5%に相当する600万人が苦しんでいるという。
  • 患者があまりに多いため、うつ病は“心の風邪”とも呼ばれている。

うつ病のかかりやすさに、性差があるといわれる。
  • 女性の患者の割合が高いことは、精神医療携わる人々には良く知られていた。ただ1つ疑問があった。本当に、女性が男性よりもうつ病にかかりやすいのか?それとも、より多くの女性が助けを求めて病院を訪れるのか?・・・
    この疑問は、世界保健機関(WHO)が世界の十数カ国でうつ病の患者数を調べ、女性の数が男性の約2倍になると報告したことで終止符が打たれた
  • 2倍以上
    うつ病はごくありふれた精神疾患だ。欧米での調査では、ある時点を区切って地域を調べると約5%の人がウツ病にかかっているということが分かっている。ところが、その男女比で見ると明らかに女性に多く(男性の約2倍)、この傾向は、一生の内に一度はウツ病にかかる割合でも同じようになっている。米国の調査データだが、男性で5~12%、女性で10~25%と、やはり2倍以上になっている。
    これには女性特有のホルモンの変化が影響しているかもしれないと考えられていた。月経周期に合わせて月経前に精神的に不安定になったり気分が沈み込んだりする月経前緊張症や月経前気分不快症は月経周期に連動するホルモンの変化が影響していることは良く知られている。
    出産後に気分が沈み込んだり精神的に不安定になったりする産褥期うつ病や、中年期の月経がなくなってくる時期にウツ状態になる更年期うつ病もホルモンの変化が関係しているそうである。しかし、最近の研究からは女性がおかれている社会環境の厳しさの方がずっと強くうつ病の発症に影響していると考えられるようになっている






女性はストレスから精神障害となることが多い
  • 過重労働や仕事上のストレスが原因で「うつ病」などの精神障害を発症したとして労災を申請、認定される女性の数が急増している。成果主義の導入やリストラといった雇用均等の進展で重責を担うようになった女性の心を直撃しているとの指摘もある。
    体を動かす気力が出てこない・・・・・大手電機メーカーのエンジニアとして働いていたS子さん(38)が、初めて体調の異変に気づいたのは入社11年目を迎えた時だった。
    理科系出身で女性では数少ない技術部門の総合職として入社。工場勤務で認められ10年前に半導体関連の新設ラインのリーダーに抜擢された。早朝から深夜まで会議や設計に追われる日々が続き、ひどい頭痛や気分が悪くなる日が増えていった。しかし、「私が休むわけにはいかない」とがんばり続けた。
    診断は「うつ病」。発症前の半年間、1ヵ月当たりの残業時間は80時間に達していた。就業規則で定められた休職期間2年の満了が近づいて、会社から解雇予告通知が届いた。すぐに労災申請。3ヵ月後に「発症は会社が過酷な労働をさせたのが原因」として、解雇の無効と損害賠償を求めて会社側を提訴した。

  • 過重労働で、
  • 男性は過労死につながる脳・心臓疾患を発症するケースが目立つが、女性はストレスから精神障害となることが多いと言われる。
    厚生労働省によると、過労が原因の精神障害の発症や
    自殺で女性が労災認定された件数は1999年度には2件だったが、2000年度には12件と急増
    し、2003年度には31件となった





メラトニンとうつ病
  • 睡眠を誘発するホルモンにメラトニンがある。
  • 「暗闇のホルモン」とも呼ばれるメラトニンは、夜だけ脳の松果体から放出される。
  • これにより体温が下がり、睡魔が訪れる

  • 人が朝に目覚め、夜に眠るという1日の周期、いわゆる体内時計を制御する重要な物質である。
    NIHのトーマス・ウエア氏は
    • 女性では冬の夜にメラトニンの分泌量が増え、夏の夜には減少することを発見した。
    • 男性は対照的に、夜のメラトニン量は年間を通じて変わらない。
    女性のメラトニン量は、季節や環境の変化によって左右されるのだ。

うつ病の時に眠りすぎる女性がいる
  • 日光が乏しい状態でメラトニンが分解されず、眠りが長くなる状態に似ている。この症状の緩和には、光を当てる方法が効果をあげる。





人が悲しむとき、脳のどの部分が働くかを調べた
  • 国立衛生研究所(NIH)のマーク・ジョージ氏は1997年人が悲しむとき、脳のどの部分が働くかを調べた。脳の働いている部分は、血液の流量が増大する。陽電子断層撮影(PET)装置でそれを測定する。彼は男性10人と女性10人を被験者に選び、悲しみを思い出している最中に彼らの脳をPETで観察してみた。被験者の悲しみの程度によって結果が左右されるから、あらかじめ別の試験によって、悲しみが同程度と判定しておいた男女の脳の興奮部位を比較した。

  • すると、
  • 男女とも脳の左半球の前頭前野が同じ程度に興奮したが、女性では特に、大脳辺縁系の血液量が男性の8倍にも増大していた。

  • 彼は、怒りや不安、幸福についても同様に、男女の脳の血液の流量をPETで調べたが、悲しみの測定で得られたほど大きな男女差は見られなかった。
    その研究で大事な発見は、
    悲しみの際に活性化された脳の2つの部分が、うつ病になったとき、正常に働かない部分と一致すること

  • つまり、悲しみで大脳辺縁系が過剰に消耗し、この部分の働きが低下してうつ病となる。その傾向が、女性に強かったことを示している。





息子夫婦と同居するようになってから、気分が憂鬱
  • 78歳の女性が不眠を訴えて、神経科外来を受診。
    よく聞いてみると、3ヶ月前より、息子夫婦と同居するようになってから、気分が憂鬱で、イライラし、眠れない。頭が重く、胸に圧迫感があるという。
  • 元来、神経質で、ささいなことが気になり、取り越し苦労をするという。
  • 軽度の欝病と診断し、抗ウツ剤と睡眠剤を投与した。1週間後、眠れるようになったが、ウツ気分が取れないとのことで、さらに抗ウツ剤を追加した。
    「1ヶ月ほどで、ウツ気分も改善したが、頭重感と胸部圧迫感が頑固に続いた。

  • この人は、頭がすっきりしてほしい、胸のつかえがすっきりとれてほしいという希望がとても強く、体のどこかが少しでも具合が悪いと、それを受け入れるのが難しいという傾向があった。
    これを専門的には『
    順調希求』と呼ぶ。
    これはいつも順調でありたいという気持ちがとても強くて、不調な状態を受け入れにくく、欝病になりやすい人の性格特徴の1つになっている。
  • 誰でもいつも順調でありたいと望むが、その望み方が強すぎるわけだ。

  • 「この患者の場合も「順調希求」が強すぎて、それがウツ状態の回復を遅らせた。80近くになると、ウツ状態をきっかけにして、自律神経系が敏感になり、頭が少し重かったり、胸の圧迫感があったりするのは避けられないことも多い。

  • 「まあ、こんなものだろう」程度に受け止めて、症状を無視しておれば、次第に落ち着いてくるものだ。
    順調であることを望み過ぎると、少しの体の不調が気になり、神経が疲れて、ウツ状態になることがある。体の不調が重大な病気の前触れであることも、もちろんあるが、多くの場合、気にしない方が健全な精神生活につながるようだ









うつ病に・・・はげましは禁物
  • J氏(56)は、マジメで責任感も強く、仕事熱心な人で、昨年4月に部長に昇進した。仕事量が増え、人間関係も複雑となったが、春から夏秋にかけては張り切って仕事をこなしていた。
    ところが、初冬にちょっと風邪を引いたのをきっけに食欲が無くなり、不眠に悩み、頭が重く疲れやすくなった。内科を受診したが、異常なしとされた。朝、起きるのがつらく、いつもの元気が出なくなり、何とか出勤はしていた、仕事をするのも何をするのもおっくうになり、人と話すのも面倒になった。
    当然、集中力がなくなり、決断するのに手間がかかり、仕事も滞りがちとなってきた。その内に何もする気がなくなり、憂鬱な気分となった。頑張らなくてはと思うが空回りするばかりだった。自分を責めるようになり、「自分ほどダメな人間はいない。会社にも家族にも迷惑をかけている」「自分のために会社は倒産しそうになっている」と思い詰めてとうとう辞表を出してしまった。

鬱病になりやすい人の
性格の特徴として
・・・

  • 責任感が強く、几帳面で凝り性で、融通がきかず、仕事熱心であることが挙がられる。
  • いわゆる執着性格である。
  • 「白か黒か」「良いか悪いか」「好きか嫌いか」という二者択一の思考をとり、柔軟性に乏しい性格の人である。
  • このような性格傾向の人に、過度の心理的プレッシャーがかかって発病することが多い。

身体症状として・・・

  • まず不眠となる。次に食欲が無くなり、頭が重く動悸がしたり、息苦しくなったり、目がかすんだり、便秘、下痢、微熱、疲れやすさなど身体全体の症状を訴える。そぞれの症状の薬を飲んでも少しも良くならない。
  • 環境の変化がキッカケで鬱病になることもある。いわゆる
      『引っ越し鬱病』
      『配転鬱病』
      『昇進鬱病』
      『荷下ろし鬱病(一生懸命仕事した後になる)』
    などである。

治療は基本的に

  • 薬物治療と精神療法と生活療法を並行して行う。
  • 坑ウツ剤は最近では多くの種類が開発されている。1~3種類の坑ウツ剤を適量服薬すれば、数週間後に気分が上向いてくる。
  • 服薬しても家に寝てばかりいると、余計気分が滅入ってしまうので、無理しない程度に散歩したり、軽く動いたほうが良い。またデイケア(昼間に通い施設)に通ってきた規則正しい生活を送るようにするのもいい。精神科医とゆっくり話し合い、自分の生活態度、考え方、生き方を考え直す事も必要である。
  • 家族は決して励ましてはいけない。本人の苦悩する姿を静かに温かく見守り、本人の話を聞いてあげることである。心のどこかで死を考えていることがあり、自殺には要注意である










勇気もってカミンングアウト
coming out=自分が社会から誤解や偏見を受けている立場であることを公表すること。
  • 「私はバリバリのウツ(鬱)です」。
  • 女優の木の実ナナさんが語りかける製薬会社の新聞が話題を呼んでいる。イライラや不安な気分からなかなか回復できない「うつ病」に悩んでいる人は多い。周囲に理解がないと、これを隠そうと苦しみは倍加する。そんななか木の実さんのように自らウツ病を告白、いわゆるカミングアウト(自ら告白)して周囲に理解を求める人も出てきた。


<遭難信号を送ろう>
  • 遭難していることを周りに知らせよう。
  • ウツは日常生活での遭難状態なのです
    ・広告に大きな反響
    ある時、人前で笑うことが出来なくなり、いくら自分を励ましても症状は良くならない。こみ上げてくるイライラから、スタッフにもつい八つ当たりしてしまう・・・・・。
  • 更年期を迎え、5年間、うつ病と闘う生活をしていた木の実ナナさんは、そのスタッフから「大丈夫ですよ。これからは一緒に治していきましょう」と励まされ、立ち直るきっかけをつかんだ。
    「笑顔を忘れないで」と木の実ナナさんがエールを送るこの全面広告は、うつ病の新薬の開発を勧めている塩野義製薬が普及させる啓発運動「DANCEプロジェクト」の一環で企画した。これを見た人から400通以上の手紙が寄せられ、同時に掲載した治験者募集には6000件以上の電話が殺到した。
    プロジェクトチームの塩野芳嗣さんは「数多くの手紙を読むと、ウツがひどくて効率が上がらないので病院に行きます。などと職場でいえる米国のような環境が、日本でも夢ではないと思い始めた」と手応えを感じ始めている。

  • こんな例もある。社会人2年目の会社員、佐々木祐二さん(仮名。24)は、大学時代にケガで入院。長い闘病生活を送るうちに、進路や人間関係を巡る悩みから、うつ病になった。就職は薬を飲みながら突破したが、入社後、生活のリズムが大きく変わり、昨秋、重いウツになってしまった。
    佐々木さんは死にたいとさえ思い、面倒を見てくれていた先輩に「実は、うつ病に悩んでいるんです」と告白。すると先輩は「何だ、うつ病の友達がいるけど、薬を飲めば乗り切れるそうじゃないか」と励ましてくれた。
    「その一言で、すっと楽になり、どん底の気分を抜け出すことが出来た」と佐々木さんはほほえむ。

  • 厚生省の患者調査では(96年度)によると、うつ病で治療を受けている人は約20万人いるが診断を受けていなくても鬱状態の人は多い。国立精神・神経センターなどが国内の18歳以上の220人から聞き取り調査したところ、米精神学会の基準にあてはまる人は30人と、7人に1人になる結果が出た。
    新薬

  • うつ病に悩む人たちに福音になりそうなのが、副作用の少ない新薬の相継ぐ登場だ。昨年5月にSSRIという新薬が発売され、さらにSNRIという薬も発売される。これまでの抗うつ剤に見られた、便秘やのどが渇くといった副作用が少ないのが特徴だ。
    ストレスケア日比谷クリニック精神科医の酒井和夫氏は「ウツは、放置すれば症状が悪化するが、きっちり対処すれば治ると理解してほしい」とアドバイスする。
    「決して
    1人で悩まないこと。耐えきれなくなったら、信頼できる周囲の人にうち明けることも1つの方法かもしれない。ウツは薬と治療で対処できるということを信じて根気強く治してほしい」と木の実ナナさんは訴える。






脳の異常と考える
経頭蓋磁気刺激治療
  1. 脳の扁桃体が暴走した状態がうつ病と考える。扁桃体は不安や恐怖の感情を起こす。扁桃体はネガティブな感情を司っている。
  2. 扁桃体の暴走を抑えるのが「DLPFC」(dorsolateral prefrontal cortex; 前頭前野背外側部)。
  3. DLPFCの働き
    1. 判断や意欲
    2. 扁桃体の暴走を抑える
  4. 磁気で→DLPFCを刺激→扁桃体にブレーキをかける


脳深部刺激療法
(英 Deep Brain Stimulation、
DBS
  • 電極を脳の深部に埋め込む手術し、バテッリーを胸元に埋め込む。
  • 脳の25野に電気刺激を与える。
  • 25野は、神経回路のハブ。


光トポグラフィーを使った補助診断
  1. 2009年4月に先進医療に承認された。
    光トポグラフィーは数百本の極細光ファイバーと近赤外線を使って頭の表面から2~3cm内部の血流量を捕らえる。
    先進医療に指定された第1号は前橋市にある「群馬大学付属病院」。6月から約10名の検査を実施した。
    検査は、小さなコブがたくさん取り付けられたヘッドギアをかぶり、約3分でOK。
  2. “た”で始まる言葉・・・など言葉を続けて話す試験を行い、血流を測定。試験の前後に数回「あいうえお」を言っている時とのデータを比較する。
    健康な人はテスト中に血流量が大幅に増える。
    うつ病の人の血流量の増加幅が少ない。
    躁鬱病(双極性障害)では、血流量が増えるまでに時間がかかる。
    うつ病などの診断は、患者に症状を聞く問診が主体。本人の主観による情報なので、正確とはいえない。躁鬱病(双極性障害)なのに躁状態を自覚していない患者の場合、うつ病と誤認するケースもある。
  3. うつ病と統合失調症、双極性障害(躁うつ病)を区別できる

優越の錯覚
  • 2013年、放射線医学総合研究所の山田真希子主任研究員らは、自分は知能や性格が人より優れていると思う「優越の錯覚」が生じる脳の仕組みを突き止めた。

  • 神経伝達物質のドーパミンの受容体密度が関係していた。
  • 健康な男性24人を対象に実験した。
  • 正直・怒りっぽい・温厚などの性格を表す言葉を提示し、自分が平均より優れているか質問し、その後、脳活動をPET(陽電子放射断層撮影装置)やfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)で観察した。

  • 優越の錯覚が強い人ほど・・・
  • 脳の線条体と呼ぶ部分のドーパミンの受容体の密度が低く、脳内の線条体と前頭葉の働きが関連していなかった。
  • また、抑うつの指標である絶望感が高い人ほど優越の錯覚が低かった。
  • うつ病の新たな診断法につながる可能性がある。





治療
うつ病の治療は
  • ①休養
    • 精神的休養が大切で、仕事を休んだ方が良い場合が多い

    ②薬物療法
    • 抗うつ薬で脳内の機能低下している神経伝達物質の機能を高める。

    • 抗不安薬
      入眠剤
    ③カウンセリング(認知療法)
    ④通電療法




寛解
  • うつで治ることを専門医は多くの場合、「治癒」という言葉は使わずに「寛解」という言葉を使います。
  • 寛解はremissionの訳語で、症状が緩和され病気の勢いが治まった状態を指す言葉で、白血病などでよく使われる表現です。
  • 完全に治った状態を指すのではなく、病気の勢いが衰えて症状が出ていない症状を示す言葉

    泉谷閑示著「クスリに頼らなくても「うつ」は治る」ダイヤモンド社




徹夜をして眠らないでいるとウツ症状が改善する
断眠療法

  • という記述は古くからあったが、うつ病に対する最初の治療的断眠療法がドイツのミュンスター大学精神科で行われたのは1960に入ってからだ。
    断眠療法で完全に徹夜すると抑ウツ症状の急速な改善が見られた。

    典型的なうつ病では、「日内変動」といって、ウツ症状が夕方~夜になると軽くなるが、一晩眠るとまた悪くなっている。このような人で、断眠後の朝の症状改善が、特に著しく改善された。
    断眠中の患者を注意深く観察すると、早朝の3時~4時に急激に気分が改善する。
    この時間帯に眠ってしまうと気分の改善が見られない。
    夜間前半部は眠り、後半部起きて過ごせば、ウツに対する効果は十分だと分かった。
  • 一方、断眠後に眠たいから昼寝をすると[憂うつ]になったり、
    次の晩に通常通り眠ると翌朝に再びウツ症状が出たりする。
    まれに効き過ぎて躁状態が出ることも分かった。


典型的うつ病では、
  • ・早朝覚醒といって、朝方の睡眠が浅く不安定になる。
    ・うつらうつらするが、休養にならず回復感がない。
    ・朝方の睡眠がかえって気分を悪化させている

  • 断眠療法は、このうつ病に特有の悪い睡眠を回避することで、気分の悪化を防ぐものだ。1人で行うのは困難だが、効率的入院治療プログラムができれは価値ある治療法になるだろう
    (内山真・日本大学医学部精神医学講座教授)





認知行動療法
(言葉で脳を変える)
  • 考え方や行動を変えることで、気持ちを変えていこうとするもの。

    たとえば、うつ病患者は、知人が自分の前を通り過ぎると・・・・
    • 「自分は無視された」
    などと思いこみがち。

    これを
    • 「知人は忙しかったからだ」
    • 「近眼で見えなかったからだ」

    と、より現実的な考え方に変えることで、落ち込むのを防ぐクセをつける。






難治性うつ病
(電気治療)
  • 2009年、放射線医学研究所と日本医科大学なとのチームは、薬が効かない難治性うつ病患者に電気刺激治療が効果を示すメカニズムの一端を明らかにした。

    うつ病患者では脳内のドーパミン放出量が減っている場合が多い。
    ドーパミンを増やせば症状改善につながる。

  • これまで、電気刺激とドーパミンの関係が不明だった。
    研究チームは、難治性うつ病患者7人を、電気刺激治療前後の脳の状態をPETで調べた。その結果、、電気刺激を受けた後ではドーパミン受容体が減少していた。

    一般的にドーパミン放出量が増えるとドーパミン受容体が減る関係にあることが知られている。

    難治性ウツ病患者にはセロトニンノルアドレナリン を調整する薬は無効。





楽しい記憶を・・・光で刺激
  • 2015年、理化学研究所の利根川進センター長らは、脳の記憶を操作してうつ症状を改善するマウス実験に成功した。
  • ウツ症状になると楽しい記憶を思い出すのが難しくなるとされている。
  • 脳の神経細胞を光で刺激し、強制的に記憶を呼び覚ましたところ、症状が和らいだ。
  • ネイチャー6/18に掲載。








禁忌薬
うつ病に使ってはいけない薬
  1. インターフェロンα
  2. メチルフェニデート(リタリン)
  3. ラウオルフィアアルカロイド
    1. レセルピン
    2. レシナミン
    3. アルサーオキシロン
    4. イロシンゴピン
    5. エシドライ
    6. ペハイドRA
  4. パロキセチン
  5. 臭素化合物
  6. リバビリン





原因仮説
○モノアミン学説(1960代)
  • ドーパミンやアドレナリンをまとめてモノアミンといいます。
    うつ病ではシナプスの中にモノアミンが足りなくなっていると考える。

○レセプター学説



肥満と関連
  • 「肥満とうつ病に密接な関連があることが分かった。肥満の人は肥満でない人に比べて「気分が優れない」「不安」といったウツ症状にかかる確率が25%高いとしている。また、学歴が高い人や収入が高い人にその傾向が見られる。
    調査は男女9000人を対象に、ハーバード大学が個人面談した。肥満の定義をBMI30以上とした



Per2・・・時計遺伝子
  • マウスと人間の行動パターンは、動きの速さを別にすれば、休息の取り方などが全く同じであることを大阪バイオサイエンス研究所や東京大学などの研究チームが突き止めた
    成果は、2008年4/30付けの米科学誌プロスワンに発表した。
    発表したのは内匠透・大阪バイオサイエンス研究室長や山本義春・東大教授(生体情報論)ら。」
    研究チームは、体内のリズムを生む遺伝子の機能を失ったマウスと、うつ病のヒトの休息パターンが同じことも発見。
    生物の行動の背景に種をを超えた基本法則が存在する可能性を示すとともに、うつ病の原因究明にもつながる成果として注目される。
    マウスはカゴに入れ、重みに反応するセンサーを敷いて動きを記録。人には腕時計型の加速度センサーを着けて普通に生活してもらい、体の動きを記録した。
    活動時間や休息時間について、長いものや短いものがどんな頻度で現れるかを分析すると、パターンは全く同じで、人の動きを100倍の速さで早回しにすればマウスと同じになることが分かった。
    山本教授は“人とマウスの脳には同じ回路があって、行動を支配する同じ法則を作り出しているのではないか?”と語る。

  • 体内のリズムを作る「時計遺伝子」のうち、『Per2』の機能を失ったマウスと、うつ病の人では長い休息時間の頻度が高いというパターンが同じだった。
    Per2に変異がある人では睡眠障害が起こることは知られていたが、うつ病との関連は不明。
    内匠室長は“時計遺伝子の機能が失われることで、うつ病になる可能性はある”と語る







セロトニン
  • 福岡大学とスウェーデンのカロリンスカ研究所のグループは、生きたままのラットやマウスで神経伝達物質の量を計測する手法を開発、2種類の神経伝達系が互いに関係していることを2003年突き止めた。うつ病などの精神疾患の解明、新しい治療法の開発につながる。
    福岡大の山口正俊教授らは、脳に直径0.2~0.3mmの細いハリを刺して脳内の物質を取りだして、うつ病に関連するセロトニンなどの神経伝達物質だけを蛍光標識して計量する技術を確立。この手法をラットに応用してセロチニン伝達系と、別の神経伝達物質であるガラニンとのかかわりを調べた。
    神経細胞の末端(シナプス)でセロトニン放出量を調節する自己受容体を刺激するとセロトニン量が低下した。繰り返し刺激するとこの効果は弱くなったが、ガラニンを投与するとセロトニン量が再び大きく減った。
    自己受容体を刺激する前処理によって、ガラニンによるセロトニン抑制効果が高まることも分かった。ガラニンだけだと7割までしか減らないセロトニンが、前処理と組み合わせた場合は5割以下になったという。
    一方、自己受容体の働きを妨げる物質を投与すると、ガラニンによってセロトニン抑制効果が弱まることも判明。自己受容体の活性と、ガラニン伝達系の働きがお互いに影響を及ぼしあっていることが確認できた。
    ガラニンと結びつく受容体タンパク質などを標的に新しいタイプの抗ウツ薬を開発できる。
    うつ病では、シナプスでのセロトニン伝達が弱まる。セロトニンを放出する側の神経細胞が同物質を再び取り込んでしまうのが原因とされ、この働きだけを妨げる副作用の少ない新型の薬剤などが開発されている。ただ、こうした治療薬が効かなかったり、副作用が出たりする患者もいる。
    ガラニンは老人性の痴呆などで増加することなどが知られているが、うつ病との関係はよく分かっていなかった





ガラニン
  • 福岡大学とスウェーデンのカロリンスカ研究所のグループは、生きたままのラットやマウスで神経伝達物質の量を計測する手法を開発、2種類の神経伝達系が互いに関係していることを突き止めた。うつ病などの精神疾患の解明、新しい治療法の開発につながる。
    福岡大の山口正俊教授らは、脳に直径0.2~0.3mmの細いハリを刺して脳内の物質を取りだして、うつ病に関連するセロトニンなどの神経伝達物質だけを蛍光標識して計量する技術を確立。この手法をラットに応用してセロトニン伝達系と、別の神経伝達物質であるガラニンとのかかわりを調べた。

  • 神経細胞の末端(シナプス)でセロトニン放出量を調節する自己受容体を刺激するとセロトニン量が低下した。繰り返し刺激するとこの効果は弱くなったが、ガラニンを投与するとセロトニン量が再び大きく減った。

  • 自己受容体を刺激する前処理によって、ガラニンによるセロトニン抑制効果が高まることも分かった。ガラニンだけだと7割までしか減らないセロトニンが、前処理と組み合わせた場合は5割以下になったという。

  • 一方、自己受容体の働きを妨げる物質を投与すると、ガラニンによってセロトニン抑制効果が弱まることも判明。自己受容体の活性と、ガラニン伝達系の働きがお互いに影響を及ぼしあっていることが確認できた。
    ガラニンと結びつく受容体タンパク質などを標的に新しいタイプの抗ウツ薬を開発できる。

  • うつ病では、シナプスでのセロトニン伝達が弱まる。
  • セロトニンを放出する側の神経細胞が同物質を再び取り込んでしまうのが原因とされ、この働きだけを妨げる副作用の少ない新型の薬剤などが開発されている。ただ、こうした治療薬が効かなかったり、副作用が出たりする患者もいる。
    ガラニンは老人性の痴呆などで増加することなどが知られているが、うつ病との関係はよく分かっていなかった




血液検査
EAP(エタノールアミンリン酸) ethanolamine phosphate
PEA(リン酸エタノールアミン)
  • 2011年6月、外苑メンタルクリニックは、国の補助金を受けて血液検査による診断を試験的に始めた。
  • うつ病の患者は血液中のリン酸エタノールアミン(PEA)の値が低いことを川村則行院長が見つけた。
  • 90%以上の精度でうつ病を診断できるという。

  • うつ病の診断に有効。
  • うつ病では、血中のEAP値が低下する。
  • EAPは川村則行・川村総合病院院長がHMTと共同で見つけたバイオマーカー。
  • HMTが「クロマトグラフィー法」を用いた測定手法を開発したので、費用が大幅にダウンした(1万円~2万円)。
  • すでに川村院長は2500症例で計測を実施している。

  • うつ病を拾い上げる感度は80%以上。
  • うつ病でない場合にうつ病と判断されない「特異度」は95%を超える。

  • (EAP)
  • リン酸アナンダミドが分解する際に発生する物質のこと。
  • リン酸アナンダミドが活性化すると気分を調整する働きを持つアナンダミドとなる。
  • エタノールアミンリン酸(EAP)は血液に溶け込む性質があるため、この分量をはかることで、脳内にアナンダミドがどれだけあるかが分かるという。
  • うつ病を発症している人の場合、脳内のアナンダミドの量が少ないとされている。

  • 2014年、慶応大学は血中のEAP量からうつ病の発症を確認する検査を8月から始める。医療診断を手がけるヒューマン・メタボローム・テクノロジーズが特有のバイオマーカー(目印)を使って、長野県で約3000人を対照に10年以上かけてテストする。


うつ病・・・血液で診断
  • 2016年、G-TACは慶応義塾大学発のバイオベンチャー(HMT)と組み、9月からうつ病検診を始める。
  • HMTはうつ病の目印となる物質を手がける。
  • うつ病患者で顕著に低下する血中の「エタノールアミンリン酸」(EAP)の濃度を調べる




タンパク質 BDNF不足
  • ◇2003年、千葉大学の清水栄司講師と橋本謙二助教授らは、うつ病患者では血液中の特定のタンパク質量が減少していることを突き止めた。
    治療を受けるとタンパク質の量が回復する。
    研究グループは、脳神経の栄養因子である『BDNF』というタンパク質に着目。
    • 未治療のうつ病患者16人、
    • 治療を受けている患者17人、
    • 健康な人50人
    の同意と協力を得て、血液中のタンパク質量を比較した。
    未治療の患者は、タンパク質が健康な人より4割程度少なかった。抗ウツ薬を使っている患者では健康な人とほとんど変わらなかった。未治療患者でも投薬を始めると、タンパク質量が増えるのを確認した。
    動物実験で抗ウツ薬を投与すると、脳でBDNFが増加することが知られていた

    BDNFの一塩基多型産総研

  • ◇2009年、産業技術総合研究所と国立精神・神経センターなどはうつ病の患者の血液中で増える物質を突き止めた。脳内でこの物質が増えると神経細胞が障害を受け抗うつ薬の効きが悪くなる可能性がある。
    発見したのは『proBDNF』というタンパク質。

  • 脳の神経細胞の成長を促す因子である「BDNF」ができる前の前駆物質で、proBDNFが増え過ぎるとBDNFの量が減少して神経細胞が働かなくなり、うつ病が悪くなるとみられる。
    • うつ病と診断された患者約200人を調べたところ、健康な人約500人と比べて血中に含まれるproBDNFの量が約2倍多かった。
    • また[統合失調症]や[躁鬱病]などの患者よりも2倍以上増えていた。
    脳で作られたものが血中へ漏れ出た可能性がある。
    うつ病の診断は気分や食欲、睡眠状態などの問診だけで診断しており、客観的に調べる方法が求められている。

  • ◇2011年、理化学研究所の古市貞一チームリーダーらは、脳の神経回路を正常に保つ仕組みを突き止めた。
    • うつ病や統合失調症など神経細胞の異常が原因の精神疾患の治療につながる成果。
    • 米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載。

  • 神経細胞から分泌され、まわりの神経細胞の成長や維持などの調節をするBDNFと呼ぶ成分が少なくなると、不安やうつ状態になりやすい。
    • BDNFの調節にはCAPS2と呼ぶタンパク質が関わっていることは分かっていたが、詳しい仕組みは不明だった。
    遺伝子操作でCAPS2をつくれないマウスを作製したところ、不自然な行動をみせた。このマウスの脳の神経細胞を取りだしてBDNFの分泌の様子を観察した。CAPS2の遺伝子を組み込むと分泌量が6割増えて、同遺伝子が重要な役割を担っていることを突き止めた。
    • BDNFの減少には、自閉症やアルツハイマー病にもかかわっているという。












脳血流
  • 2008年、独立行政法人・労働者健康福祉機構は、労働者の脳内の血流を調べ、うつ病の診断に役立てる新しい評価方法を開発した。
    単光子放射線コンピューター断層撮影装置(SPECT)を使って実施する。
    うつ病に罹った40~50歳前後の労働者25人の脳血流量を調べたところ、18人で脳の左前頭葉の特定部分の血流量が低下していた。さらに、うつ病が治りつつある時期の脳血流を調べると、75%の患者でこの部分の血流が回復していた。


βフィブリノーゲン
  • 2009年、国立精神・神経センターの川村則行室長らのチームは、うつ病の患者に多く含まれる血液中の成分を突き止めた。
    健康な人とうつ病患者とを比較して、血液中のタンパク質と代謝産物を詳しく調べたところ、『βフィブリノーゲン』の分解物が、うつ病患者の多くで見つかった。
    うつ病患者の8割にβフィブリノーゲンの分解物が見つかったが、健康な人には無かった。




MKP-1
  • 2010年、米エール大学などのチームは、うつ病の発症に関わる酵素を見つけた。成果はネイチャー・メディシンに掲載。
    うつ病患者の脳組織で働く遺伝子を解析すると、タンパク質を脱リン酸化する酵素「MKP-1」の働きが活性化していることが分かった。
    またマウスに抗うつ剤を投与すると、MKP-1の働きが弱くなることも確認した。
    MKP-1が出ないようにしたマウスは、ストレスによるうつ症状からの回復が早かった


GLT-1
  • 2014年、東京医科歯科大学の田中光一教授と相沢秀紀准教授らは、九州大学と共同で、うつ病や不眠症に似た症状を引き起こす脳内の細胞をマウスで見つけた。
    見つけたのは。
    脳内で運動神経の活動を支えるグリア細胞の一種「アストロサイト」
    アストロサイトの表面には、細胞内外の環境に合わせてイオンなどをやりとりする「GLT-1」と呼ぶタンパク質がある。
    遺伝子操作でGLT-1を無くしたマウスを作って行動を観察した。
    不安が高まったり回避行動を多くとったりなど、うつ病に似た症状が表れた。
    眠りが浅くなるなどレム睡眠の時間が長くなって睡眠障害も起きた。





脳血流量
  • 2008年、香川労災病院のグループが、うつ病に罹った40~50歳前後の労働者25人の脳血流量を調べたところ、18人で脳の左前頭葉の特定部分の血流量が低下していた。さらに、うつ病が治りつつある時期の脳血流を調べると、75%の患者でこの部分の血流が回復していた

  • 問診でしか判断するしかなかったうつ病などの心の病を、検査装置で客観的に調べる技術が進んでいる
    • 横河電機と島津製作所・金沢大学は神経の活動を調べる脳磁計と脳血流を読み取る近赤外光脳機能計測装置を組み合わせ、短時間で簡単に脳の働きを調べられる検査装置を開発した。
    • 頭皮から7cm下の位置までミリメートル単位で診断部位を絞り込み、ミリ秒単位で脳活動の変化を捕らえられる。
    2009年4月には厚生労働省も脳血流を調べる装置を医療現場で診断の補助として使うことを認めた。




脳波を分析してうつ病を判別
  • 2013年、分析には同社が開発し、2月に医療機器として認証を受けた小型脳波形計「スリープスコープ」を使う。
  • 頭部2カ所に電極をつけて睡眠時の脳波を測定。
  • レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)の比率や、眠りにつくまでの時間などを分析、うつ病に罹っているかどうかを判別する。
  • 約3000例の睡眠時脳波を分析したところ、精神疾患患者は本来不規則に動く脳波が一定のパターンで長時間続くなど複数の特徴があるという。
  • うつ病の他双極性障害などの判断が可能になるとして、5月に脳波計を使ってデータを解析する方法とプログラムで特許を取得。



近赤外光イメージング
  • 2012年、島津製作所は赤外線の一種である近赤外光を使って脳の活動を可視化する「近赤外線イメージング装置」を発売。
    • 医療用:「スマートニルス」・・・MRIとの同時計測ができる。
    • 研究用:「ラボニルス」
  • 最大80本の光ファイバーを使い脳全体の計測や複数人の同時計測ができる。
2012年7月
大うつ病薬・・・ボルチオキセチン(ブリンテリックス)
  • 2014年、武田薬品とルンドベックは成人向け大うつ病治療薬「ブリンテリックス」を米国で発売した。
  • 大うつ病はうつ病の一種で、憂鬱な気分や気力の低下などの症状が一定期間以上続く。中枢神経でセロトニン受容体の働きが病気に関係しているとされる。




うつ病の漢方薬
1>黄連解毒湯
  1. 顔面紅潮
  2. 心下部に抵抗

2>加味帰脾湯
  1. 気血両虚
  2. 欝結して脾を傷つけ、月水通ぜざるを治す《薛立斎十六種》
  3. 不安・焦燥・抑うつの改善率は57.1%【EBM】

3>加味逍遥散
  1. 虚証、気うつ
  2. 季肋部のつかえ
  3. 肝分の虚火を鎮むる手段なり。《勿誤薬室方函口訣》

4>加味逍遥散プラス四物湯

5>甘麦大棗湯
  1. 婦人、ヒステリー・憂鬱・欠伸
  2. 此方は婦人臓躁を主とする薬なれども、凡て右の脇下臍傍の辺に拘攣や結塊のある処へ用いると効あるものなり。《勿誤薬室方函口訣》

6>荊芥連翹湯
  1. 解毒証タイプ

7>桂枝加竜骨牡蛎湯

8>香蘇散
  1. 虚証、
  2. 胃腸弱く、不安、不眠、頭痛
  3. 気うつ
  4. 朝起きづらい、
  5. 調子が出ない

9>牛黄清心丸

10>柴胡桂枝乾姜湯

11>柴胡加竜骨牡蛎湯
  1. 実証
  2. 胸脇苦満(みぞおちから右脇腹に抵抗・圧痛がある)
  3. 肩こり・精神疲労
  4. 全身倦怠・不安・抑うつなどの軽度改善は78.3%【EBM】

12>柴朴湯
  1. 胸脇苦満
  2. イライラしやすい

13>三黄瀉心湯

14>四逆散
  1. 胸脇苦満
  2. イライラ・肩こり

15>芍薬甘草附子湯
  1. 大炊相公の臣、田太夫は、憂慮過多、久しくして熱鬱を生ず。四肢重惰。志気錯越して居常安からず。灸刺、諸薬、並べて效なし。《吉益東洞》先生之を診す。芍薬甘草附子湯をつくりて之を飲むこと数十日、更に又、七寶丸をつくりて之を服す。此の如きもの凡六次。而して全く常に復す。《建珠録》

16>十全大補湯
  1. 気血両虚

17>小建中湯
  1. 気虚
  2. だるい・疲れやすい
  3. 気力が無い
  4. 日中の眠気
  5. 抑うつ気分に対する有効率は81.2%【EBM】

18>小柴胡湯

19>真武湯

20>大承気湯
  1. 実証
  2. へその周辺が硬く、膨満感があり、便秘する。


21>桃核承気湯
  1. 実証
  2. おけつ
  3. 下肢静脈瘤・細絡

22>女神散
  1. 実証
  2. おけつ
  3. のぼせ・めまいがある人のうつ病。
  4. 月経障害

23>人参養栄湯
  1. 気血両虚
  2. 意欲低下と抑うつ気分に対する有効率は84.6%【EBM】

24>八味地黄丸

25>半夏厚朴湯
  1. 虚実中間証
  2. ノドや食道の異物感、めまい、悪心、嘔吐。
  3. 七気欝滞して病となる者を治す。喜怒節せず、憂思悲恐を兼ね、ある時は振驚し、臓気不平を致す、憎寒発熱、心腹脹満す。傍は両脇を衝き、上は咽喉を塞ぎ、炙臠の如きあり、嚥めども下らず、みな七気の生じる所なるを治す。《雑病論識》
  4. 発汗過多、手掌の発汗に適応することあり
  5. うつ病あるいは抑うつ状態に対する半夏厚朴湯の効果:全般改善度は、
    • 著効が無く、
    • 有効6例(30.0%)、
    • やや有効9例(45.0%)、
    • 無効5例(25.0%)、
    • 悪化なしで、やや有効以上が75.0%
    を示した。
    症状別改善度で改善率の高かったものは、
    • 不眠(やや改善以上が87.5%)
      咽喉頭の異物感(100%)
      心悸亢進(80.0%)
      頭重感(66.7%)
      不安(83.4%)
      緊張感(70.0%)
      抑うつ感(63.1%)であった《EBM》


26>補中益気湯
  1. 気虚
  2. 軽症~中等症のうつ病に対する補中益気湯の有効率は66.0%【EBM】
  3. 体格別では、
    • 実証タイプが23.1%、
    • 中間証タイプが84.2%、
    • 虚証タイプが75.0%
    だった【EBM】

27>抑肝散加陳皮半夏

28>六君子湯
  1. 気虚
  2. 細長い体型で有意に改善【EBM】




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