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うつ病のタイプ




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仮面うつ病
  1. 便秘や食欲不振などの消化器症状、
  2. 頭痛・めまいなどの神経症状
  3. 身体各部の慢性的な痛みなどの身体症状を主として訴え、
  4. ゆううつな気分についてはあまり訴えない人。
    1. こういうタイプは、身体症状によって精神症状がマスク(仮面)されているという意味で、仮面うつ病と呼ばれている
    2. 最近多いのは、ゆううつな時にそのことをそれほど自覚せず、『むやみに食べてしまう』タイプである。
ウツ病患者が『過食』をするなど以前はほとんど考えられていなかった




行動に出るうつ病
  1. 若年者に多い。
  2. 『それまではまじめで成績も良かった子供が急にだらしなくなり、学校の規則にいくつか違反したり、学校をさぼったり、ときには「万引き」などの非行に走る』ことがある。
  3. 問題行動の背後に実はうつ病が隠れていることがある




産後うつ病
  1. 出産後1週間程度で母親の気分が沈み、数日間涙もろくなることがある。 これをマタニティー・ブルーあるいはミルク・ブルーといい、多くの産婦に認められる
  2. 産後1ヶ月~数ヶ月の間に母親が抑鬱的になることがある。
    • 子供の世話が出来ない
    • 子供がかわいくない
    • 自分は母親として失格ではないかと悔やむ
    • 乳児の無視、虐待、子殺しに至ることもある
  3. 周囲が子供の世話をしない母親を道徳的に責めて、母親をますます窮地 に追い込むこともまれではない




季節性うつ病
  1. 毎年冬になるとうつ状態に陥るが、春になると改善する
  2. 発症は年周期であるが、その背景には季節によって変わる
    「日照時間の 長さの変化によって起こる生体リズムの障害が重要な役割を果たして いる」
  3. 治療には光線法が有効。
    • 朝方2500ルクス以上の高照度光を2~3時間照射し、日照時間を延長することで、患者の生体リズムをつかさどる「生体時計」を春が来たと錯覚させるのである
  4. 吉村崇・名古屋大学准教授らは、動物が春を感じ、生殖の為に体を変化させるキッカケとなる遺伝子をウズラから発見した。動物が季節を感じる仕組みを解明する成果。2008年3/20のネイチャーに発表。
    ウズラの雄は春になると精巣を大きくして、生殖に備える。実験では1日のうち6時間しか光が当たらない状態でウズラを飼育。その後、光を当てる時間を20時間に延ばして「春が来た」とウズラに思わせて、その前後3日間で脳内では働く遺伝子を調べた。
    光の照射時間が長くなると、まず脳にある下垂体隆起葉の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の遺伝子が働いて大量にホルモンを作り出し、それをキッカケに約200個の遺伝子が次々に働いて、精巣の発達を促すことが分かった。




老年期うつ病
  1. きまじめな方に多い
  2. 肩こり
  3. もの忘れ
  4. 今までの趣味に興味が無くなる
  5. 片付けが出来なくなる



新型うつ病
  1. 正式な病名ではない
    • 従来とは違う症状を示すうつ病の総称。
    • 他人への責任転嫁や、仕事を離れると活力が戻るなどの傾向があるとされる。
      たとえば
        「うつ病で会社を休んでいるのに海外旅行へ出かける」
        「まじめで仕事熱心」
        「自己愛が強く、他人のせいにする」
      以下のタイプがなりやすい
        ・注目を浴びて目立ちたい
        ・人並み以上の常識を身につけている
        ・自信を持って堂々と受け答えするので面接でも評価が高い
  2. 若手の精神的な問題を話題にするときには、つねに今の若い人たちに対する批判的な気持ちがつきまとう。少しつらいからといって仕事を放棄する、自分勝手な若者という批判だ。
    しかし、うつ病のつらさは決してそのような簡単なものではない。
    思い返すと、私が若かったことにも、「新型うつ病」に似た現象があって、若者が批判的に論じられたことがあった。
  • その1つが、「スチューデントアパシー」だ。
  • 学校に行ったり勉強したりするエネルギーは無いが、自分の趣味には熱中する若者の心理状態を表現した言葉だ。
    一種の社会的ひきこもりのような状態だが、好きなことにはエネルギーを注ぐということで、どのような手助けをすればいいのか、大人の側が困惑している様子がうかがえる。
    「新型うつ病」というのは、学校が職場に置き換わっただけだ。その意味では、いつもある若者論のように思えてくる
    (大野裕・慶應義塾大学保健管理センター教授)






メランコリー
(自罰的なタイプのうつ病)
  • 「まじめで几帳面」
    「責任感が強く頼まれたら“NO!”と言えない」
    「対人関係で細やかな配慮を欠かさないで周囲に気を遣う」
  • うつ病を隠したがる。
    うつ病になった後も「迷惑ばかりかけて申し訳ない」と過度に自分を責め続ける。
  • 日常生活に大きな支障がある
  • 楽しいはずのことも苦痛になる
  • 叱咤激励は逆効果を招く





ディスティミア
(他罰的なタイプのうつ病)

  • 「世の中が悪い」
    「自分が幸福を感じられないのは親のせい」
  • 「私はうつ病です」と自分から言うことが多い
  • 何も楽しいことがないと不満を述べながらも日常生活は何とがやっていける状態。
    やや調子のいい日が数日続いてまた落ち込むなど波がある。
  • 好きなことは楽しめる
  • ときには叱咤激励が必要。






境界性パーソナリティー障害(BPD)
(症状)
  • 感情調節がうまくいかず、自傷行為や自殺未遂をくり返す
  • うつ病では→抑うつ状態や睡眠障害がズーッと続く

(精神療法)
  • 感情調節などをするスキルを身につける弁証法的行動療法
  • うつ病では→認知のゆがみと行動を変える認知行動療法






ウツの低年齢化が進み、小学生の間でも
  • 昨今、ウツの低年齢化が進み、小学生の間でもじわじわ広がっているという。親の期待に応えようとする「良い子」が疲れ切った結果、憂鬱な気分から抜け出せなくなると専門家は指摘する。
    頭痛・不眠などが予兆
    小学校の音楽クラブに所属する6年生のA子さんは、厳しい指導の先生から高い評価を受ける模範児童だった。しかし、ある時、練習の取り組みを引き締めるため、先生は模範生のA子さんをあえて「怠け者だ」としかった。練習についていくのに精一杯だったA子さんは、その一言で緊張の糸が切れ、以来
    国立精神・神経センター国府台病院の心理・指導部長、精神科医の斉藤万比古氏が下した診断は「うつ病と強迫神経症」。A子さんの顔から表情がなくなり、親が言葉をかけても返事すらしない。元々おしゃれだったのに着るものも無頓着に。こうした無気力な状態は典型的なウツ症状と言っていい。
    このように、ウツに悩む小学生は少しずつ増えているという。「以前は子どもにうつ病は無いというのが定説だったが、10数年前から米国を中心に研究が進み、うつ病と診断されるケースが出てきた。もし、無気力な症状が出た場合、親は疑ってみた方がいい」と斉藤氏は助言する。

    予兆は
      まず涙もろくなり、
      ため息をつく、
      寂しいと口にする。
      そして頭痛・腹痛、睡眠のリズムの変調
    「私なんていなくていい」
    という自虐的な考えが強まり、自殺を考えるまでになるのは、大人と同じだ。
  • 違うのはイライラが周囲への攻撃に結びつくこと。
  • 投げやりになり非行に走るのも、子どものウツの特徴という。
    「ウツに悩むのは良い子であることが多い。
    親、教師、周囲の期待にこたえようと自分でがんばり、その結果、ある時点で疲れ切ってしまう」と斉藤氏は分析する。「だから親も急にイライラをぶつけたり、逆に無気力になったりする我が子を診て、“こんな性格じゃ無かったのに”とびっくりすることになる」
    米国精神医学会の診断基準によると、うつ病とは、1日中ほとんど毎日、抑鬱気分があったり喜びの気持ちが無くなってしまう。不眠や睡眠過多、過剰な罪責感にさいなまれるいった5つ以上の症状が2週間以上続くこと。児童では明確な定義はなく、この大人の基準に準じて診断される。
    国内での子どものうつ病についての疫学調査はないが、海外に目を転じると、例えば、英国では思春期に2~8%、思春期前でも0.5~2.5%がうつ病に罹るという研究結果がある。また米国でも、小学生以下でも1%程度がうつ病になるという研究報告がある

親の期待が重圧に
  • 小学校入学時からバレエを習っていたB子さんは、3年生になって発表会が近づくと、急に不安な様子を見せるようになった。「失敗したらどうしよう」。そんなB子さんに「そんなことないよ。がんばろう」と母親は励ましの言葉をかけ続けた。
    しかし、がんばりたいという気持ちとは裏腹に体はついていかず、体調を崩し、どうしてもけいこ場に行けなくなってしまった。楽しく通っていた学校にさえ、「休みたい」と言い出す始末。ゆううつ状態から抜け出せず、だんだんと気力を失っていった。
    「本来なら元気良く駆け回る小学校低学年の子どもでもウツにかかる」そう話すのは、思春期の子供らの心の相談に乗る民間相談機関、東京メンタルヘルス・アカデミーのカウンセラー、Mさんだ。
    B子さんの母親は「もっとレッスンを積まなきゃダメ」と強要し子どもを追い込むような“教育ママ”だった訳ではない。自分からがんばる姿に「よくやったね」と言葉をかけることが多かった。
    しかし、B子さんは親に反抗する兄の姿を見て、「自分は親に心配をかけたくない。親が期待するバレエでがんばらなきゃ」と良い子になる努力をしていたという。「親や周囲の期待に敏感な子どもは本音や自分の感情を表に出さず、心の中で親の期待にこたえなければとつい頑張ってしまう とMさんは分析する。
    くもん子供研究所の調査によると、
    「自分のことがイヤになることがある」と答えた小学生(4~6年生)は23.1%、
    「疲れている」のは46.1%に上っている

新しく異動してきた社員で周囲になじめないでいる
  • ある会社の管理職が部下の相談をするために診察室にやってきた。この部下は新しく異動してきた社員で周囲になじめないでいるというのだ、しかも、ささいなことでイライラするので、話しにくくて困っているという。
    この部下は異動当初からもの静かな雰囲気だったものの、仕事はきちんとこなしていてさほど問題があるようには思えなかった。
  • しかし、3ヶ月ぐらい経過した頃から次第に仕事にミスが目立つようになった。
  • 注意をするとぶっきらぼうに返事をして仕事をやり直すが、反省する様子は見られない。かえって注意した方がわるいような印象さえ受けて気まずくなる。
  • ほかの社員ははれものに触れるように接するので、その社員だけが孤立したようになってしまい、職場の雰囲気も悪くなった。
    上司の話だけ聞いていると、性格に問題がある社員が回されてきて苦労しているのかなと考えてしまう。そこで、上司には異動してくるまでの様子を前の職場に確かめるように勧めた。すると、いまの職場の印象とはまったく違って、礼儀正しくて仕事もきちんとこなしていたことが分かった。
    この時点で私は、異動してきた社員がうつ病にかかっていて行動に問題が表れているのではないかと考えた。異動のような環境の変化をきっかけにしてうつ病が発症することは珍しくない。それも、異動してすぐというより、3ヶ月ぐらいたってからのことの方が多い。
  • 異動して間もないころは、つらくても弱音を吐いてはいけないと、表面的には分からないように何とかがんばってしまえるからだ。
    ウツ症状が強くなっても表面上はがんばりすぎてしまうため、悩んでいるということが周囲の人たちにわかりにくい。異動前のことが分からないと、性格に問題があるように見えてしまう。本人も周りからそのように見られることに気づいて、孤立感を深め、さらに症状が増悪することになる。
    こうした行動上の問題は、自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手な子供によく見られるが、成人でも起こるので注意が必要だ






午前3時症候群

  • 精神疾患の症状は誰もが体験することがあるのものだけに、いろんなニックネームが着けられている。「午前3時症候群」というのは普通の睡眠障害をうまく表現した良いネーミングだ。
  • ウツになると睡眠のリズムが崩れて、寝付きが悪くなったり、夜中に何度も目を覚ましたりするようになる人が多い。同時に、早朝覚醒といって、普段起きる時間の2時間も3時間も早く起きるようになることがある。午前3時でも午前4時でもよいのだが、早く目が覚めてしまう状態が午前3時症候群と表現されているのである。
    朝早く目が覚めたからといって、そのままスッキリ起きあがれるわけではないし、眠ろうとしても眠れるわけではない。
  • 体も心もずっしり重くて起きあがることが出来ない。布団の中でイヤなことやつらいことを色々思い出して、くよくよ思い悩む。
    これがうつ病の典型的な症状の1つである。
  • ただ、うつ病になると
    • 眠れなくなるだけでなく、
    • 体が重くて眠りすぎるようになることもある
    ので注意しなくてはならない
  • 睡眠障害のような体のリズムの乱れは、食欲にも現れる。気分が晴れなくてつい食べ過ぎてしまうということもあるが、食欲が低下してくる事の方が多い。
    • 「食欲が全くわかない」というだけでなく、
    • 「何を食べてもおいしくない」
    • 「味が感じられず砂を噛むような感じがする」
    と表現するウツ病の人もいる。その結果、体重が減ってくるが、無理してきちんと食べていても体重が減る人がいる。食べたものを消化したり吸収したりする力がストレスで低下しているのだろう。
    食欲低下は、特に朝に顕著になる
    (朝食が欲しくない)
    朝の方が体のリズムが乱れやすく、ウツ症状も朝に強く現れやすいからである。軽いウツ症状が、朝の活動性の低下で気づかれることも少なくない
  • 毎朝必ず目を通している朝刊を読む気がしなくなると要注意だ





高齢者のうつ病の症状の特徴

うつ病に用いる漢方薬



チェック
抗うつ薬」「うつ病の漢方薬軽度認知障害
薬剤惹起性うつ病」「うつ状態」「高齢者うつ病」「仮面うつ病」「躁病」「無気力」「憂鬱(ゆううつ)」「気疲れ」「抑ウツ症」「感情が不安定「不安」「ストレス」「気ウツ





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