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| 腸溶性のビタミン | |
| ビタミンD2 (エルゴカルシフェロール) |
1,単にカルシフェロールとも言う。 |
| 2.酵母の中にある | |
| 3.ステロイドのエルゴステロール(プロビタミンD2)に太陽光を照射すると、環が開いてビタミンD2となる | |
| ビタミンD3 (コレカルシフェロール) |
1.動物体に含まれている |
| 2.D3も体内のコレステロール誘導体が皮膚で紫外線にあたると生成する | |
| 2種類のステロイド誘導体から成る | |
| ビタミンDの毒性 | |
| 毒性 | 小児にビタミンDを1000μg(40000IU)/日投与すれば、1〜4ヶ月以内に毒性を示す。75μg/日の少量でも数年に渡って投与すればやはり毒性が生じる。 成人でも、数ヶ月に渡って2500μg (100000IU)を毎日投与されると、毒性による影響が出る。 |
| 症状 | 1.最初の症状は食欲不振・悪心・嘔吐で、 |
| 2.続いて多尿・多飲症・脱力・神経過敏・かゆみが生じる | |
| 3.腎機能は障害されて、低比重尿・タンパク尿・円柱・尿毒性を示す | |
| 4.異所性石灰化が腎臓で見られることがある | |
| 検査数値 | 1.ビタミンDを大量に服用しているすべての患者が、血清中カルシウム濃度が10〜16mg/dl(3〜4mmol/L)にまで上昇している。 血清中カルシウム濃度の正常値は・・・8.5〜10.5mg/dl(2.12〜2.62mmol/L)です。 2.血漿中25(OH)D3濃度は、ビタミンD毒性の15倍にまで上昇するが、1.25(OH)2D3濃度は通常は正常範囲内である。 |
| 起こしやすい場合 | 1.副甲状腺機能低下症の治療中。 2.大量のビタミン剤の誤用。 |
| ビタミンD | =ホルモンとして働くいくつかの活性化代謝物を持つプロホルモンである。 「ビタミンD3前駆物質は、皮膚で7-デヒドロコレステロールから光化学的に合成され、ゆっくりとビタミンD3に異性化された後、ビタミンD結合タンパクによって取り除かれる。 ビタミンD3は肝臓において、血液中に存在する主な形態である25(OH)D3に転化される。これは腸肝循環を通り、腸で再吸収される。さらに腎(おもに)において水酸化され、はるかに代謝活性が高いタイプである1,25(OH)2D3となる。 |
| 食事などで摂取されたビタミンDは肝で(25-水酸化酵素)の作用で『25-OH-D3』となり、さらに、腎で(1α-水酸化酵素)の作用で活性型ビタミンD『1,25-(OH)2-D3』となる | |
| ビタミンD1は研究の初期にヴィンダウスによって命名されたが、後になってルミステロールとD2の付加物(1:1)であることが判明したので、ビタミンD1という化合物名はなくなった。 | |
| 機能 | ・小腸からのカルシウムの吸収を高める ・正常な骨形成と無機質化を促進する。 ・カルシトニンやPTH(副甲状腺ホルモン)とともにカルシウム代謝を調節するもので、ホルモンに近い。 (カルシトニン=甲状腺傍ト胞性細胞(C細胞)から分泌されるホルモン) |
| 検査 | 基準値・・・・10〜60mg/ml 血中カルシウム(Ca)・・・基準値以下 血中リン(P)・・・基準値以下 アルカリホスファターゼ・・・基準値以上 X線像 |
| 欠乏症 | 基準値以下の者。 症状: [くる病][テタニー症状][骨軟化症] (原因) ・食料中にビタミンDが少ない(開発途上国に多い) ・低出生体重児に起こりやすい ・吸収不良症候群 ・胆管ないし膵管の閉塞による脂溶性ビタミンの吸収不全で起きる |
| 過剰症 | 基準値以上の者 症状: [消化器症状] [軟部組織石灰化] [腎障害] (原因) 活性型ビタミンDの投与で高Ca血症を生じる。 |
| 欠乏 すると |
成長過程にあれば、→くる病 成人なら→骨軟化症になる。 老人ならば→骨粗鬆症になる。→「肥満」 |
| 母親に骨軟化症があると・・・・ 新生児に @骨端線の障害や Aテタニー(tetania:硬直:手足の筋肉に強い拘縮を起こして、手足が屈曲し数分間持続する)が起こる。 |
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| 幼い乳児は・・・・ @落ち着きがなく、 A十分に眠らない。 Bまた縫合線での頭蓋骨の石灰化が減退する(頭蓋瘻)。 |
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| 年長の幼児では・・・ @大泉門閉合の遅れとともに、 A座ったり、はったりするのが遅れ、 B頭蓋骨の突起、 Cビーズ状肋軟骨がみられる。 |
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| 1〜4歳児では・・・・・・ @橈骨、尺骨、脛骨、腓骨の下端における骨端軟骨が拡大し、 A後側側彎症が発現し、 B歩行が遅れる。 |
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| 年長の小児や青年においては・・・・ @歩行時の痛み、 A極端なケースでは内反膝や外反膝のような変形が見られる |
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| 新生児 | の約2割が不足 2008年、京都大学の依藤亨講師は、これまで正常と考えられていた新生児の約2割で骨の形成などに欠かせないビタミンDが不足しているという調査結果を4月の米内分泌学会誌に掲載。 研究は京都市内の病院で1年間に生まれた正常な新生児1120人を対象に調べた。産科を退院する際に、頭蓋骨を指で押すと凹むというビタミンD不足に特徴的な症状があるかどうか検査したところ、約22%に症状が出た。 誕生日ごとに比べると4〜5月生まれで頻度が高く、逆に11月生まれが最も低かった。 ビタミンDの量は母親が日光を浴びる時間が関係するため、日照時間が短い冬に妊娠期間を過ごしたことが影響していると考えられるという。 頭蓋骨が凹んだ新生児の生後1ヶ月時点の状態も調べた。栄養を母乳から取っている子供の大部分がビタミンDがいぜんとして低かった。それに対して、ビタミンDを含んだ人工乳・混合栄養児では正常の割合が高かった。 |
| 活性型 | ●ビタミンDの活性型 <1>血液中のカルシウム濃度が低下した時、副甲状腺ホルモンの分泌に応答してつくられる。これによって腸管からのカルシウム分の吸収が促進され、骨形成に必要なカルシウムの補給が行われる。 <2>マクロファージ系の細胞も分化・誘導に関係している。 |
| 薬と 併用で問題 |
[アルファカルシドール]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [カルシトリオール]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [キャベジンU]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [ジゴキシン]・・・ジゴキシンの毒性が増強 [炭酸カルシウム]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [沈降炭酸カルシウム]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [ファレカルシトリオール]・・・高カルシウム血症が起きやすい。 [フェニトイン]・・・ビタミンD活性が減少 [マキサカルシトール]・・・高カルシウム血症が起きやすい [硫酸フラジオマイシン]・・・腸溶性ビタミンの吸収が減少 |
| 含有する 食品 |
[肝油][肝臓][イワシ][シラス干し][カツオ][マグロ] |
| 関連情報 |
「ビタミン」 「肥満」 「くる病」 「骨粗鬆症」 「ワンアルファ」 |