|
|||
| ビタミンKの種類 | |
| 天然 | @フィロキノン(K1): ・植物起源。1つ存在する。 ・3位にフェチル鎖を持っている。 Aメナキノン(K2): ・微生物起源。同族体が多数ある。 ・2-メチル1-1,4-ナフトキノンが4から13のイソプレン単位を含む ・イソプレニル側鎖で置換された同族化合物。 |
| 合成 | メナジオン(K3) メナジオール(K4) |
| ビタミンK・低値を示す疾患 | |
| 新生児頭蓋内出血症 | 妊婦にKが欠乏すると起きる。又逆に、妊婦へのKの過剰投与で、母子双方に溶血性貧血が起きることがある。西日本を中心に母乳栄養児に出生後1ヶ月齢頃に頭蓋内出血を起こす症例が1975年頃から報告されている。 |
| 新生児メレナ | (新生児出血症)→「新生児メレナ」 |
| 血液凝固障害 | |
| 肝障害 | |
| 内出血 | 腸内細菌で必要量の半分以上が合成されるので、抗生物質の長期服用などで腸内細菌のバランスが崩れると、ちょっとした打撲で内出血でアザが出来る。 |
| ビタミンK | =ビタミンKは、凝固活性を持つ2-メチル-1,4-ナフトキノンの誘導体の一般名です。「脂溶性ビタミン」。 ◎肝臓で血液凝固物質(プロトロンビン)の合成に補酵素として作用している。 |
| 「1925年頃にコペンハーゲンにいたヘンリック・ダムは、コレステロール代謝を 研究するためニワトリにいろいろに処理したえさを与えていた。ところがこのニワトリは著しい貧血と出血を示すようになった。そこで彼は、この出血を防ぐためにいろいろな因子を加えてみた。すると穀物や種子の成分にこれを阻止するものがあることを見つけ、ドイツ語で“凝固”の頭文字(K)をとりビタミンKと名付けた。」 | |
| 生理作用 |
<1>出血時の血液凝固作用: <2>血管内での有害な凝固を抑制する因子の合成に関与。 <3>骨形成の調節因子として作用: ○カルシウムの骨への沈着を促す一方で、カルシウム不足の場合は骨からカルシウムを溶出させようとするビタミンDの働きを抑制する。 ○骨粗鬆症を予防 |
| 基準値 | ビタミンK1・・・0.15〜1.25ng/ml ビタミンK2・・・0.1ng/ml以下 |
| 検査 | 血漿プロトンビン活性・・・基準値以下 血漿プロトロンビン時間・・・基準値以上 ビタミンK・・・・確定診断に必要 |
| 欠乏症 | ■基準値以下・・・血液凝固因子ことにプロトンビン生成がなされず、出血を生じる(皮膚出血・臓器出血・頭蓋内出血) ■(原因) ・閉塞性黄疸による胆汁不足 ・各種大腸疾患によるビタミンKの吸収障害 ・抗菌薬の多量使用によるビアミンKの産生障害 ・抗凝固療法で投与された拮抗薬(クマリン系物質)によるもの。 ・母親のビタミンK欠乏時の新生児。 ・低出生体重児のプロトンビン生成不十分(新生児メレナ) ■(診断) ・血漿プロトロンビン活性の低下 ・血漿プロトンビン時間の延長 |
| 食品 | ●含有する食品 緑黄色野菜:(フェイロキノン) [アシタバ][コマツナ][ホウレンソウ][ブロッコリー][キャベツ][カブラ][レタス][パセリ] 納豆・チーズ:(メナキノン) 卵黄 |
| 玉川大学農学部の竹中哲夫教授らは、おからを発酵させて、骨粗鬆症などに予防効果があるビタミンKを生産する技術を開発した | |
| K2 | ビタミンK2は14種類に分けられる 卵黄やバター・チーズなどに含まれる『VK2-4』を日常的に摂取すると、骨粗鬆症の予防効果が期待できる実験結果を、国立健康・栄養研究所などがまとめた。 2007年11/15の日本骨粗鬆症学会で発表 研究チームは、閉経後の健康な女性40人を20人づつ2グループに分けてテスト。ビタミンK2-4を1日1.5mg飲んだグループは、偽薬を飲んだグループよりも骨の形成が進んでいることを示すことが血液の指標で分かった。 ただ、予防目的で日常的に少量すつ摂取したときの効果は不明だった |
| 微生物が呼吸するのに欠かせないもの 大腸菌や納豆菌、乳酸菌では合成の仕組みや途中の生成物質も詳しく解明されている。しかし、ピロリ菌や食中毒を引き起こすカンピロバクター菌では、大腸菌などでビタミン合成に関与する遺伝子が見つからず、どのような経路で作られるのかが不明だった。 富山大学のチームは、病原菌の遺伝子をもれなく分析し、ビタミンK2を合成している4種類の新しい遺伝子を突き止めた。原料となる物質は大腸菌などと共通だが、途中で作られる化学物質は全く別だった。 成果は2008年9/19サイエンスに掲載。 |
|
| 肝臓ガン | 肝臓ガンの成長阻害 米ピッツバーグ大学がん研究所のグループはビタミンK化合物に肝臓ガンの成長を阻害する効果があることを突き止めた。現在、動物実験中で、2年以内に臨床試験を開始する計画。肝臓ガンは患部の切除か、臓器移植しか治療法がない。ビタミンK化合物が人間でも肝臓ガンの抑制効果があることが確認できれば、新たな治療の道となる。 研究グループはマウスに「Cpd5」というビタミンK化合物を投与したところ、毒性を示すことなく肝臓ガン細胞の成長を抑制する効果を確認できた。Cpd5は肝臓ガン細胞の中にあるチロシンリン酸酵素の働きを阻害して、ガン細胞を死滅させる働きがあるとみられる。組織培養の実験では肝臓ガンの細胞だけでなく、乳ガンや悪性黒色腫の細胞にも効果があるという。 肝臓ガンは3大がんの1つに数えられ、米国では97年だけで約15000人が死亡している。肝臓ガンの主な原因はウイルスによる感染の他、慢性的なアルコール依存症などが挙げられている。先進国ではガン患部の切除や臓器移植による治療が行われるが、臓器移植は費用が高いうえ、深刻な臓器の提供不足に直面している。 ピッツバーグ大学肝臓ガンセンターのカー所長は「人間でも動物実験と同様の効果が確認出来れば、臓器移植を待つ患者のリストから何人かの患者をはずすことが出来るようになるかも知れない」と話している。 |
| 薬との 併用で問題 |
[ワルファリンカリウム]・・・抗凝固作用が減弱する (VKによるクマリン系抗凝固作用に対する拮抗作用から)。 ビタミンKと拮抗作用があるもの(拮抗物質): 天然:ジグマロール 合成:ワーファリン |
| 関連情報 |
「ビタミン」 「新生児メレナ」 「肝臓ガン」 「ワーファリン」 |