前立腺ガン 会員登録
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病態 前立腺腺房(まれに腺管)より発生する腺ガン
検査 前立腺特異抗原(PSA)
前立腺特異抗原-α1-アンチキモトリプシン(PSA-ACT)・・・1.1ng/ml以上
遊離型PSA/総PSA(free/total PSA ratio)・・・15〜19%以下
PSAD(PSA density)
直腸診
US
ALP・・・・骨転移で高値
骨シンチグラフィー・・・・骨転移の有無
腫瘍
マ-カ-
「高齢化とともに増えているガンに前立腺ガンがある。このガンは高齢の男性に多い。特に欧米では非常に多く、60歳以下の人には少ないが、80歳代の男性の4人に1人の割合で見られるとの統計もある。日本国内では少ないとされる。
初期の症状は、小便が出にくい・尿線が細い・残尿感がある・血尿などである。これだと中年以降の男性に多い前立腺肥大症との区別が出来ない。そこで腫瘍マーカーが役に立つ。
「前立腺ガンを診断する腫瘍マーカーとして」    
前立腺由来酸性フォスファターゼ(PAP):3ナノg/1ml
前立腺特異性抗原(PSA)・・・・・・・・・3ナノg/1ml
γセミノプロティン(γ−Sm)・・・・・・・4ナノg/1ml
これらは前立腺ガンを思わせる症状があるとき、補助的診断として用いる
。 
PSA
(PA)
前立腺ガンは高齢男性に発病しやすく、高齢化とともに急増している。初期には勢いよく尿が出ない。夜間に排尿の回数が増えるなどといった排尿障害がある程度だが、進行すると骨などに転移して痛みが強まり命に危険を及ぼしかねない。
泌尿器科医による指診、超音波検査、コンピューター断層撮影装置(CT)検査、前立腺の一部を切り取り調べる生検病組織検査などをもとに診断する。血液に含まれる腫瘍マーカーの検査も診断に有効だ。
前立腺ガンの腫瘍マーカーには、
○前立腺特異抗原(PSA)
○γ-セミノプロテイン(γ-SM)
○前立腺性酸性ホスファターゼ(PAP)
などがある。健康な人でそれぞれ1mlあたり4ナノc、3ナノc、4ナノc以下。
ガンになると値が高くなる。
ただし、前立腺肥大症前立腺炎・前立腺結石など前立腺ガン以外の病気でも陽性になることがある。
診断によく使われるPSAやγ-SMは前立腺ガンが進行すると、陽性率が高まり数値も上昇する。そこで、高齢者で排尿障害のある人、前立腺肥大症の人は検査して前立腺ガンの診断に役立てることができる。
また、治療の効果判定、経過の観察などにも利用できる。

●検査法に疑問
前立腺ガンを早期発見する検査法の是非を巡る議論が米国で活発。2004年5月、米国立ガン研究所が中心になった調査で15%という高い確率で見落としていたと判明。
この検査法は前立腺ガンになると血液中に現れる前立腺特異抗原(PSA)という物質の量を調べて判断する。米国では1980年代後半から取り入れられている。
今回の調査ではPSA検査で「問題なし」だった62〜91歳の3950人を対象に別の検査法でさらに詳しく診断した結果、15%から前立腺ガン見つかった。そのうち、2%は進行性の高いガンだった。
PSA検査が前立腺ガンによる死亡率の低下に役立っているかどうか、科学的に立証されていない
排尿時

不快で
「会社役員で66歳のTさんは排尿時に不快感を自覚するようになり、泌尿器科を受診した。まず前立腺の触診で硬結(皮下の塊)を指摘された。引き続く超音波検査で、前立腺の軽い腫れと石灰化、さらにガンを疑わせる低エコー領域が認められた。
Tさんはかなり以前から、深酒の後や寒冷刺激などで排尿時の不快感を繰り返して訴えており、前立腺炎と診断されていた。しかし、今回の触診や超音波検査、そして血液検査でもガンの疑いが強まり、生検の結果、最終的に前立腺ガンとの診断が確定した。
幸いにもTさんの場合は早期のガンであり、他の臓器への転移もなく、他の合併症もなかったので、外科手術で前立腺を前部摘出した。
前立腺ガンは進行するまで無症状の場合がほとんどで、前立腺肥大症が排尿異常を呈しやすいのとは対照的である。前立腺ガンが症状として現れる場合には進行した転移巣の症状が主である。例えば、「腰痛」や「背部痛」など骨に転移した症状があり、精密検査で診断される場合が多い。
しかし、最近ではTさんのように前立腺炎の検査中に偶然発見されたり、前立腺肥大症に併発して発見される例が増加している。また、集団検診や人間ドックで行われる血液検査中の腫瘍マーカーによっても検出されやすいガンとして知られている
早期発見法 「米国立衛生研究所(NIH)とジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは前立腺ガンを早期に発見する手法を開発した。
血液中に含まれる物質を解析する。現在は進行したガン組織の一部を切除して直接確認しているが、今回の方法を使えばその10年前に見つけることができる。
血清に含まれるPSAというタンパク質を調べる。血清中のPSAは別のタンパク質と結合しているものと結合していないものの2種類があり、前立腺ガンになる患者は結合していないPSAの割合が増えてくるという。」
■60歳過ぎたら前立腺ガン検査を
 「北欧ではすべてのガンの中で死亡数が第1位が、前立腺ガン。アメリカでも1991年以降、死亡率が肺ガンを抜いてトップに立っている。日本でも食生活のパターンが欧米化するにつれて患者が急増。死亡率も20年前の3倍近くまで跳ね上がっている。
前立腺ガンがやっかいなのは、初期の自覚症状がほとんどないことだ。肥大症は尿道に近い前立腺の内側が腫れるため、比較的早く排尿困難や頻尿などが起こる。ところが前立腺ガンは外側に発生するため、尿道を圧迫するまで時間がかかり、排尿障害に気づいた時にはすでに進行しているケースが多い。
早期発見のためには、採血して前立腺ガンに特有の腫瘍マーカーを調べるのが簡単だ。その値が高ければ前立腺生検でガンの有無を確かめる。
ただ前立腺ガンは進行が遅く、小さなガン(潜在ガン)が出来ても、それが病的なガン(臨床ガン)となるまでに長い年月がかかる。」

早期発見には血液検査

65歳のKさんは定年になって、年のせいか小便が近くなったような気がした。そこで近所の開業医で血液検査をしたところ、前立腺抗原が高いので、専門医を受診する様に言われ来院した。
直腸診や超音波検査で前立腺ガンが疑われたので、前立腺の組織を一部採取して調べた結果、前立腺ガンと診断された。病気の進み具合を判断するため、コンピューター断層撮影装置(CT)や放射性同位体を利用して全身の骨の画像などを撮ったところ、ガンは前立腺の外には出ていなかった。男性ホルモンを抑える注射や薬の服用を続け、4ヶ月後に前立腺と精嚢腺を摘出する手術を行った。
手術後、咳やくしゃみをすると、少量の尿が漏れる症状が続いたが、2週間後にはそれもなくなり、Kさんは元気に退院した。
欧米では男性の悪性腫瘍の中でも前立腺ガンの発症率、死亡率は高い。日本は欧米に比べて発症率が低いが、近年、その数は増え続けている。以前は前立腺ガンの患者が泌尿器科を受診した時には、ガンがリンパ節や全身の骨に転移して、進行したものが多かった。
一般に前立腺ガンは男性ホルモンに依存して進行するため、薬で男性ホルモンが体内で作られるのを抑制したり、ホルモンの働きを抑えたりする抗男性ホルモン療法が有効である。しかし、数年後には薬が効かなくなり、ガンが再発する事が大きな問題になっている。
一方、ガンが限られた場所にあるときには、根治手術や放射線療法が実施される。手術では男性機能障害のほか、咳やくしゃみで尿が漏れるなどの合併症が見られる。放射線療法は下痢や皮膚障害、放射線膀胱炎が起きる可能性がある
乳製品 牛乳やヨーグルトなどをたくさん食べる男性は、前立腺ガンにかかりやすいことが厚生労働省研究班の大規模疫学調査で判明した。
全国の45〜74歳の男性43000人を約7年半追跡調査した。4グループに分けて前立腺ガンになる危険性を調べた。
乳腺品を最もたくさん摂取グループは、ほとんど摂取しないグループに比べて1.63倍危険性が高かった。2008年4月
検診で 「前立腺ガン患者は増えている。日本は米国に比べ、患者数は1/10程度だが、増加率でははるかにしのぐ。日本の男性のガンの中では、増加率が最も高い。
急増の理由はいくつかある。まず、高齢者そのものが増えていることだ。前立腺ガンの死亡者の約8割は70代以上。年齢とともに発生が増える高齢者癌の典型だ。
第2は、食生活の欧米化で、脂肪摂取量が増えたこと。世界各地の調査で、脂肪の摂取の多い食事は前立腺ガンの危険率を上げ、野菜の摂取は危険率を下げるという傾向がみられる。」
PSAの値が[4]なら約20%の人、[10]になると約半数の人に前立腺ガンが見つかる
トマト トマトたっぷりのピザやスパゲッティに前立腺ガンの予防効果がある、と言う研究結果を米ハーバード大の研究者がまとめた。
40〜75歳の男性47000人を6年間追跡。
前立腺ガンになった812人と、ガンが見られなかった人について、46種類の野菜・果物の好みを調べた。
前立腺ガンの予防に効果があっtたのはトマトを使った料理とイチゴ。
特に、トマト料理を週に10回以上摂ると45%、4〜7回では20%、ガンになる危険性が減っていた。生でも・ソース・ジュースでも良く、イタリア・ギリシャなどトマト料理を好む国で前立腺ガンが少ないという報告と合っているという。リコピンという赤色色素が酸化物が出来るのを防いでいるらしい。
 
ターメリック 2006年、米ニュージャージー州立大学の研究グループは、カレー粉に含まれるターメリックと、カリフラワーなどの野菜に含まれる『PEITC』という化合物に前立腺ガンの増殖を抑える作用があることをマウスへの注射実験で確認した
定期
検診
50歳すぎたら
「前立腺ガンは比較的手軽な検診で発見できます。50歳を超えたら、定期的に検診を心がけてください」-----群馬大学医学部の山中英寿教授はこうアドバイスする。
前立腺ガンは年齢とともに発症の危険が高まる。70歳代の人に多く、癌の芽が出来てから病気がハッキリするまで30〜40年かかると言われるほど進行が遅い。自覚症状がほとんどないのも特徴の1つだ。
危険因子として明らかなのは年齢である。高齢になってホルモンのバランスがくずれることが背景にある。
人種による差もある。世界20ヶ国の前立腺ガン死亡率(年間・10万人当たり)をみると、最も多いのがノルウェーの21.3人で、次がスウェーデン(19.8人)。欧米主要国が16人台であるのに対し、日本は3.6人、韓国が0.5人と少ない。概してコーカソイド、ネグロイドは前立腺ガンの危険率が高く、モンゴロイドは低いという。
しかし、安心しては行けない。少ないと言われている日本でも、近年徐々に増えている。その背景として高齢者の増加が上げられているが、食生活の変化を指摘する専門家は多い。
特に動物性脂肪の取りすぎは危険因子の1つと疑われている。

小線源療法 前立腺ガンの治療は、手術で前立腺を摘出するのが主流だったが、2004年に入り3泊4日で退院できる『小線源療法』が導入されている。
前立腺の摘出は術後に尿疾患が起こりやすく、慎重に手術をすすめても5割前後の確率で性機能障害が起こる。小線源療法なら、こういった心配がない」と癌研究会付属病院の福井巌副院長はQOLの高さを強調する。
手術は約2時間。下半身を麻酔し、放射線を出す微小カプセル約80個を患部に埋め込む。日本では2003年から認可が下り保険適用になった。癌研のほか東京慈恵会医科大学や岡山大学などでも実施している。

小線源永久埋込法
「直径1mm、長さ4.5mmのチタン製のカプセルを前立腺の周りに70〜80本埋め込む。カプセルの中のヨウ素125が少しずつガンに放射線を放射する方法」米国では10年前から年間5万人に。手術と同程度の効果。
簡単に検出 2003年、N社は産業技術総合研究所と共同で、前立腺ガンと大腸ガンの発生を簡単に検出できるシステムを開発した。微量の尿や便から、2つのガンに共通して発生する遺伝子を検出する。開発したのは2種類。免疫反応を利用するリトマス試験紙のようにガンの発生を判定する一次検診用システムと、陽性例の手術後摘出検体の遺伝子診断に使うシステムだ。
いずれのシステムも、大腸ガンや前立腺ガンで発生する『ブラディオン』と呼ぶ遺伝子に反応する。炎症や痔などの出血性疾患には反応しない
体格 欧米人では肥満や背が高いと前立腺ガンに罹りやすいが、日本人では関連性が認められない・・・・。こんな調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめた。
英医学誌ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー2006年3/13日号に掲載。
前立腺ガンは中年以上の男性がかかるガンで、欧米の発症率は日本の10倍。その理由の1つとして挙げられているのが、[肥満]や[背が高い]ことなので、これらの人は血液中のホルモン濃度が高い事がその根拠にされていた。
研究班は40〜69歳の男性約5万人を10年〜13年追跡。前立腺ガンと診断された311人について、BMI値(体格指数)や身長との関係を調べた。
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