ドクトルアウンジプレキサ
(Ziprexa)
トップへ戻る副作用オランザピン
一般名:オランザピン
商品名 ジプレキサ
作用機序 ※種々の神経作動物質受容体への拮抗的作用を介して効果を発揮する。
[ドパミンD2][5-HT6][α1][H1]受容体に高い親和性。
[ドパミンD1][5-HT3]受容体への親和性はやや低い。
[ムスカリン]受容体への親和性は低い(in vivo)
効能・用途
統合失調症
用法用量 1日1回、5〜10mg。
維持量は1日1回10mg
1日量・・・・20mgを超えない。

使ってはダメな者
禁忌
・昏睡状態(悪化する)
・バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制薬の強い影響下にある時(中枢神経抑制薬の作用が増強)
・アドレナリン投与中
・糖尿病の患者
・糖尿病の履歴ある者
・本剤に過敏の者
慎重な
投与

が必要
・尿閉
・麻痺性イレウス
・狭隅角緑内障
・テンカンなどのケイレン性疾患
・肝障害の者、肝障害を起こす恐れのある薬剤を投与中の者。
高齢者
・糖尿病の家族歴ある者
・高血糖あるいは肥満
併用禁忌 エピネフリン(ボスミン)・・・重篤な血圧降下が起きる。



・本剤の代謝にCYP1A2及びCYP2D6が関与している。
【併用注意】
@中枢神経抑制剤との併用→中枢神経抑制作用が増強。
Aアルコール→中枢神経抑制作用が増強。
B抗コリン作用薬→腸管麻痺
Cドパミン作動薬→作用減弱
D[フルボキサン][塩酸シプロフロキサシン]→本剤の血中濃度上昇。
E[カルマバゼピン][オメプラゾール][リファンピシン][喫煙]→本剤血中濃度が低下。

【警告】 1.著しい血糖の上昇から、糖尿病性ケトアシードシス・糖尿病性昏睡などの重大な副作用が発現し、死亡に至ることがあるので血糖値の測定など観察を十分にすること。
2.口渇・多飲・多尿・頻尿などの異常が出現したら直ちに投与を中止し、医師の診察を受けること。

過量投与の症状・徴候と処置
悪性症候群
意識障害(鎮静〜昏睡)
激越
ケイレン
血圧変動
攻撃性
構音障害
呼吸抑制
心肺停止
譫妄
頻脈
不整脈
特異的解毒剤は無い。

催吐・・・行わない。
エピネフリン・ドパミンなどは・・・低血圧をさらに悪化させる可能性アリ。

作用
(五十音順)
アカシジア(静座不能)
悪性症候群
アルブミン低下
意識喪失
胃潰瘍
胃の不快感
違和感
ウロビリノーゲン陽性
運動減少
易刺激性
嚥下障害
A/G比異常
Al-P上昇
Na低下
LDH上昇
嘔気
嘔吐
K上昇
下肢不安定
肩こり
からだが強ばる
肝炎
感覚鈍麻
眼球挙上
記憶障害
胸痛
起立性低血圧
筋強剛
クレアチン低下
グロブリン上昇
傾眠
ケイレン発作
月経異常
血圧上昇
血圧低下
下痢
倦怠感
幻聴
口角炎
口渇
高血糖
高脂血症
光線過敏症
構音障害
好酸球増多
好酸球減少
高カリウム血症
甲状腺機能亢進
興奮
骨折
コレステロール上昇
CK上昇
Cl低下
GOT上昇
GPT上昇
ジスキネジア
ジストニア
痔出血
持続勃起
死亡
自殺企画
舌の運動障害
焦燥感
食欲亢進
食欲不振
徐脈
小丘疹
腎盂炎
心室性期外収縮
心房細動
振戦
頭重
頭痛
性欲亢進
赤血球減少
赤血球増多
躁状態
総タンパク低下
総ビリルビン上昇
総ビリルビン低下
体重減少
体重増加
立ちくらみ
脱水症
脱力感
脱抑制
タンパク尿
知覚過敏
遅発性ジスキネジア(→長期投与で口の周辺部で不随意運動)
TG上昇
手足のシビレ感
低カリウム血症
低体温
低ナトリウム血症
動悸
糖尿病
糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病性昏睡
突然笑い出す
軟便
乳汁分泌
乳房肥大
尿沈渣異常
尿糖
排尿障害
発汗
発熱
白血球増多
白血球減少
被害妄想
BUN上昇
BUN低下
鼻閉
独り言をいう
貧血
頻尿
頻脈
不安
不眠
腹痛
浮腫
ブラジキネア(動作緩慢)
ふらつき
プロラクチン上昇
プロラクチン低下
ヘモグロビン減少
ヘマトクリット値減少
便の色・・・黒色
便秘
歩行異常
ほてり
発疹
末梢性浮腫
水中毒
目がかすむ
目がチカチカする
めまい
もうろう感
抑うつ状態
腰痛
流涎
妊婦への影響 安全性未確立→有益時のみ投与。
授乳中止→ヒト母乳中に移行する。
小児への影響 安全性未確立
高齢者への影響 慎重投与、少量より開始。
備考 @体重増加したら→食事・運動療法が必要。
A糖尿病とそのリスク要因に注意する。
B治療初期に[めまい][頻脈][起立性低血圧]
C制嘔作用があるので→腸閉塞・脳腫瘍などによる嘔吐症状が出ても分からりにくい。
服薬指導 1.傾眠
2.注意力・集中力・反射運動能力の低下→高所での作業・自動車の運転などを避ける。

抗精神病薬 ジプレキサ(R)錠(オランザピン)投与中の血糖値上昇による
糖尿病性ケトアシドーシス及び糖尿病性昏睡について
緊急安全性情報

1.製品の概要

一般名:オランザピン
販売名:ジプレキサ錠2.5mg、同錠5mg、同錠10mg(平成12年12月22日承認、平成13年6月販売開始)
     ジプレキサ細粒(平成13年11月29日承認、未販売)
薬効分類:精神神経用剤(精神分裂病治療薬)
製薬企業:日本イーライリリー(株)
販売実績:約90億円(平成14年2月末現在)
推定使用患者数:137,000人(平成13年12月末現在)

2.経緯
(1) オランザピンは、精神分裂病治療薬であり、我が国では、錠剤が平成13年6月から販売されている。また、海外ではこれまでに米国等84ヵ国で販売されている。

(2) オランザピン投与中に発現する高血糖等については、我が国の治験においては糖尿病性昏睡等の重篤な例は認められなかった。しかしながら、海外の副作用報告等に基づき、承認時から、4.のとおり記載し、注意喚起を図ってきたところである。

(3) しかしながら、我が国での発売開始後約10ヶ月間に、本剤と因果関係の否定できない重篤な高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡の副作用症例が9例(死亡例2例を含む)報告されていることから、今般、改めて、使用上の注意を改訂するとともに、「緊急安全性情報」を医療機関等へ配布し、オランザピン投与中の血糖値上昇による糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡について医療関係者の注意喚起を図ることとした。

3.対応
(1)厚生労働省
  日本イーライリリー(株)に対し、使用上の注意の改訂、「緊急安全性情報」の作成及び医療機関等への配布を指示した。

(2)日本イーライリリー(株)

1) 「緊急安全性情報」を配布し、以下の使用上の注意の改訂内容を医療機関等に対して、速やかに伝達する。

2) 使用上の注意の改訂内容

ア) 糖尿病の患者及び糖尿病の既往歴のある患者には投与しないこと。(「禁忌」に追加。)
イ) 投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、インスリン製剤の投与等適切な処置を行うこと。(「警告」を設けて記載他。)
ウ) 投与に際し、患者及びその家族に対し、当該副作用について十分に説明し、服用中の口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状がみられた場合には、ただちに服用を中断し、医師の診察をうけるよう指導すること。(「警告」を設けて記載他。)

3) 特別調査等において、引き続き有害事象の発現状況の把握(特に体重増加、糖尿病、高血糖等)に努める。

4.参考:従来の使用上の注意の記載状況

【使用上の注意】

2.重要な基本的注意

(1) 本剤の投与により体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法を考慮すること。
(2) 糖尿病及び糖尿病のリスクファクター(糖尿病の家族歴、肥満等)を有する患者では、本剤の投与に際し、患者の状態を適切に観察すること。

4.重大な副作用

(3) 高血糖:高血糖があらわれることがある。なお、糖尿病性昏睡あるいは糖尿病性ケトアシドーシスに至った例が報告されている。

【参考:製薬企業照会先】
日本イーライリリー株式会社広報室
電話:03-3470-8234(担当:平田)
    078-242-9192(担当:渡辺)

(照会先)
医薬局安全対策課
関野、山川
TEL(03)5253-1111
内線2748,2756


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