髄膜炎  Meningitis
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無菌性髄膜炎」「エンテロウイルス感染症」「感染症」「呼吸が異常」「中枢神経の疾患」「チェーンストークス呼吸

髄膜炎 (脳脊髄膜炎)
⇒普通は、急性の軟髄膜の炎症を意味する。
<1>化膿性髄膜炎
<2>流行性髄膜炎
<3>結核性髄膜炎
<4>無菌性髄膜炎(aseptic meningitis)
がある。

(要注意の医薬品)
髄膜炎菌 髄膜炎は、脳や脊髄を覆う髄膜に細菌やウイルスが入り込んで、炎症が起きる。
2011年、宮崎県で髄膜炎の集団感染が発生。死亡した高校生の血液から髄膜炎菌感染の目印となる抗原が検出され、菌が原因となった髄膜炎を発症したとみられる。
髄膜炎になると、
  1. 発熱、頭痛、嘔吐などの症状が出るほかに、
  2. 首のうしろが硬くなって曲がりにくくなる。
髄膜炎菌は人の鼻やノドでしか生存できない。
髄膜炎菌やHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌)、肺炎球菌などの細菌が原因の場合はウイルスによる髄膜炎にくらべて重症化しやすい。
  1. 菌が鼻・ノドに入る・・・・・・健康な保菌者
  2. 菌が血液中に入る・・・・・・発熱・全身がだるい
  3. 菌が血中で増える・・・・・・敗血症に
  4. 菌が髄膜に到る・・・・・・・・髄膜炎に
Hibによる髄膜炎・・・・・5歳未満の8人/10万人
肺炎球菌の髄膜炎・・・5歳未満の3人/10万人
細菌性髄膜炎 インフルエンザ菌b型(Hib)が細菌性髄膜炎の主要菌。
Hibは常在菌でノドや鼻の奥にいる。
通常は自然に抗体ができているため病気の原因にならない。ところが、カゼを引いたりして、ノドに炎症が起きると血中の血漿がしみ出てくる。
インフルエンザウイルスとは異なる。
(症状) (後遺症)
・発熱
・嘔吐
・意識障害
・頭痛
・ケイレン
・首筋の硬直
・食欲低下
・難聴
・手足がマヒする
・精神遅滞
・水頭症
細菌性髄膜炎は脳と脊髄を覆っている髄膜に炎症が起きる感染症で、症状として発熱・頭痛などが現れる。他の感染症と見分けにくい。
首筋が硬くなることがある。
治療は抗生物質を約2週間投与する。
髄膜炎にはウイルスが原因となるものもある。
ワクチン・・「ヒブワクチン」
・ワクチンを定期接種した国では、発症率はゼロに近い。
・2007年4月、患者の親らが作る市民団体「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」は厚生労働省を訪れ、ワクチンの早期実現や定期接種化を求めた署名を提出した。→2008年、国が承認した。
フランスのメーカー1社が製造している。
Hibは学名をヘモフィルス・インフルエンザと呼ぶ細菌でインフルエンザとは全く別のものです。インフルエンザはウイルスが原因。
(ヒブワクチン)
2011年、兵庫県宝塚市で細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの接種を受けた2歳の男児が死亡した。

髄膜炎 病態/検査 外観 細胞数 蛋白 Cl
急性化膿性髄膜炎 (病態)
一般細菌によって生じる髄膜炎
混濁

・主に
好中球

正常または
(検査)
髄液細胞数・・・
  ・増加(著明)
  ・好中球優位
血液蛋白・・・・
  ・上昇(中等度〜著明)
髄液糖・・・・・・・著明な減少
髄液肉眼所見・・・白濁
結核性髄膜炎 (病態)
結核菌により生ずる髄膜炎
水様透明
・リンパ球

(検査)
髄液細胞数・・・
  ・増加(中等度)
  ・好中球またはリンパ球優位
髄液蛋白・・・・
  ・上昇(軽度〜中等度)
髄液糖・・・・・・減少(中等度)
髄液肉眼所見・・フィブリン析出
真菌性髄膜炎 (病態)
真菌により生ずる髄膜炎
混濁


・主に
リンパ球

(検査)
髄液細胞数・・・
  ・増加(中等度)
  ・リンパ球優位
血液蛋白・・・・
  ・上昇(中等度〜著明)
髄液糖・・・減少(中等度)
ウイルス性髄膜炎 (病態)
ウイルスが原因で生ずる髄膜炎
水様透明
・リンパ球
正常または 正常 正常
(検査)
髄液細胞数・・・
  ・増加(中等度)
  ・リンパ球優位
髄液蛋白・・・
  ・上昇(軽度〜中等度)
血清ウイルス抗体・・・・陽性
髄液ウイルス・・・・・・・陽性

髄液(CSF)cerebrospinal fluid    (腰椎穿刺・基準)
髄液圧 70〜180mmH2O(初圧)
180mmH2O以上(髄液圧亢進)
高頻度
  • [脳腫瘍][脳内出血][静脈洞血栓症][上大静脈閉塞][脳梗塞][頭部外傷][脳髄膜炎][髄液産生過剰][髄液吸収障害]
可能性
  • [VA服用時][プロゲステロン服用時][テトラサイクリン服用時]
70mmH2O以下(髄液圧低下)
高頻度
  • [脊髄クモ膜下腔閉塞][重症脱水症状][高浸透圧血症][バルビタール中毒][髄液漏][腰椎穿刺で髄液流出]
Queckenstedt試験 100,,H2O以上の圧上昇
外観 水様無色透明
微塵〜微濁
  • [細菌性髄膜炎][ウイルス性髄膜炎][ウイルス性脳炎][真菌性髄膜炎]
白濁・・・・・[細菌性髄膜炎]
乳白濁・・・[化膿性髄膜炎]
分画採取して血性が漸次消失する穿刺時出血
採取後直ちに遠心で無色透明穿刺時出血
上記以外[脳出血][クモ膜下出血]
キサントクロミー(黄褐色調)
高頻度
  • [脳実質、髄膜の古い出血][脳脊髄腫瘍][髄膜炎][クモ膜下腔閉塞]
可能性
  • [重症黄疸で血液・髄液関門の透過性が亢進][髄液のタンパク量が高濃度のとき]
線維素析出結核性髄膜炎
細胞数 5個/µL以下(リンパ球75.3%、単球21.8%)
10〜50個/µL(軽度増加)
[サルコイドーシス][ベーチェット病][多発性硬化症][脳脊髄液腫瘍]
50〜500個/µL(中等度増加)
高頻度
  • [ウイスル性髄膜炎][脳脊髄炎][真菌性髄膜炎][結核性髄膜炎][梅毒性髄膜炎][神経梅毒]
可能性
  • [サルコイドーシス][べーチェット病][多発性硬化症][脳脊髄腫瘍]
500個/µL以上(高度増加)[化膿性髄膜炎]
多核白血球(好中球が多い)が増加
高頻度
  • [細菌性髄膜炎][脳膿瘍][硬膜下膿瘍][脊髄硬膜下膿瘍]
可能性
  • [結核性・ウイルス性・真菌性の初期]
異常細胞が出現 好酸球[寄生虫][結核][梅毒][亜急性硬化性全脳炎]
異型リンパ球[伝染性単核球症][ウイルス性髄膜炎]
白血病細胞[白血病の髄膜浸潤]
腫瘍細胞[癌性髄膜炎][脳腫瘍][悪性リンパ腫]
総タンパク質
  • 15〜45mg/dL
  • 15mg/dL未満
    • [慢性髄液漏][良性頭蓋内亢進症]
  • 45〜100mg/dL
    • [各種の髄膜炎][ウイルス性脳炎][脳脊髄炎][神経梅毒][脳膿瘍][サルコイドーシス][脳出血][ベーチェット病][多発性神経炎][多発性硬化症]
  • 100〜500mg/dL
    • [化膿性髄膜炎][結核性髄膜炎][無菌性髄膜炎][脳膿瘍][脳出血][多発性神経炎]
  • 500mg/dL以上
    • [化膿性髄膜炎][脳脊髄腫瘍][脳出血][クモ膜下腔閉塞]
アルブミン 9〜30mg/dL
IgG 0.5〜4mg/dL
IgA 0.5mg/dL以下
IgM 0.06mg/dL以下
グルコース 50〜75mg/dL
Cl 120〜130mEq/L
LDH 8〜50U/L
MHPG 5〜15µg/L
HVA 5〜55µg/L
5-HIAA 5〜39µg/L
微生物 陰性



原因 アレナウイルス
インフルエンザ菌
エーリシア・チャフネス
エンテロウイルス
リケッチア
リステリア菌
レプトスピラ病
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