尿酸(UA)




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尿酸 (UA)uric acid
尿酸はプリン体の終末謝産物です
  • 尿酸は、細胞の核に含まれるプチン体が代謝されて生じる。
  • 成人では、肝臓で毎日700㍉㌘つくられる。
  • 尿がつくられるときに、大部分が腎臓内で再吸収され、血中に戻ります。
  • プリン体産生が多くなると尿酸産生も多くなる。


プリン体が増加するのは、
  1. 白血病や悪性リンパ腫などの血液腫瘍
  2. 充実性腫瘍(肉腫・乳がん)
  3. 溶血性貧血・横紋筋融解症などの組織破壊亢進。
  4. 抗腫瘍薬やテオフィリン


(働き)
  • 活性酸素を減らす作用があります



血清尿酸)UA
    serum uric acid 



検査目的・・・痛風、高尿酸血症の診断

基準値:
  • ♂:3~7mg/dL
  • ♀:2~7mg/dL


1mg/dL以下
  • ・腎性低尿酸血症
  • ・キサンチンオキシダーゼ欠損症


1mg~3mg/dL
  • ・腎性低尿酸血症
  • ・尿酸低下薬
  • ・重症肝障害
  • ・尿細管性アシドーシス


7~8mg/dL
  • ・無症候性高尿酸血症
  • ・痛風
  • ・饑餓 (きが)


8~9mg/dL(9 mg/dL以上)
  • ・痛風
  • ・無症候性高尿酸血症

(尿中尿酸)UA
    urinary uric acid


検査目的:
  1. 腎尿酸排泄量の測定
  2. 尿酸・プリン体代謝異常の鑑別診断

基準値
  • 随時尿:0.31~0.89g/gCr
  • 蓄尿:
    1. 通常食:0.4~0.95g/day
    2. プリン制限食:0.3~0.6g/day
  • 尿中尿酸排泄量(EuA
  • 尿酸クリアランス(CuA
  • %尿酸クリアランス(%/uA/cr)
    • =FEuA







高値を示す疾患
痛風
  1. 産生過剰型痛風
  2. 排泄低下型痛風
  3. 混合型痛風
白血病
悪性リンパ腫
溶血性貧血
糖尿病
糖尿病性ケトアシドーシス
⑦腎障害:腎不全
⑧薬物投与による副作用:
  1. 抗悪性腫瘍剤
  2. チアジド利尿剤の投与
  3. プロテアーゼ阻害剤(HIVの治療薬)
⑨PRPP合成酵素異常症:
   
(=ホスホリボシルピロリン酸合成酵素異常症
⑩Lesch-Nyhan症候群
(レッシュ-ナイハン症状群)





低値を示す疾患
・キサンチン尿症
・シスチン尿症
・重症肝障害
・気管支肺ガン
・重金属中毒
・Fanconi症候群
・Hodgkin病
・PRPP合成酵素欠損症
・Wilson病
・薬剤使用による副作用:
      サルチル酸製剤
      ステロイドホルモン使用中






腎性低尿酸血症
(尿酸値が低すぎる)
  • 尿酸を運ぶタンパク質の遺伝子に変異があり、再吸収がうまくいかず血中にためることができない。
  • 日本人に多く・・・♂0.2%、♀0.4%
  • 2017年4月の診察ガイドラインでは、血中の尿酸値が2㍉㌘/1㌥㍑以下で疑われる。


(症状)
  • 短距離を走ると、背中・腰が痛む



(対策)
  • 激しい運動をする場合・・・その前に水をしっかり飲む。
  • 抗炎症剤を服用するとき・・運動をさける。





2011年、堀場製作所と杉山進・立命館大学教授らは、1滴の血液で尿酸を調べられる手のひらサイズの測定装置を開発した。
測定時間は1分以内。動力を使わずに、毛細管現象を応用。


2011年、理化学研究所や金沢大学、日本べーリンガーインゲルハイムは、体内の尿酸の分布をPET(陽電子放射断層撮影装置)で可視化する技術を開発した。
放射性の炭素原子を入れた尿酸を作製し、ラットに投与すると体内を巡った後、腎臓で尿中に排出されるまでを観察することができる。
血中の尿酸値が高くなると痛風をはじめ、高血圧や腎臓病などを発症する危険性が高まる。研究チームは既存の血液検査と併用して、症状が出る前の診断に利用できるとみている。
放射性の炭素の半減期は約20分と短い。





サルやチンパンジーは痛風にかからない。

尿酸を効率よく分解する酵素を持っているのがその理由。
人間は進化の過程でこの酵素を無くしたとされている。



尿酸値・・・
医学的根拠がうすい

東京医科歯科大学総合研究所の西岡久寿所長は、1970年に三重県の離島で全住民約3300人を対象に調査を実施。
尿酸値と病気との間に明確な関係がないことを突き止めた。



2010年の米国ウマチ学会で、尿酸値を下げる意義が明確に否定された。


●人類が他の哺乳動物より長生きなのは尿酸のレベルが高いため→タンパク質



●尿酸値を下げる機能性成分
  • 「アンセリン」=天然のマグロやカツオから抽出。



腸から尿酸排出
  • 2016年、防衛医科大学校の松尾洋孝講師らは、特定のタンパク質に血液中の尿酸を腸から排出する働きがあることを解明した。
  • 成果は、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表。
  • 腎臓から尿酸をほとんど排出できない腎不全の患者で調べると、特定のタンパク質の機能を低下している患者は尿酸値が高くなっていた。
  • 研究グループは細胞の内から外へ物質を運ぶタンパク質「ABCG2」に注目。
  • 腎臓で血液中の尿酸を排出できず、人工透析を受けている腎不全患者106人で調べた。
  • 機能が低下したABCG2の機能が低いと尿酸値が高かった。
  • 腸に加えて、腎臓からの排出も下がった可能性がある。
  • 急性腸炎では脱水が原因で高尿酸血症になるとされていたが、ABCG2の機能低下も関わっていることが分かった。
















    
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